そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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ヤメゴク〜ヤクザやめて頂きます〜#2

http://www.tbs.co.jp/yamegoku/
脚本:櫻井武晴 演出:堤幸彦
 
1話の展開、足抜けさせようとしたヤクザを連れて親分とこに挨拶行ってそのまま組つぶしたらそこの親分が足抜けしたいって言ったからそのまま面倒みてやりました〜という展開を1,2話とも延長してじっくり描くことで視聴率が取れるかといったらまず取れないと思うんだけど、それでもよりにもよってでんでんの親分さんメインで丁寧にこの足抜けコールの仕事を描くんだよ…というスタッフの気概を考えるとなかなか面白かったです。延長だけど別にタルい展開でもないし。
というかね、ヤクザの足抜けを国民の税金使ってお手伝い、嫌がらせを受けながらもそれでも堅気としての生きる道を精神的肉体的に相当強引に知らしめていく麦秋の、ヤクザと戦うという覚悟の気高さは美しかったと思うわ。
なぜそこまで徹底的に足抜けをする元ヤクザたちに常識はずれの過酷な試練を与えるのか、ヤクザのみならずそれに加担した堅気の人にまで相当に厳しく当たるのか。麦ちゃんさんは警察なのにかなりギリギリのことやってるし、ホテルの支配人はいい人なのか悪い人なのかと思ってたら全部麦ちゃんさんの指示通りだったとか、あまつさえ親分さんの腕時計にカメラ仕込んでるとか、そりゃいろいろと情報筒抜けだわなあ(笑)
とにかく加減なしにそこまでやる、温情を挟まず冷徹に徹底的にやり切ることが逆に更生の手助けになる、むしろそこまでやるからこそヤクザの方も足抜けの覚悟ができるというのは尤もだよな。大体ああいうのって問題なのは抜けた後…だもんね。
この話だけでそこら辺は全部見せちゃったと思うんだけど、麦ちゃんさんの目的はエンケン親分みたいだから足抜けが目的の遅っごとドラマというわけでもないのは見ての通りで、そこにどれだけの憎しみと理由があるのかってのはこれからなのよね。そう思うとこれからの展開は楽しみです。
一応バディものだと思ってたけど三ヶ島刑事があんまり役に立ってないし、むしろ足抜けコールの皆さんも結構動いてるからチームものじゃないかしら。
そして三ヶ島が予想外のキャラすぎて笑う。リーゼント潰れただけで変な声出すなw 寄生獣の市長・広川をやってた人だと思うと気が遠くなるよ。北村一輝はスゲエなwww
あとゲイっぽい暴追アドバイザー(勝地涼)はやっぱりどう考えても仕事的にあんまり必要ないよね。バックアップ部隊としては仕事してるんだろうけど、麦ちゃんたちと地回りしてる時はほぼ事務仕事だしそれなら相談室の若いやつでもよくね?みたいな。まあドラマとして何らかの役割があるんだとしても勝地だから驚かないよw
それと1,2話でちょっと関心したのは、さすが堤幸彦、画面が大変美しかったです。
いつものやたら寄ったり中心をずらした構図やカット割りはもとより、今回はピントを浅くしたカットも目についたけど、妙に画面自体がクリアな色味だってこともあってとても美しかったです。画面に映ってるのがでんでんでも美しかったw いやこういう役のでんでんは面構えがいいよねえ。麦ちゃんさんの目もいいよ。髪型変だけど。
とにかくこのドラマはとても「覚悟」を描いているのが良いですね。そういう話は好きです。