そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ゴーン・ガール

http://www.foxmovies-jp.com/gone-girl/
監督:デヴィッド・フィンチャー 脚本:ギリアン・フリン 原作:ギリアン・フリン

 
そういやベン・アフレックって自分的に名前はよく見るのに映画で見たことってあんまりないや…と気がついたよ。マット・デイモンのお友達なのになw(「グッドウィルハンティング/旅立ち」(>脚本)はいい映画だよ!)
さて、何をいってもネタバレになりそうなのでちょっと気をつけて感想を。
この作品の前はなんだっけと思って思い出せなかったけど「ドラゴン・タトゥーの女」だね。あれは原作付きとはいえわりと普通に面白く痛快な話だったんでなんとなくフィンチャーだと認識してなかったよ。今確認したらオレ「エイリアン3」と「ゾディアック」だけ見そこねてるけどそれ以外は全部見てるね。一番好きなテイストは「ゲーム」ですがw
てことでなんとなく予告を見て想像してた通りの内容だった。そういう話だと思ってた。そしてデヴィッド・フィンチャー監督らしい、とても嫌な後味の映画だったよ!それでこそフィンチャー監督wヽ(・∀・)ノ
嫌な後味ってのはいつものことなので、フィンチャー監督の場合「どういうふうに嫌な後味なのか」が問題だと思うんだけど、これはサイコスリラーかな、その後のことを考えると結構ぞっとする類の話かなあ。
ただこの監督の作品のいいところは、割りと日常にありがちそうな話に見えて実際はそんなことねえよって言うくらいには荒唐無稽なので、自分の身にも起こるかもしれない…という怖さは感じずに済むところか。そういう意味では単純にお話として楽しめるような気はする。(ホントか?)
スゴいかとか面白いかってい聞かれたら「いやあ〜(苦笑)」って感じでお茶を濁すかもしれない(^_^;)面白いは面白いんだけどw
 
とにかく何言ってもネタバレになるんで何もいえないんだけど、話は良く出来てる。でもこれ2時間半あるんだけど2時間でも良かったとは思うなあ。だって長いから途中で予想つくんだもん。よく出来てはいるけどさ。
話自体はオレが事件報道なんかでよく言う「だから○の○○○○は○○出来ねーんだよ」というフレーズそのまんまなんだけど、完全にネタバレになるのでそれも言えねえw そこがわかってても楽しめる…っていう話でもないと思うしw
全編シリアスで重苦しいんだけどところどころあまりにありえなくて笑っちゃうようなとこはある。でもオレ的に一番おかしかったのは奥さんが別荘で旦那のインタビューを見てる時の表情。あれサイコーでしたw すごいわかりやすいよ!(笑)
その時点ではもう展開はだいたい予想出来てたけど、あそこで理由と顛末の予想はついたかなあ。
だからストーリーが面白かったかと言われたらフィンチャー映画として予想範囲内なんだけど、話はとてもよくできてて面白かった。
2時間半は無駄に長くて、特に終わったと思ったその後が蛇足のようについてくるというか、でもまあこの映画で一番絶望的な気分になるのはそこなんだけどねえ(^_^;)
あと女刑事さんカッケー!この話にはたぶん女刑事じゃなきゃダメだったんだよな。その刑事さんとあと弁護士さんもだけど、ああいう正常な判断力を持った公平な人たちがいるのは救いだね。というかあれは必要。あと双子の妹も。
世論ウンチャラとか印象大事とか、ああいう化け物をつくったのは親のせいかねえとかいろいろ言いたいことはあるけど、そういう話するとネタバレになるのでこの辺で。オレもパンフ見てからちょっと考えるよ。

帰り若い子たちがわかんなかったって言ってたんだけど、日常スリラーかと思ったら思ったより荒唐無稽すぎて、フィクション耐性のない人が理解できないのは仕方ないかもしれんw まあ後日談が長すぎて冗長だから…と言っちゃえばそれはあるかもしれないけど。あれ、分かるんだけどちょっと余計だと思うなあ。惜しい。
 
2回めのほうが断然楽しめたゴーンガール2回め感想→http://d.hatena.ne.jp/korohiti/20141230/p2