そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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デート〜恋とはどんなものかしら〜#9

http://www.fujitv.co.jp/date/index.html
脚本:古沢良太 演出:石川淳一
 
予告ではカップル組み換えてダブルデート回だったはずなのに、冒頭、一体誰の結婚式なんだ…?と思いつつもどう考えても巧と依子じゃないよなあってことは分かった。だってまだ最終回じゃないしw
しかしそこで努と留美さんとはちょっとやられた感(笑)めでてえな!
依子は猛アタックの鷲尾くんと、巧はヤンキー佳織とデートなのはいいけど微妙に何か違うというか、デートって、お付き合いするってそういうのだっけ…みたいな?楽しいならいいんだけどさ。
というか依子はともかく巧の依子へのアドバイスは的確すぎるwwwよくわかってるなあー(笑)
一生懸命頑張ってちゃんと楽しめてるけど、だんだん苦しくなるのはそれに自分が適応できてない、不本意な状態だからだ…ってのがそもそもなんか違うんだけど、それって普通のカップルにもありがちなことよねえ、たぶん(^_^;)
 
これって恋愛できない恋愛不適合者、「恋」とはどんなものかわからない者同士の恋愛ってことですごくトンチンカンに見えるけど、実際のところ「恋とはこういうものだ」という思い込みがある人間に対しても言えるんじゃなかろうか。例えば恋とは甘くて楽しくてフワフワしたものだと思ってる人には苦しくて気が狂いそうになるような恋はわからない…みたいな。
高等遊民と理系女子というだけでなく、一般の人の恋というものに対する思い込みをも覆す、もしくは各人の恋に対する視野の狭い認識を改めるという意味での「恋とはどんなものかしら?」だとしたら、すごくよく考えられてるなあと。しかもそれをバカみたいなコメディで見せられて、一見バカだなあwwwと思うんだけど、じゃあ実際リア充な(リア充でなくても)自分たちはわかってるのかといえばそんなこともないんじゃないかしらと。恋の形はそのカップルごとにいろいろな形があるんだよな、たぶん。そういう話な気がするよ?
そう考えると深いドラマだよなあ〜(笑)
今回はお互い好かれてる相手とくっついて、依子はありのままでよし、巧は変われと言われてるわけだけどそこでまた新たなる発見?
というか依子さんがまさかのジャージでデートはともかくなぜワインやらチョコやら食ってるのか。そして鷲尾くんのマイ・フェア・レディでとりあえず可愛くなってよかった!しかも彼女が可愛いということを自慢したい、世間に見せびらかしたいというエゴ行動なのに、鷲尾くんがやるとまったく嫌味なく可愛げがあるのはどうしてだろう。爽やかだから?(笑)
ツッコミどころだらけの巧は、デートっつってんのに部屋でタルコフスキーとかつげ義春とかありえねーし、カラオケ行ったらちあきなおみの「喝采」に「夜明けのスキャット」ってwwwwww(爆笑)ネタとしては面白すぎるけどねーよwww
ふたりともその過程としての衣装チェンジ(カタチから入る)が新たなる自分の発見なのはいいけど、普通そういうのはとても痛々しい物なんだけど何をどうしてもギャグにしかwwwつーかオシャレしてカラオケ、それがヤンキーのデートか!?!?!?ねーし!
ただまあ依子さんも巧も「普通の人」に近づいてよかった。巧のEXILEは若干中二的ではあるけど(ハセヒロじゃどうやってもマイルドヤンキーには見えないw)
おまけに同じ服を一週間分揃えるのか依子さんは。毎回違うけど同じ服じゃやっぱり同じ服にしか思われないと思うよ?というかサッカー観戦、準備したらああなる…わきゃないよ!どうやったら一夜漬けで戦術理解まで行くのか。つーかそれはデートじゃなくガチな観戦だってwww
そしてまんまとEXILEにハマった巧は、まあ楽しいならそれでいいんだけど貴重な古書を売るなよ…(^_^;)そして巧はカードは持ってないんだよね。当然だよね(笑)
その経緯をすべて逐一報告しあう巧と依子…もう突っ込みどころありすぎて(笑)この二人の会話のやりとりが素晴らしくリズミカルで心地よいよw
いやとにかく楽しいならいいんだ。ただ楽しむために頑張り過ぎるのはどうかと思うんだ。それはありのままじゃないよな。レリゴーじゃないよ?楽しくても自分じゃないならそれは間違ってるんだよwwwwwww
てかそれ前に巧が言ってたじゃん。知らなかった新しい世界を見せてくれたから楽しいってことじゃないのかなあ?それは「恋」か?(いや恋だという人もいるだろうけど)それは人生に失敗する例だよ、バーイ三島由紀夫
 
