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監督：本木克英 脚本・原作：土橋章宏
普通に面白かった！オススメｗ
ただ自分的にはあえて見なきゃいけないという映画でもなかった（笑）
もちろんキャストが好みだし、ファーストデー料金なのでまったく見て損したとかではないけどね。（一応TL的にも評判良すぎるんで腐してると思われても困るんで言っとく）
とにかく暇つぶしには最上のライトなエンタメ時代劇って感じ。それ以上でもそれ以下でもなく、良くも悪くも見たあとで「面白かった！」以外何も残らない映画 (^_^;)
良くも悪くもというか「悪いところ」は何もないんだけど、ただこれ監督が釣りバカの監督だから言うわけじゃないけど（でもすごく納得）オレとしては「男はつらいよ」とか「釣りバカ日誌」みたく劇場で見る必要のない作品だったってだけね。見たことあるから釣りバカや寅さんが面白いのは知ってるけど、だからといってわざわざ見ないよっていうくらいの映画というか。嫌いじゃないけど、とにかくこういうタイプの映画は本来オレの趣味じゃないってことで。むしろこのタイトルで時代劇だから見た…というか。
でも万人に向けてオススメ映画（笑）
あとこれって「のぼうの城」と同じく城戸賞の作品だったのね。なんとなくこれも納得。こういう変わった視点と切り口の時代劇映画を見ると、時代劇はまだまだやりようあるんじゃないかと思う。もっと流行っていいと思うよ、時代劇。それとも今の時代にウケる時代劇を模索中？
タイトルからしてキャッチーにしても、内容的には「超高速！〜」っていうタイトルはどうかと思うけど本当にわりと真面目に作ってるいい時代劇だった。
そして思った以上に笑えるギャグコメディだったよ。みんなキャラ立ちすぎｗ
恋もお色気（笑）もあるし陰謀も勧善懲悪展開もある。ギャグは普通に大声で笑えておかしかった。愉快な映画だよ。ある意味マラソン時代劇だよ。
そういや見てる間ずっと気になってたんだけど、60里は何キロって235キロじゃん。5日で走れるのか？毎日フルマラソンだぞ？
最後クライマックスも爆発が起こるような荒事があるし、大風シーン、見てるだけで大変そうだし（というかあの大風必要？）
剣戟アクションはとにかくいろいろ凝ったことや新しいことしようとしてて面白かった。
殿様の居合い抜きは時代劇にしても珍しいよね。そして家臣一同みんな得意技が違う一騎当千の強者ばかりだとか、走る以外にも常に見せ場だらけだけど、最後の荒事の時に戦隊っぽく名乗りを上げたり決まりすぎてる（笑）
しかも飛び入り参加の霧隠段蔵までもが最強抜け忍までいくとさすがにどうよとは思うけど、むしろ戦隊6人目的な（笑）
でもどれもこれもなんとなく〜で流されるより、細かいとこまで拾ってるほうが作品としてもいいしモヤモヤしないですむよ（笑）笑いも現代的だし。
ただ全体にとにかくライトすぎるかなあ。重苦しくて静かで考えさせられるような渋いものだけが時代劇映画だとは思わないけど、やたらチャカチャカしてるというか、ちゃんと時代劇風の考証はあるっぽいけど、キャストの演技も画面の作りもテレビドラマ的なのよね。
あとはちょい尺が長いってくらい。
伏線拾ったり描写自体を丁寧にやり過ぎてて、テンポは悪くないんだけど詰め込みすぎというか。あと後日談のオチとかベタだけどもっと簡潔にまとめていいと思う。（いや万人向けとしてはあのベタさがいいのかな）
でもま、無事に参勤交代ができ、嫌疑も晴れて良かっ良かったと。
本当に酷いのは参勤交代で諸藩の力を弱めようとしてる将軍吉宗の政策だと思うけど、最後のナレーションの言うとおりそのおかげで戦争もなく徳川300年間が平和だったならそれはそれでってことかなと。でも各藩に対してギリギリまで縛って絞り上げといて、苦しい時は助けないって、普通に酷いよな。
あとどこまで史実なんだろうと思ったけど、内藤政醇（佐々木蔵之介）の年齢が全然違うってことくらいか。この時まだ24歳じゃん。全然蔵之介じゃないじゃんｗ
ちなみにオレが見た回、ファーストデーとはいえ250席くらいの劇場がほぼ満席だった。むしろなんであんなに人が入ってるんだろう？すごく宣伝してる風でもないんだけど。蔵之介効果…ってわけでもないだろうしｗ
でもこういう映画ももっと世間にはウケて欲しいとは思うよ。続きもありかとは思うけど、それだとなんで湯長谷藩ばかりが…ってなことになるか？（笑）
あと上地雄輔は映画、しかも時代劇だと何でかいいね（笑）使いどころが上手いんだろか？ずっと時代劇やればいいと思うよ！
深キョンもハマっててカワイイし、伊原剛志もいい抜け忍だった。10両、ホロリ (ﾉ_･｡) あと弓の子、知念侑李だって気が付かなんだ。あんな顔だっけ？
まあもろもろ見て損はないですよ。ぜひ。（時代劇振興のためにも）
