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脚本：黒岩勉 演出：城宝秀則 原作：森博嗣
え、そんな話…？ (ﾟДﾟ)
いや、えーと、オレは犀川先生以上に、市ノ瀬先生と木熊先生がなぜ殺人を犯したのかという理由がまったくわかりません。理解できないです。
つーかさ、失踪ミイラの増田くんと市ノ瀬先生が付き合ってたのに丹羽くんは市ノ瀬先生に暴行まがいのことをして、それを（その当時すでに付き合ってた？）珠子先輩が増田くんにチクって増田くんが心を病んで大暴れのあとなぜか失踪したのに、市ノ瀬先生はそれをそのまま放置したの？なんで？
てか珠子先輩がなぜ増田くんにそれを言ったのか、なんでそれを知ってて珠子先輩は丹羽なんかと結婚しようと思ったのかもまったく理解できない。
しかも市ノ瀬先生が暴行まがいのことをされたその丹羽くんと2年間ずっと同じ研究室で仕事してたその神経もわからない。丹羽くんは学生で、市ノ瀬先生は大人だよね、一応。
そんな状況の中、丹羽くんと珠子が結婚すると聞いて、許せなくて殺そうとするってのもわからない。まったくわからない。
このドラマの話の流れで言えば、大体それって増田くんのミイラ死体が見つかる前よねえ。
増田ミイラくんも逆上のあまり大暴れ〜まではまだわかるけど（しかし暴行された本人より彼氏の方が心を病むってどういう…）、なぜあんな場所に入り込んで自殺しなきゃいけなかったのか、どうやってあそこに入り込んだのかも謎じゃん。誰があの入り口閉ざしたの？
あと死んだ増田くんを見つけた時の市ノ瀬先生の驚きが単に知り合いのミイラ死体を見つけたって程度にしか見えなくて、どう考えても失踪した恋人の変わり果てた姿を見たって感じでもないよねえ？本当に付き合ってたの？
まあこの話のキモはとにかく登場人物の気持ちの流れや心情がまったく描けてない、どうしてなのか動機も理由もさっぱり理解できないってことなんだけど、これって原作通りなの？
だってさ、市ノ瀬先生と木熊教授が親子だったから娘の怒りを理解して手助けした、そのためにあのよくわからない手順で丹羽＆珠子先輩のサプライズ（大体大事な実験の最中にこんなことをしようとする研究者とか信じられない）を手伝いつつ、それを利用して殺そうとするってことも理解できないよ。
親なら、いや親じゃなくてもまず人殺しなんて止めろよ。もう一度言うけど、市ノ瀬先生の怒りもその時点ではまったく的はずれとしか言い様がないからね？彼女が丹羽と珠子先輩を殺すほどの理由と憎しみってあるのか？
百歩譲って増田くんを追い詰めて殺したのが丹羽＆珠子だと知ったから復讐として殺そうと思っていたにしても、殺人とか許されねーけどな。
だからそれを手伝おうとする、いい年した大学教授のおっさんがバカじゃねーのって話でしかないし、しかも最終的に娘を庇って自殺って何考えてるんだろうとしか。一応突っ込むけど、検死したら首吊ったか首を締められたのかは確実にわかると思うよ？
とにかく市ノ瀬先生に丹羽を殺すほどの状況的な理由がない以上、そんなことが動機で密室のトリックだの殺人事件だのになるようなミステリー（しかもキャラの心情がまったく理解できない）って、謎解きがどうとかお話しとして面白いかどうかというより、ただただくだらないと思うのですよ。なんでこんな話なの、このドラマ？
あといいけど、人が何人も死んでるっつーのに楽しそうにしてる主人公たちは頭おかしいと思います。まあ彼らには直接関係ない人たちには違いないから謎解きさえ合ってればどうでもいいんだろうけど。
あ、見どころは犀川先生のひとり脳内会議ですかね？いろんな犀川先生の分身が色んな意見を出しあうという、頭のいい人の脳内ってたぶんあんな感じであれが一瞬の間に起こるのよねえ。絵面としては面白いね。そんだけ。
