そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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仮面ライダー鎧武 #43「バロン 究極の変身!」

東映 http://www.toei.co.jp/tv/gaimu/ テレ朝 http://www.tv-asahi.co.jp/gaimu/
脚本:虚淵玄 監督:諸田敏
『俺は誰にも屈しない。俺を滅ぼす運命にさえも!』
 
えーと、面白いような気はするんだけどなんで素直に面白いと思えないんだろう……って、だってものすごくつぎはぎチック!展開自体は平成ライダー集大成だよ。
見応えはあった。今までで一番見応えあったよ。
でもなんでこれ、この1話にここまで詰め込むの?どうして先週のミッチがサブタイの時にミッチと紘汰さんの対決やって、紘汰が死んだ?とこで終わって引きにしないで、舞ちゃん=時をかける始まりの女の真実や戒斗のロードバロン化までやっちゃうの?
紘汰さんが羽の中に沈んだとこで終わりだったほうが絶対ストーリーの印象良かったと思うんだけどさあ。諸たん監督の監督裁量で何とかならなかったのかしら?(羽演出は良かった)
なのでオレの中ではミッチが紘汰を倒して「それができたら、こんな僕でもアンタに許されるだけの価値があったと思えるよ…紘汰さん」で去っていくとこでジップが閉まったよ。オレの中ではそこで一旦終了。そこまでが先週の話じゃね?そんで週明けてアバンでミッチが騙されてましたーでよかったよね?
ともかく陵馬も自己自ら言ってんじゃん、なんで私の言葉を鵜呑みにするんだって。みんな知ってたよ、戦極陵馬が黄金の果実を狙ってたって、知ってた。知ってるはずなのに迂闊だったのが今のミッチだよ。
そして舞ちゃんがこんな状態になったのも全部ミッチのせい(;´Д`)
しかし今回はお子さんたちに対して陵馬が一つだけ真実を言ったよ?
「なぁ呉島の坊っちゃん。貴虎に教わらなかったのか、なぜ悪い子に育っちゃけないのかその理由を。嘘つき、卑怯者…そういう悪い子供こそ、本当に悪い大人の格好の餌食になるからさ!」
まったくもってそのとおりですね、プロフェッサー!みんな気をつけよう!
 
そしてなんだか盛り込み過ぎの今回の話で一番凄まじかったのは、戒斗と燿子が病院に踏み込んでみたら舞の死体とそのそばで泣き崩れるミッチ、そして狂ったようにわけの分からない計算をしてるガリレオなプロフェッサー陵馬という地獄絵図のような状況かと。
いやだってプロフェッサー、舞の手術は成功した、黄金の果実と融合してた心臓を取り出したよハッハッハっつってワイン飲んでるって、生きてる人間にやる所業として恐ろしすぎる。さすがはハカイダーに自らの脳を移植した男だけあるよ。紘汰を倒してしまって拠り所が舞を救うことだけになってるミッチの絶望はこの上なくわかるだけに怖ろしいシーンだよ。これほどまでの苦悩って、もうすでにミッチが実質的主人公。
おまけに舞さんは精神体になってこれが最後といって飛んでいっちゃったしね。舞が始まりの女になったといってももうミッチにとって何の意味もないよね。おおうミッチ…(;´Д`)

結局舞が黄金の果実を持ってたってことで(どうでもいいけどロシュオがそうした真意は不明だよね)、紘汰、光実、戒斗が舞を手に入れようとする真のヒロインポジションになるのかと思ってたら、あっという間にそういう因縁から解き放たれて円環の理の外側に行っちゃったよ。
舞ちゃんは鹿目まどかでほむらちゃんだったのだ。
今までの展開で始まりの女が中途半端にしか出て来なくて、しかも出てくるたびに曖昧なこといってたのは舞ちゃんの意思じゃなかったのかー。出てくるタイミングもものすごく中途半端だったのはこういう理由だったのかー。結局なんの役にもたってなかったけどね。あの3人のところへってのも知ってるのがあの三人だったってだけで、それはできれは貴虎さんも入れてあげて欲しかったよ?
舞に似てる謎の少女じゃなく舞本人ってこれ、役者さんは知らされてたのかしら?一応この展開に関してはライブ感じゃなく狙い通りなんだよね。確かにこの展開、なくはないと思うけどなんの伏線もなくてすごいよ。いやわかるような伏線がある方がダメか。まったく予想もしてなかったからこそ意外だったというね。
でも結局紘汰は鎧武に変身していつの間にか戦う運命を選んでたってことよね。今から前半を見返したらそれはそれで面白い気はする。

