そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

フューリー

http://fury-movie.jp
監督・脚本:デヴィッド・エアー

 
基本的に戦争映画は好きじゃないんだけど、これは大変楽しめました。
たぶんオレ、戦争ものってことじゃなく、これとか「ブラックホーク・ダウン」みたいな少人数部隊の絶望的なワンシチュエーション&一晩の攻防戦みたいなのが好きみたい。「世界侵略:ロザンゼルス決戦」とかね。
一応なんとなくだけど、ブラピたちの戦車・フューリーは砲塔が回らないからそんな新しい車体じゃないってこととドイツのティーガー戦車は当時の最強重戦車だってことは知ってるくらい。昔日本で「タイガー戦車」って言ってたやつってこれだよね?
そしてこの戦車があまりにもリアルで実感的だった。戦車スゲエ。アメリカ軍の中戦車(シャーマン戦車)は確かに見た目もカワイイよ。というか戦車をこんなにもメインにしてる、というか完全に6人目のメンバーだよね。フューリーがあまりにもみんなの「家」すぎる。
見ようかどうしようか迷ってたせいで(相方はさっさと見に行ってた)前情報は入れてないけどネット上の感想をチラチラ読んだりしてたからちょっと見方としてフィルターかかってたんだけど、これはフューリーを家とした家族ものっぽいよね。
ブラピのウォーダディがお父さんでシャイア・ラブーフのバイブルがお母さん。あと粗暴なお兄さんが2人いて新人のノーマンがおとなしくナイーブな末っ子的な。楽しいフューリー一家(笑)
ノーマンが何も考えない戦うマシンになっていくとこはあるけど、だからといってそれが非人間的なことだとも感じないのはウォーダディや仲間たちの振る舞い、一般のドイツ人たちの描写、悪いのはSSだけどそのSSにも見逃してくれるいい人はいるとか、細かいところで人間味のリアリティを出してるからかも。
そしてフューリーとティーガー戦車のアクションが超カッコよかった!長距離射撃とか後ろの取り合いとかハラハラした。こんなオレですら戦車萌えがくるくらいw (;゚∀゚)=3ムッハー

まあいろいろあって戦車隊は結局みんな「家」で死んだってことよねえ…それはそれで良かったのかも。
途中、地雷で動けなくなったフューリーを捨てて逃げず、そこでどう考えても無茶な籠城戦をウォーダディが行ったのも、それが任務だからってのもあるけど動けない「仲間」を置いていけないからじゃなかったのかなあと思ったり。
最後、十字路に置き去りにされたフューリーが映る窓越しに生き残りのノーマンがそれを見ているってのが、いかにももうフューリーが寿命を全うして満足して亡くなったようにしか見けなくてちょっと悲しくなったよ。ガンダムの最後、ホワイトベースが沈むとこみたいな気分というか。
乗員はみんな死んでるからそこまで御役目ご苦労な感じでもないけど、それでもちょっと明るい雰囲気はあったように思うかなあ。
1945年4月ってことでたぶんもうすぐ戦争が終わるのを知ってるからなのと(ウォーダディももうすぐ戦争は終わるって言ってたし)、ドイツ兵300人相手の攻防戦をやりきった感があるからか。みんながやったことが報われてよかった (´Д⊂ヽ
死んでどうにかなるわけでもないけど、もうすぐ戦争が終わるって言ってたウォーダディだからこそ死に場所をここと決めたのか、ここを守ることで戦争終結が確実になると思ったのかはわかんないけど、とにかく何か報われたって気はする。あのあとノーマンはどうなったんだろう。
とにかく面白かった。まあ水曜レディースデーなのに明らかにご年配のおじさんばかりだったよw(若いカップルもチラホラいたけど)
ブラピがやたら太ってるというか恰幅いいなあと思ったけど役作りかなあ?でももう50歳なんだよなー。シャイア・ラブーフはこんなおっさんだっけと思ったけどまだ20代後半アラサーでビックリ。てかトランスフォーマーとかインディジョーンズ4の頃からおっさんっぽかったっけ(笑)
 
これ読んでフューリー見に行かなきゃって思ったのですよ。