そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

天皇の料理番#8

http://www.tbs.co.jp/tenno_no_ryoriban/
脚本:森下佳子 演出:中前勇児 原作:杉森久英
 
相変わらず展開早っ!
パリの3年間はあっっっという間でした。いやまあパリに来る前の精養軒の3年間なんか跡形もなかったけどな。
でもこのドラマは最初から修行の過程を見せたいドラマじゃなく、そこにいる人々の思いを見せるものだからこれでいいのだ。修行が見たいわけではなく修行の成果が見たいのだ。
それにしたって篤蔵の道行はあまりにも順風満帆、善き人々に助けられ、醜い嫉妬や悪い人間や不幸な出来事が入る隙間はないのでした。ドラマだからねw
いやだってさお前さん、前回はパリで料理人ユニオンに入った初めての日本人という快挙を成したと思ったらいつの間にかオテル・リッツですよ?あのオテル・リッツ。よく知らないけどパリの一流ホテルじゃあないですか。
そして篤蔵が師事したのはエスコフィエですよ、よく知らないけど当時の超一流シェフですよ。(ってか時期を考えると相当老年期みたいですが)
そういう状況、というかただでさえ日本人がパリで料理修行をするということが稀な時代に人種差別ニモマケズありえないほどの出世をしてる天才料理人だからこそ、天皇の料理番という大変な仕事が回ってきたと。
というか本当にそのタイミングというものを考えたら、普通じゃありえないほどの幸運に恵まれてるとしか思えない。そんなの新太郎さんが引き止めよようとしたってスルーよね。しかも兄やんが夢枕に立ってしまうんじゃあねえ。てかまさか修行とフランソワーズにかまけすぎて兄やんのこと忘れてた?あの病気だって静養しててもいつまでも生きていられるわけでもないでしょうに。
フランソワーズとはまだ結婚してなかったみたいだけど、彼女が結局そこで日本に行けないってのもやっぱりタイミングなのか。仮にそうじゃなかった、篤蔵がフランソワーズを捨てていったんだとしても、それこそ料理人は料理さえ上手ければ他のことはどうでもいいっていう話だったと思うのよ。天皇の料理番になれるチャンスを捨てる料理人がどこにいるのかと。女はたくさんいるけど天皇の料理番になれる人間はほんのわずかしかいないんだよ(あとなんだかんだ言っても実際は知らないけど篤蔵のポジションだと日本国に借りがあるんじゃないかなあ、ユニオンの件とか)
でもパリにもフランソワーズにも未練がある篤蔵に新太郎が贈ったスケッチブックは泣かせるわー。
そういやフランソワーズもだけど、なんかパリがやっぱり現代のパリっぽくて(いやパリには行ったことないけど)ちょい興ざめなのよね。時代的に言えばミュシャの後期の方アールヌーボーじゃないのかな。今回歌ってるフランソワーズはなんとなくそういう雰囲気あったけど、全体に「今」な感じなのよね。まあ仕方ないのか。そういやオレちょっと気になったんだけど、前回のユニオンの証書とか入ってる封筒って、あれ普通に現代のものじゃなかった?当時の封筒ってあんなじゃないよねえきっと。紙質がキレイすぎるのがちょっと気になったんだけどあんなもんなのかなあ。でも新太郎さんのカンカン帽がちょこっと破れてるとことは細かいなと思ってたけど(パリに来た時から破れてたけど)
あとあえて言わないけど、篤蔵・フランソワーズ・新太郎の3人の生活にフランソワーズ邪魔って思ったw(言ってる)
そして何よりも、やっぱりもうパリもフランソワーズもどうでもいいと思うのは、とにかく兄やんが死ぬ前に篤蔵が帰ってきて、しかも言葉通り帝国一の料理人になれるという報告ができるというのは心底ほっとした。
だってやっぱりそこは兄やんのためよねえ。兄やんにその報告が出来なきゃなんのためのパリよ。しかもこの頃だからパリー日本間って船だよね。何日かかると…間に合って良かった。兄やんがあまりにも頬こけすぎてやせ細りすぎてて怖いよ。死相が、死相がー (´Д⊂ヽ
当時の天皇は本当に現人神扱いだったんだろうし、その料理番になれる弟が帰ってきても病気を感染してははいけないといって障子を閉める、それ越しに涙を流す兄やんのほうがやっぱりフランソワーズより大事だよ。・゚・(ノД`)・゚・。良かった、本当に間に合って良かったよ…
その頃俊子さんは…と思ったらなぜ吉原に?子守してたときのあれってもしかして暴行されたってことなんだろか。それで離縁されたとかなんだろか。そうだとしたら悲しすぎる (>_<) 篤蔵とは会えるの?それまで無事なの?