そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ルパン三世

http://lupin-the-movie.jp/

監督:北村龍平 脚本:水島力也

ネタバレはないよ!雑感のみw
 
すごく面白いとも言いがたいけどつまらなくはなかったし、見てて楽しかった。
良くも悪くも原作テイストでストーリーが古臭いのは仕方ないけど話自体は悪くはないし、演出の雰囲気自体が70年代スタイリッシュ狙ってるからバランスとしては悪くないかも。
このキャスティングなのにすごく面白いと感じなかったのは、たぶん作ってる方に迷いがあるからじゃないかなあ。続編とかあればもう少しこなれてきてハマる気はするよ。
ただこれ好きか嫌いかでいうとわりと人を選ぶんじゃないかな。オレは大丈夫だった。むしろマモーとか昔のルパン映画見ている感じ。ただやっぱ北村龍平監督のベタな邦画スタイルは基本的にダサいんで、全体にはギリギリかしら。なんというか、オーシャンズ11みたいなオシャレな抜け感や軽やかさがないというか。
全体には今ひとつダサいんだけど、画面の構図は漫画を意識した雰囲気でスタイリッシュ狙ってるってのはわかるし、携帯とかの小物やコンピューター関係は近未来的でビジュアルとしても派手でよかった。その辺は問題なし。ただ取引のシーンとか、言葉で説明されてもイマイチわかりにくいから今風なビジュアル付きの解説でやって欲しかったかな。
というかルパン的なものに関してはむしろ脚本のほうがよくわかってる感があったんだけど、パンフ見たら脚本の水島力也=プロデューサーの山本又一郎氏なのね。一番責任があるはずの監督よりもなんとなく脚本や撮影監督の方がルパン的なものを理解して作ってる映画って感じがして、その辺のちょっとした認識のブレは気になった。
オグリンも頑張ってはいるんだけどプレッシャーもあるせいかちょっとムラがあるような気はしたんで(オグリンて考えて演技するタイプだし)、むしろこの映画がエピソード0というなら次作に期待したいところ。キャストがこれを出来る間にもう2〜3本作ってもらってもいいんじゃないかなあ。2本目はぜひやって欲しい。もっと完成度高くなると思うし。
 
てことでもちろんキャストはかなり原作キャラっぽかった! (*´∀`)=3 俳優目当てなら全然損はしないと思うですよ。
小栗ルパンはハード目でカッコいいルパン。まあ喋り含めてちょっとアニメ風なんだけど、見に行く客は(オレも含めて)それを期待してるんだからそこは仕方ないかな。原作リスペクトだと思うけど時々アニメ風な言い回しのセリフがあって我に返るくらいで、ずっとそれってわけでもないし。基本赤ジャケットなんだけど最後のシーンだけ青ジャケットだったのも良かった。とにかくオグリンがいればこその実写ルパンだとは思う。素晴らしい!
五ェ門はいい感じにマヌケてて(アニメ的w)、これも綾野剛の演技がかなり漫画チックというか、五ェ門ってアニメも漫画もわりと大真面目だけどヌケサクっぽいキャラだったりするからこれでOK。つーか思った以上に綾野剛が五ェ門だった!車一刀両断はさすがになかったけど、フィアットの上でのあぐらをあんなに漫画チックにやるとは(笑)アニメそのまんまw セキュリティぐるぐるのシーンもアニメの絵で見えたよ!(笑)
そしてビジュアル的にはまったく問題なく次元大介な玉山が、いいけどやたらホモホモしいんですが一体www
だってあいつ二回もルパンの肩抱いたぜ?そして原作でもアニメでも確かにアジトで飯は作ってるけど、玉山のせいでなんでか次元が料理男子にしか見えねええええ(笑)なんでだろ、ハードボイルド風な男の作る酒のつまみメシじゃなく、料理に拘る男の美味いごちそうご飯って感じ。いやそれはそれでだけど!(笑)あとなんで口ひげありだったんだ?まあ玉山だと口ひげないとカワイすぎておかしいかw
不二子ちゃんは不二子ちゃんだった!黒木メイサはいい!(*´Д`*) なんでキャスト発表された時に反対の声が上がったのかわからない。どう考えても不二子ちゃんだろよ。アクションしないなら若い頃の藤原紀香でもいいけど。(でも紀香は演技が…ゲフンゲフン)
てか不二子ちゃんはアニメではアクションそんなにしないけど泥棒としても一流なんだから本来これくらいやってもいいよな。多面体ルービックキューブスゲエ。いろんな意味でどちらかと言うと「峰不二子という女」の不二子ちゃん。そしてまさかの生い立ちが…!?と思ったけど、あのオチは納得。こういう話は嫌いじゃない。
銭形警部は浅野忠信…は合ってるようでオリジナルな雰囲気もあったからちょっと微妙かなあ。喋り自体も独自の銭形って気がする。似せようとしてたと思うけど漫画キャラにはなりきってない感じ。でもそれは役者のカラーかもしれんので、彼がキャスティングされた以上それでも別にいい。良くも悪くも浅野忠信の銭形かなあ。
ただエピ0にしてはルパンとの関係がわかりにくいし、取引はしてももう少しハードボイルドでルパンと敵対関係はあっても良かったんじゃないかしら?今作で理解しあうくらいの。(とっつあん呼びもここからっぽいし)

ルパン、次元、五右衛門、峰不二子以外にも馴染みの仲間としてハッカーがいたけど(作戦自体には更にもう一人キーパーソンのマイケルがいるけど)潜入するのはあの4人(+マイケル)だし、その辺の見せ方のバランスは上手かったと思う。
あとやっぱりもろもろのルパン的な定番ネタはちゃんと入れてきてるし、そういう細かいこだわりがとても楽しかった。あと実写ビジュアルを元にしたアニメがwww
そして特別ゲストとしてブランチで原作者のモンキー・パンチ先生がカメオ出演してるって紹介されてたけど、山田優山田優が!(苦笑)(ネタバレすまん、しかし出たらすぐわかるしw)
 
全体にはちょっと長いかな。邦画アクションは出来れば1時間40分くらいでまとめて欲しいけど、ああいう内容なら仕方ないかな、それなりストーリーがあるし。でも前半はちょっともたもたしてて退屈だったしもう15分くらいは詰められるかもね。
アクションはもちろん頑張ってたし特に文句もないです。原作テイストとはいってもアニメ的(カリ城宮崎テイスト含む)なギャグ表現もあったし、ルパンだとそんなにハードじゃないアクション、きっちり決まりすぎてないくらいのライトな感じでちょうどいいかも。
前半はテンポとしてはちょっとまったりしすぎてると思うけど、ルパンたちが作戦決行前にビルの屋上で食事会をするとこは良かった。オレはああいう雰囲気は好きなので、あれが入ってるだけでこの映画の好感度はかなり上がったよ。ああいうのは映画としてわかってるなあと思う。
 
ネットで拾った記事もメモとして置いとくよ。
まあオグリンは相当迷ったみたいだけどこれは断れんだろなw 逆にこのキャスティングは相当いいと思うんで本当に続編やってください。