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素敵な選TAXI #4「金と欲の選択肢」

http://www.ktv.jp/sentaxi/index.html
脚本:バカリズム 演出:星野和成
 
今回は喫茶店のシーンもネタというよりサイドストーリーとしてまとまってたし、本編もビデオゲーム風でちょっとドキドキハラハラして面白かった…と思ったけど、このゲスト主人公が「最終的には何もなかったことになる」って、2話の仲村トオルのパターンと同じじゃんよ。演出の監督さんもも同じじゃんよ。
というか、まあ面白いは面白いんだけど本当に捻りがなくて単純すぎんだよね、話が。
勝地涼がゲストなのに、普通に真面目な兄ちゃんってのもちょいもったいないというか。
途中の予想としてはあの救急車は奥さんがらみかなあと思ってたらまさかのゲームオーバーエンドの伏線だったとは。少なくともあの時死んでた人は救われたんだろうけど、あれ誰?って話だし。あえて変な色のスーツの人だったってのは、陽平がジーンズだから紛らわしくないようにってことであって、他の伏線の「誰か」ってことじゃないんだよねえ。宝くじの持ち主でもなかったし。
あと選択肢Bの時、印鑑取りに家に帰った時の奥さんのリアクションもどうかなあ。
変な時間に帰ってきたくらいでいきなり会社に電話するか?オレならあんな問い詰めてくるってだけでなしだぜそんな嫁。しかも会社って近くだよね?その後の忘れ物を取りに来たパターンなら納得するけど、それ以前にあの年代の夫婦にしては子供もいない、妊娠してるわけでもない嫁が何もしてない専業主婦で、しかも家の中で家庭菜園って意味がわからない。いやそれはあるかもしれないし、もしかしたら陽平が嫁は働かせねー・家族は男が養うものっていうマッチョイズムなのかも知れないけど、ちょっとリアリティないよなあ。工場勤務のわりにマンション高団地だかがちょっと高そうだったり。都内近郊もしくは郊外住み、どう見てもマイルドヤンキー族にしてもなんか設定がチグハグ。
いやこれ、選TAXIってものがSFなら他の設定はリアルにするか、もっとファンタジーとして徹底するかして欲しい。なんか落ち着かないのはそのせいだと思うけど。(オレが考え過ぎなんでは決してないと思う)←よく考えたら「ロス・タイム・ライフ」もこんな感じだったな
痴漢になってしまったパターンもゾンビかよ!走るゾンビか!?と思ったら枝分さんがそうツッコんだけど、そもそもそんなけ追っかけてくるというそのシチュがありえないだろ。つーか逃げたらまずいパターンじゃん?(^_^;)
んでなんやかんやで結局陽平が死んでゲームオーバー。それをリセットするのは宝くじの元の持ち主ってことで、何も起こらなかったパターンエンド。
経過はそれなり楽しかったけど、イマイチすっきりしないなあ。毎回言うけど内容の割に尺が長くて、今回は勝地がよく走ってたから展開がスピーディな気がしたけど、実際内容的に薄いから終わってみれば印象に残ってないというかメリハリないというか。
このパターンが一番良くないのは、ゲスト主人公が何も変わってないってことだと思うの。あとそれなら選択肢αのそもそもの宝くじを落とした人を上手いまとめオチ扱いしないでちゃんと描いたほうが良かったと思うのよ。それを嗅ぎつける枝分さんの嗅覚はともかくとして(苦笑)ホントあの人何者?選択肢の妖精?
あ、今回のタイムスリップ感はちょっとおかしかった!首都高のトンネルwwwwしかもなんで緑wwwwトンネルはオレンジの照明だろよ。そのせいかあのSEと相まって確かにものすごくタイムスリップ感があった(笑)あれはいいよ、今後も期待するw
 
あとやっぱり言っときたいんだけど、2〜4話がこういうノリならどうして初っ端の1話にああいう銀行強盗で死ぬみたいな話持ってきたんだろうなあ。というかこのドラマ、ぼんやりした流れのわりによく人が死ぬと思うのよ。今のところ2話以外はみんな人死に出てるから。人生の選択肢の話にそこまで人が死ぬ必要あるのかなあ?ネタとして突飛なんだから、もうちょっと普通にあるあるなネタでもいいような気がするよ?それをすごく面白い話として出してくるのがセンスじゃないのかしら?バカリズムさんの腕の問題じゃなく筧監督の元々のプロットの問題だと思うんだけど。
まあ人生の後悔を取り戻すみたいな大げさな話でなく戻れる範囲を数時間に限定してるから(理屈ではお金さえあれば何年でも戻れるんだろうけど)ちょっとした行き違いをやり直す程度のお話になるんだろうけど、うーむー…もうちょっと何とかなあー