そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標

http://jigen-movie.com/
監督:小池健 脚本:高橋悠也 原作:モンキー・パンチ

 
リバイバル上映が今日までだってTLで見かけたんで時間合ったしソッコー駆け込みで見に行った。
原作テイストでちょー出来いいね!見てよかった。
最初タイトルに「前編」って出たからえっと思ったけど、ちゃんと前後編で51分だったよ。これ、TV放映を意識したにしても前後で1時間弱なら分ける必要もないし、なんでなんだろね?
峰不二子という女」と同じテイストのスピンオフだけど、監督が違うせいかこっちのほうが好きかな。あっちは女性監督だからか、そういうコンセプトだったからか、内容とかキャラの描き方があまり好きじゃなかったのよね。
だからこの次元の話もちょっとどうかなあとは思ってたんだけど、監督が違うと全然違うね。まああっちの過剰に性的なニオイが自分好みじゃないからってのはあるんだけどさ。不二子ちゃんはやっぱ脇にいるからいいと思うなw
あと峰不二子〜の時はあの鉛筆のタッチが鬱陶しかったから(まあ新しい試みだってのはわかるけど)今回の方がスッキリしてて、作画も安定しててよかった。
 
ストーリー自体はルパン&次元サイドと不二子のサイド、最終的に絡むんだろうとは思っても狙いが何かがわかりにくいからもう少しスッキリさせてもいいかなと思う。ただま、そのまったりした雰囲気も原作テイストだと思えば見てる間はそんなに気にならないかなってくらい。
次元が狙われてるのにルパンはそうじゃない、雇ったのが誰なのか、盗みのネタで重要なのはどっちだったのか(そもそもなんでリトルコメットを狙ったんだってのが話に絡めるためだけってのがね)謎解き要素が入ってるけどあんまり上手くないせいでちょっと重複したとこが多く、無駄にややこしくなってるって感じかなあ。まあこれはこれで。51分しかないわりにはなんか濃かったし。
次元の墓に刻まれてるのが1973年で、えっと思ったけど原作に沿った時代設定ってことみたいね。1973年なのにあの科学技術は一体…とは思ったけどw(監視カメラとかモニターシステムとかあれどうなってんの?現代じゃないの?)
それで殺し屋のヤエル奥崎(え、ハーフなんだこの人 !?)のスーツが全部プラダで、それに絡めて次元が俺のスーツはジバンシィからフェンディまで気分で〜って言ったのはちょっとおもしろネタだったw そんな良いジャケット着てたのか次元。しかもあの時代にねw(だったらたぶんルパンのも良いジャケットのはず *1
ヤエルはエレガント気取ってたからてっきりサンローランあたりかと思ったんだけどさ。何となくフランスハーフかとも思ったし。

雰囲気的なことはともかく、最終的にもエレガンスとロマンではロマンの勝ちって話だった。
依頼された相手だけに自分の腕を使うのがエレガンスってことか、自分の意志で男くさく生きるのがロマンってやつなのか、どっちも趣味的には違いないけどロマンのほうがちょっとだけカッコイイかもな。ハードボイルド的には。
ルパンは終始ハードでシリアスにかっこよくて、やっぱり栗貫の演技だと断然ギャグとかいれないこっちのほうが好みですよ。金ロー枠の新作ルパンもシリアスめの方がいいと思うし、その中から山田康雄風じゃない軽妙な言い回しを確立させればいいんじゃないかなあ。(今更な話ですがずっと気になってた)
不二子ちゃんもこれくらいのわかりやすいエロさのほうが好み。ガラス越し、しかも下から見る変態な紳士淑女の皆さんの気持ちょっとわかるw(淑女いたんか?)どんなにスタイルのいい美女でも普通に見るのはもう飽きた&そんなのいつでも見られるってことだよな。あのメカも変態的にキモくてしかも確かにエレガンスってのはわからなくないw
最後まで泥棒的にカッコいいルパンだけど、リトルコメットが手元にないことはちょっとフォロー欲しかったかな。
途中、ルパンの方は次元を仲間だと思ってるけど次元の方はビジネスライクだって言ってたのが最終的には相棒になるのかな。そこんとこの微妙な関係性をちゃんと描いてたのも良かったし。
そしてまさか最後にあのキャラって!!!ネタバレかと思ったけどwikiには描いてあるんでいうよ。まさかのマモー!
時代的にあれっとは思ったけど、ハードボイルドなこの話からあの「ルパンVS複製人間」に続くんだ!? えー?(^_^;)
えーって、今こんなシリアスルパンなのに最後にルパン音頭で銭形と二人三脚をするのかよ…って意味でのえー!? だけど(笑)

*1:と思ってちょっと調べてみたらまさに今シーズンのプラダが70年代シャビーシックでまさに今回のルパンみたいな青ジャケットがあったよw