そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

銭の戦争#11(終)

http://www.ktv.jp/zeni/index.html
脚本:後藤法子 演出:三宅喜重
 
最後まで面白かったー!どう終わるのかワクワクハラハラしつつも、オレとしてはこの全てが丸く収まって破綻なく、いろんなことに目配せが行き届いたこの展開で満足です。
一応ざっくりと元の原作ドラマの話もチェックしたけど、かなり違うっぽいね。オレはぶっちゃけ韓流ドラマみたいに何もかもが過剰でやり過ぎなのは好きじゃないので、金の奴隷になりそうだったけど思いとどまった日本版エンドの方が好きです。そういや同枠の「グッド・ライフ」も韓国版のあらすじ見るに日本版のほうが好きな気がする
だからいうけど、あのED後の金に魅入られてる富生というのは余計だったと思うんだけど、なんであれ付けたんだろ。正直ぶち壊し ( - ε - )
どのみち金を動かして金を稼ぐことに才能があるにしても、なんでそうなるというか。他にいろいろできるだろうよ、富生なら。金貸しってのは金のやりとりだけじゃないわけで、人とのやりとりなしに金で金を生むことが出来る才能を持ってる富生があえてやることじゃないと思うのよ。赤松の手下として貸金回収やってるのは「仕事」だからいいとしても、そこに何か面白さを見出してたわけでもないし。普通にトレーダーに戻れよなー、会社勤めは出来なくても個人でやればいいじゃんよ。
だって赤松と似たもの同士っても、ヤクザとつるむような仕事しちゃダメだと思うのよねえ、富生の場合は。何のために復讐そのものの手段として犯罪を思いとどまったのかと。
まあそこが気に入らなかっただけで、あとは概ねきれいに終わったし話のあと始末もスマートだったと思う。
未央がさらわれたことでかなり感情的にはなったけど、結局最後、彼女には何も言わず去っていく…っていうのはかなりオレ好みエンド (*´∀`)=3
梢さんとも分かり合ったけどそれでも青池には行かないといい、お互いそれで良しってのも良かったし。
そして赤松との対決は富生の勝ち。まあ人の金盗んどいて勝ちもクソもないけど、約束の時間に来たのは国税局で、隠し金庫にはあるはずのなかった20億円…ってのも鮮やかだった。それでなお負けは認めつつも金に対しては忠実な、逮捕されても金を持って行かれても心が折れない赤松を尊敬すらするよw 赤松がただの非道で狡猾なだけの男じゃないというのもいいけど(過去をさり気なくチラ見せするのも良い)なんであんなにホモホモしいんだ?そこは謎(苦笑)
あとその際の桜田やアカネもね、あいつらはあいつらでキャラとしては好感持てるような描写になってたし。
青池会長も紅谷さんも、弟もちゃんと成長したし、そういうところで全キャラが過不足なく描写されつつ、決してゲスな人間じゃなかったっていうとこが良かった。話自体はかなりジェットコースターで過剰なのでそれくらいでちょうどいいかな。
あとまあ紺野先生も未央も富生の良心と機能してたし、甘ちゃんで青臭く真っ当すぎる正しいことを言いつつもそれがちゃんとストッパーになるというとこが上手かったかなと。
言われてみれば、富生が見返したかった人たちみんなに対してはもう思うことはなかった…という浄化エンドとでもいうか。わかりやすくていいんではないでしょうかw
結局死んだ富生のお父さんだけが割食ってたってことだけど、お父さんのあの死にっぷりがなければドラマ的に富生がここまでやる理由に説得力もなかったわけなので、まあそれは必要だったのかな。お父さんカワイソウ… (´Д⊂ヽ
これにしても問題レストランにしても、やっぱりしょっぱなで主人公への動機付けの説得力ってのは、そのあとがファンタジー的に無茶ぶりなほど必要よねえ。
ともあれ、本当に富生は紺野先生が言うように怪物になってしまったのかどうか(ニーチェはもういいよw)、そこだけは取ってつけたありきたりなオチって感じなのでなくてもよかったなあー(二回目)
このドラマも見終わって次回が楽しみなドラマだったよ。今期はそういうドラマ多かったな。
 
あ、結局新ナニワ金融道スペシャルは録りっぱでまだ見てないので、富生がカメオ出演したとこ見てないや。つーか最初の頃に見るべきだったよねw