結婚式は努と留美さんの結婚式だった。依子さんの「女性は一生に一度はウェディングドレスが着たいものなんです!」っていうのが意外と依子さんの願望だったのか、それともそういうものだと思い込んでるのか。
そしてなにげに一番の盛り上がりは巧が高等遊民になったわけだった。引きこもりになった本当の理由、それは理想が高くて就職失敗や単純な器用貧乏ゆえの挫折じゃなかったのか…ううう、泣ける(´;д;`)
巧が引きこもったことで13年間絶縁してたし、原因は自分とはいえ家を出て行った父親を恨んでいるから仲が悪かったということだったはずなのに、実際はお父さんが好きだったのか。巧が努のことを悪く言われて傷つくってのは本当は努のことは尊敬してるんだよな。でも努のことを悪く言う空気に迎合しちゃった自分が許せないから心が折れて引きこもったってことか。
しかもそこで心が折れたことで自分がバカにしてた「普通の人」たちがやってることすらも出来ないことに気がついた…ってのはそうなんだろうけど、自分というものを持ってて自信があったはずなのに、その自分が自分を殺したことが許せなかったってことかなあ。
そういう意味で巧は普通の人にもなれなかった、そこで折り合いをつけることも良しとしなかったから引きこもりの高等遊民か。巧カワイソウ。・゚・(ノД`)・゚・。 努たちの子育て自体は失敗してなかったけど、時としてこういう行き違いはあるってことで子育て(というにはとうが立ちすぎてるけど)は難しいね。まあ巧の開き直りっぷりもそれを隠そうとしたんだとしてもどうかと思うけど。
同じように自分に挫折はしてるけど依子の方はわりとストレートに挫折、巧の方は捻りまくってるってのもキャラを外してないし、あの二人の現状からいってもすごく納得。
それはさておいて、異性とのお付き合いに関してはふたりとも相手のことを考えるあまりにその期待に対応できない・応えられない自分が許せないという完璧主義なタイプってことか。それって結構似たもの同士じゃね?
なんとなくふたりとも自分を誤魔化してる感はありつつ、巧&佳織、依子&鷲尾のままいい感じで次回最終回だけど、そんなわきゃないよなあ!
 
あと突っ込みどころはたくさんあったけど、谷口家での階段落ち。落ちた瞬間転校生かよ!って思ったけどまさかそんな無駄に入れ替わりネタを突っ込むとは(笑)巧が発した声が甲高かったから思わず股間に手をやり体が入れ替わってないことを確認する…って小ネタは今その話に全然必要ねーだろwww
あと宗太郎の仕組んだ企みが幼稚な恋愛ドラマでよく使うパターンてことで、『ドラマの手法を現実と混同してるんですか?』『これだから次元の低い連中は嫌なんだよ!』それってなにげにすごい皮肉じゃね?最近そういうのよく聞くよねwww
本当に脚本も演出もキャストもパーフェクトすぎるよ。キャストは多分に当て書きっぽいけど本当にスゲエ。
あああ、こんな楽しいドラマもあと1回で終わりなのかー (´△`)