そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ゴーストライター〜最終回

http://www.fujitv.co.jp/ghostwriter/index.html
脚本:橋部敦子 演出:土方政人佐藤源太、山内大典
 
脚本が橋部敦子なのはわかってたけど予約失敗したからスルーした、そして途中から見始めた…と思ってたけど意外と見てたわ。たぶん3話分しか抜けてないかな?でも前半はながらだけど。
女同士の戦いという意味では「美しき罠」と似たような印象だけど(なんでそんなに被るかなw)蓋を開けてみればいかにもな昼ドラみたいにドロドロした女同士の感情的な戦いだった美しき〜と違って、こちらはかなり論理的な、むしろ男らしい戦いだった気が。
最終的には愛憎入り混じった人間たちが何事もなかったかのように手を取り合うクールな大団円になることといい、とても理性的。中谷美紀水川あさみという男らしい女優のキャスティングだからこそというかw そこら辺は作家だからってことはないと思うけど(むしろ男性作家のほうが逆に感情的にバトりそうだし)お話的にはとても論理的に構築されててスッキリ楽しめたってとこか。
最初見なかったのはゴーストライター騒動に乗っかったようなネタなのと、どう見ても中谷美紀水川あさみキャットファイトや百合的蜜月展開に興味がなかったからなんだけどw
まあでも結果的には面白かったかな。
途中、田中哲司が思ったより悪い男じゃなかったのが歯切れが悪かったけど、そこはまあ最後に遠野リサと寄りを戻したってこともあり、そういうキャラではなかったってことなのかな。いやもうちょっと恋愛を餌に縛っといたり使い捨てたりするのかと思ったけど、そこまで作家を利用してたわけでもなかったって意味で。その点は三浦翔平も同じだけど、そのほうがリアリティはあるのかな。あんまステレオタイプな展開でも興ざめだし。あと高杉真宙っちもソツなくダークでいいね!
川原由樹@水川が正式に精神的にもゴーストになった途端に引退とか、さすがにおいおいそれはないだろうよ(^_^;)と思わんでもなかったけど(展開早すぎるw)、キムラ緑子の秘書やライバル作家の山本未來などなど、みんなが遠野リサに引き寄せられていくという説得力がすべて中谷美紀の美しさにかかってるっぽいのは大変百合的で良かったです(笑)美しさというか、雰囲気よねえw
まあ作家や編集者あるあるというか、小説を書くこと、書けなくなることをわりとしっかり書いてたし、最後に遠野先生も言ってたけど、結局誰の方を向いて書くのかってことはあるよね。自分が書きたいものを書くべきなんだよ。じゃあなんで遠野先生は書けなくなったんだ…ってとこオレ見てなかったけど説明あった?お母さんがボケてきたから?
まあ読者受けがモチベーションの作家もいるとは思うけど、なんとなく漫画家と違って小説家は物語というより自分の内面を描くってイメージがあるからか、ザ・作家先生然としてる遠野先生は生粋の物書きなんだなあと思わせる中谷美紀スゲエよって話かw
そういうとこでもさすが橋部敦子の脚本はよく出来てたなあと。