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宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟

http://yamato2199.net/
総監督・脚本:出渕裕 原作:西崎義展

 
満足。新作の物語としてとても満足!
TVシリーズから1年くらい間が開いたせいか作画が素晴らしくクオリティ高い!もー眼福レベル (*´Д`)ハァハァ BDを買わねば…(まだ買ってない)
本当に出渕監督は素晴らしいリメイクをしてくれたよヽ(;▽;)ノありがとう、ありがとう!
冒頭、ヤマト出発に遭遇する第七空間騎兵隊の斎藤たちからのOP主題歌が葉加瀬太郎のバイオリンメロディちょうかっこいい!あのTVシリーズ総集編的なタイトルバックと相まってメッチャカッコイイ!(公式サイトで冒頭10分公開中)
今回の映画、ある程度の前情報(24話と25話の間の話、ガトランティスと戦う)くらいは知ってて見に行ったものの、ストーリー自体がこういう話だとは思ってなかったせいかかなり予想外だったし、あまりにも壮大なSF叙事詩になっててちょっと泣けた。オレSF叙事詩に弱いんだw
ああ、しかし宇宙にはいろんな不思議なことがあるね!(小並感)今までだってそうだったけどw
 
新作映画って聞いた時は、さすがに「さらば〜」をリメイクするわけはないだろうと思ったんで何をどうするんだって思ったけど、まさかこう来るとは。
でも若干微妙な感じがあるのは、単体の新作映画ではあるけどヤマトの旅の1エピソードってことで独立はしてないからかな?この映画から上手くTVシリーズ25話のデスラー復活戦に脳内で繋げられないんだ(^_^;)
あと前情報からガトランティスが敵だってのが頭にあったんで、最終的にガトランティス=白色彗星と戦うって思いすぎてて、そこまでのヤマト日常エピ(桐生美影登場)&フォムトが生きてたって状況はともかく、スケルトンな惑星カッパドギアやワープした先の薄鈍色宇宙のホテルエピが前振りに思いすぎてたっていうか。新キャラが出すぎててあれっというか。
ちょっと唐突な気がするのはどうしても帰還中のエピってことで考えちゃうからかも。24話でイスカンダルを離れて25話はデスラーが再襲撃するんだよな。そこだけTVシリーズ見返しとけばよかったのかも。
話としては、七色星団戦で死んではないはずだろうと思ってたバーガーさんが生きてて良かった!(笑)というか今回主役級の活躍w
あとあんな新キャラ美女(ネレディアさん)は反則すぎるw ホテルシーンでああいう役回りをさせたいだけで設定したとしか思えないw そんで桐生美影とメリル・リッケ似すぎ。またか!w
いいけどサーベラーさん(孔明かw)はともかく斎藤ってあれだけなのかなあ、ちぇー。続編やってくれないかなあ。
戦闘シーンはなんだかやたらすごくて、特にヤマトが錨を使う戦闘方法とか、あまりにも目新しくヤマトらしすぎて(錨があるのはヤマトだけだしw)なんかものすごいものを見たーって感じ。
ガトランティスの火焔直撃砲はオリジナルにもあったんだっけ、忘れてたのと意表つきすぎてて理解がおっつかなかったw
まあ結局ヤマトとガミラス残党軍の共闘はよかった。バーガーさん生き残っててよかったw
作画がいいって素晴らしい!(笑)
 
今回の映画はオリジナルの時から不思議だなあと思ってた謎も解けたし、すごい壮大なSF叙事詩、宇宙のロマンになってた。まさかこうまとめてくるとはねー。(宇宙汎種説>パンフ>その説自体は知ってるしSFではよく使われるけど)
ホテルの絵画ってのは考えたなあと思うけど何の説明もないゴーギャン。「われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか」はTVシリーズでも唐突だったけど、この映画ネタへの前振りだったとは。

ともあれ、ビジュアル面だけでも薄鈍色の宇宙って異次元感あってかっこいいよなー。惑星シャンブロウの「静謐の星」ってのもすごいSF叙事詩チック。ジレル星人の話をここで回収するのもなるほど〜って感じ。セレステラたちは二人ぼっちじゃなかったんだw ただレーレライはビジュアルが出渕(エルフ)キャラすぎるw
最後の最後で現れたジレル星人の宇宙巡礼船?がすでに宇宙船という概念じゃなく、これが星巡る方舟かーとちょっと感動。
あとたぶん「永遠に」のラストオマージュのあの薄鈍色の宇宙ってのがツボ。BGMも永遠にの「新銀河誕生」のアレンジだし、それだけでオレ泣ける (´Д⊂ヽ
オレはガンダムよりはヤマトっ子だけど、さすがに細かいとこまでは覚えてないし作品知識としても中途半端だけど、確かこの世界観においてそういう古代種族がいて、人類の起源の種を残していったという説でまとめるなら、今まで不思議に思ってたことがいろいろ成り立つんだよな。さすがに地球とガミラスとでそっくりな人間が何人もいるってのはないと思うけどw
ただ見てるとき、ヤマトホテルの話があまりしっくり来なかったのは逆に映画のストーリーがジレル星人ありきだろうから仕方ないにしても、集団幻想が2回めなのと、閉ざされた空間で試される話ってのが、ヤマトの帰路の話としてちょっとまどろっこしいと思ってしまうからかしら。個人的な初見の感想だけど。
ビーメラ星の話もいわばそういうネタ振りだし、単体の話ではやっぱり行きの航海中にあればしっくり来るんだと思う。
でもこの展開の結果、ヤマトの物語として古代アケーリア文明(言葉の音も設定としても完結編の惑星アクエリアスをネタ元にしてるんだろうけど)というものに辿り着き、そこから地球人・ガミラスイスカンダル、ジレルやその他ガトランティスやザルツ人などなどに生命が広がったとする叙事詩は上手い落とし所だなと。まあDNAレベルで似てるってのはともかく少なくとも似たような人類が存在してる理由にはなるよなあ。たぶんw
あとま話戻るけど、てっきり白色彗星帝国が出てきて戦うんだと思ってたんで尺が気になってたんだけど、結局戦ったのは下っ端だけでズォーダーも名前だけだしちょっと拍子抜けしたのは確か。
しかしオリジナル旧作にあった古代と雪の想い出写真w パパとママ云々〜はさすがになかったけど思い出写真微笑ましい。つか玲は島が好きってことじゃないんだよね、あれ。(別にそれでもいいのにw)
まあ今回のメインは技術部の桐生美影ちゃんで、TVシリーズにも出てた…と言われてもうろ覚え。スマヌ。んで美影ちゃんに合わせたラブコメ要員w的に航空隊の沢村翔。こっちは完全に新キャラだっけ?あと船務科の市川純も新キャラだよね?赤毛のアンかと思ったw
その辺の新キャラもちょっと唐突感があった理由だろうけどまあいいや。
あと画面のサイズだけど、なんで横幅短いのかなあ。あれすごいスケール感的に気になったよ。
ラストの締めもヤマトが帰ってきた、本部の斎藤でしめるのはいいけど、やっぱり脳内でデスラー復活戦をスルーしちゃうというか、いろいろ惜しい感はあるかなあ。これ普通にTVシリーズに組み入れた状態で見たかった。そんでそれを伏線としてガトランティス=白色彗星帝国の映画として見たかったかもなあ。
 
こういう考察する人ってすごいなー。確かにガトランティスはモンゴルっぽいしサーベラーは孔明だったw ネタバレあり。
◆『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』最大の弱点を克服した! http://movieandtv.blog85.fc2.com/blog-entry-515.html