そして紘汰がミッチと刺し違えてミッチを助けようとしたけど、いいシーンのはずなのにお話としては乗れないのはナゼなんだぜ。
紘汰さんの許しの心は美しいよ!こんなミッチをも許すって、そこまでの寛容さがあったからこそ仲間だった人間をも殺せばいいと思っていたミッチですらちょっとだけ正気に戻ったのかしら。少なくとも彼の心で舞と同じくらいの重要人物だった紘汰を殺したと思ったことはそれなりの衝撃だったんだと思いたい。
紘汰は最後まで何もわかってないバカだったよ…(;´Д`)でもバカだからこその真っ直ぐな気持ちがミッチの間違いをすべて受け止めたと思うべきか。
「ああ許す…だからお前も許してやれよ、今日までの自分の間違いを…」って泣ける (´Д⊂ヽ
でも紘汰はどこで間違ったんだろって言ってたけど、「紘汰は」間違ってないと思うなあ。間違ったのはミッチだよ。
まあ紘汰@佐野岳とミッチ@高杉真宙の熱演のお陰で気持ち的にはすごく入れたけど、この期に及んでそもそも紘汰が守ろうとしたものって結局なんだったんだ?なんでそこでミッチの現状を把握してないままあとはミッチに任せた、ミッチが自分の命と引き換えに正気に戻ったら必ず人類を救ってくれる(と思ったんだよね?)と確信して刺し違えることが出来たんだろう?
オーバーロードは倒したからいいって話?でもさ、紘汰は舞がどうなったのかも知らず、陵馬の本意も知らなきゃ紘汰と同じ考えを持ってたはずの貴虎がどうなったのかも知らないまま、そしてミッチが今どういう状況に置かれているのかも把握してない、何もかも世界の真実を知らないまま死んでもいいと思ったんだよね。そこは納得できん。まあたぶん死んでないと思うけど。そもそも黄金の果実の力を舞が持ってんだから紘汰の蘇生もできんじゃね?
やってることのテンションとそこまでの紘汰の行動理念が噛み合ってないのがなあ。クライマックス間近でのいいシーンのはずなのになあー… (´・ω・`)
いやオレは紘汰さんの今回の行動自体はとても満足だけど。
 
んで、ヨモツヘグリ・ロックシードを使ったのはミッチだったけど、実際ヨモツヘグイをしたのは戒斗さんだったよ。
人間を超えちゃった、というより人間をやめてあの世の者になっちゃったよ。その横にいるのが桃(マリカ)=燿子さんってのがまた象徴的。桃はあの世から追ってくる亡者に投げつけんだろ?
戒斗はヘルヘイムの実を食べるにあたって初瀬ちゃんのことを覚えてたけど、あれ単に食ったらインベスになる=力を手に入れられるってことでかしら?そこの解釈しだいで戒斗さんの人間性わかるんだけど脚本的には特に考えてない模様。いやそこはどういうつもりで初瀬ちゃんのこと思い出したのかは描写しといたほうがいいんじゃね?
いいけど戒斗さんのバロンロードってあの模様と顔つきのせいですごくファンガイアっぽいよ。たぶんキバに出てても違和感ねえー
そして戒斗さん、なんか過去ものすごい虐げられてたみたいなこと言ってるけど、家と工場の敷地を取られただけだよねえ?取られたというか、ユグドラシルが買い取ったんでしょ、正当な手段で。家族は保証金でいい暮らししてたという外伝の情報もありますがなんでそんなに弱さに対しての反発心を持っちゃったのかしら?そのために人間を捨ててもいいくらいに。この人もなんか間違ってるよ。
でもとりあえず今回の戒斗@小林豊の迫真の演技は良かった。来週死ぬのかもっていう勢い(まだ死なない?)
あとはオールアップの戦極陵馬さん。実験大好き陵馬さん。最後の最後に「私のドライバーに頼らず人間を超えるなど!」という素晴らしい本心を明かしてくれて、最後までゲスなキャラだった。真の悪なのか?野望というにはあまりにもその引き換えの代償が大きすぎるよ。まあ身に余る野心は身を滅ぼすって言うけどまさに。
ネタキャラというには人間的に不愉快なキャラなので、オレはこいつのやることはあんまり楽しめなかったんだけど、ぶっ飛ばされて壁に貼り付けとか、そこで体張って渾身のギャグをやらんでも…みたいな?(^_^;)
しかしやったことに対しての報いはあんなんでいいの?自分でビルから落ちて終わり?えー ('A`)
あと貴虎さんは本当に死んじゃったの?さすがにあれで終わりはないと思うが…あと4回かー
 
予告。
え、始まりの舞ちゃん平行世界に迷いこむの?それって夏のコラボ回ってこれの前振りだったの? ('A`)