そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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ウロボロス この愛こそ、正義。#10(終)

http://www.fujitv.co.jp/otn/tatakauonna/
脚本:古家和尚 演出:石井康晴 原作:神崎裕也
 
ウラバラス、最後は副音声なしでお楽しみください…って、いきなりそこでハシゴを外されても!(^_^;)
基本的にリアルタイムでウラバラス聞いてる人は本編も録画してるだろうけど(オレはそこで一旦切り上げた)最後のウラバラスは楽しみました。
とりあえず斗真の5年越しの企画が形になったことは素直に良かったね…と思う。話が何がなんだかよく分からなかったのは何が悪かったのか(^_^;)
基本的にはこのドラマってかこの番組は、最後までオグリンや斗真の男子勢(ムロや鋼太郎含む)がキャッキャと楽しそうに仕事してる中で、上野さんだけが本気モードで演技してる現場が頭に浮かんでしょうがありませんでした。吉田羊はたぶん男子側w
みんなが楽しくお仕事できたんならそれでいいや。そんなキャッキャとした雰囲気を感じ取れたんでもう十分。
お話としてはまあわからんでもない、くらいかなあ。ドラマとしては嫌いじゃないし楽しかったけど、話がこれでいいかと言われたらいいとは思えないかなあ。
 
最後、目的をほぼ果たしたことで生きる意味が無くなった男たちが死んで幕を閉じるという、一昔前の構図ではあるけど、こうしか生きられなかった子供たち(どう考えても竜哉もイクオも子供だよな)の最後として美しいとは思う。そして誰もいなくなった。最後に残ったのは美月とウロボロスのペンダントかー。美月かわいそう (´Д⊂ヽ
これで美月とイクオっちがヤッちゃってて実は美月のお腹にはイクオの子供が…ってことなら竜哉とイクオの復讐はウロボロスのように破壊し再生するのかな…と思うけど、結局この二人が心中したせいでそこで断ち切れてんじゃん?いや断ち切ってよかったんだけど。
でも復讐というにはあまりにも救いがないというか、よくわかんなかったけど結局復讐する意味すらなかったわけじゃん、本当なら。彼らが追っていたもの、特に竜哉が結子先生の仇だけとれればいいってのは何というか、すごく独善的な思い込みだったし。竜哉自身が言ってたけど、結子先生の最後にいなかった、なぜ彼女が死ななきゃいけなかったのかを知らなかったということだけが、復讐という人生の無駄使いの動機じゃんよ。その本来しなくてもいいはずの後悔を埋め合わせることだけが竜哉の生きる理由ならば、事の真相自体がどうでも良かったわけよね。
まあイクオは全般にそれに付き合わされただけともいえるけど、そうでも思ってなきゃふたりとも生きていけなかったという子供の思い込みであるなら、それもまた仕方ないとしか。まあいろんな意味でBL的な雰囲気はあるよねえ(苦笑)

最終的にいろんなことの真実が明かされても、北川警視総監の人間性ややってることは理解し難いですよ?自分が子供を愛してないのはともかく、まほろばの顧客が他人の子供を犠牲にしてまでも自分の子供を救いたいと思う心に感動して羨ましかったって、すごいなその感想。確かに狂った(俺)正義だけど、なんでそんな人間が警視総監になれたのかも理解できない。
何か大きな目的合ってのことならともかく結局臓器売買も個人的な利害の範疇だった気がするし、ぼやんと見てたせいか公安がこの計画自体にどう絡んでたのかもちょっとあやふやだったしな。それこそ日比野監察官なんか死ななくても良かった人じゃんよ。最初から最後まで正しいことをやろうとした側の人間だったし。それについては那智の思い込みもどうかと思うし。フリーライターという割になんで今までそこまで辿りつけなかったのか。(というか竜哉やイクオとはもっと早く再会しててもいいはずだろうに)
まあこれはやってることの内容が世間的に正しいかどうかじゃなく、「正義」というからにはまさに竜哉とかイクオが信じる俺正義こそがジャスティス!ってことなんだろうけど、それだと結局じゃあ正しさって何って問いは意味ないよね。別に誰も問うてはなかったけど、普通なら問わざるを得ないネタがスルーされたってことが、漫画だなあとは思ったり。
何もかもが虚しいな。きっと最後の美月の気持ちは「虚しい」しかないと思うけど。復讐に意味があったのかどうかで言えばないんだけど、その復讐に人生や命を賭けるだけの価値があったと竜哉とイクオは思っているんだからそれが彼らの「正義」なんだよな。やっぱり美月可哀想。
竜哉が死ぬままに任せたのは後戻りできない罪だということがわかっているからだろうから、もし竜哉が撃たれなくて死ななくてもどうせ自ら命を断つだろうし、そうなると結局イクオっちも竜哉と死ぬしかないってのは、最初の多岐川を殺した時点でもう人間としてもめいかんとして刑事としても後戻りできないからだよな。
美月がそれでもいいというならともかく、美月じゃやっぱりそこをスルーってことは出来ないと思うし。思うけどやっぱりイクオには死んでほしくなかったとは思うけどさ。
そういうとこを考えるとなんだかいろいろ切ないなあ…と。
本当になんでそんなにも結子先生を…って思うんだけど、結局あのまほろばが彼らの帰る場所で自分らがそれだけでしかない人間だと思ってる以上、あそこで死ぬのが筋ってことかー。
彼らなりのやるべきことをやって、あの世で結子先生に会って「おかえり」って言ってもらってオムライスを食べながら褒めてもらって良かったねえ…なんだろうけど、やっぱり死んじゃダメだよなー。勝手だよなー。生きろ!てかオレやっぱり結子先生みたいな人好きじゃないや。(聞いてない)
まあ彼らが幸せな夢を見ながら死んでいったことが唯一の救いか。でもその愛は正義じゃないよきっと。
そういや結局イクオっちは結子先生のビデオを見ないまま死んじゃったのかー (´△`) カワイソ