そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ナポレオンの村#1

http://www.tbs.co.jp/Napoleon_no_mura/
脚本:仁志光佑 演出:岡本伸吾 原案:高野誠鮮
 
若干話が散漫で走り気味、その割に初回延長のせいか泣かせのとこ(最後の橋の上の井川親子のシーン)はやたら長くて、このドラマのポイントは何なの?何を描きたいの?と思うとこはあったけど、まあ面白かったかなあ。
スーパー公務員・浅井栄治(唐沢寿明)は、出来る公務員だってのはわかるけど、どんな目算があって山間の限界集落がイケると思ったのかいまいちよくわかんなかった。一番近かったからってのはポーズだよね?
それに対する福本星河市長(沢村一樹)の狙いは、自分で言ってはいるけどさらっとしすぎ。今後の一番の問題点なんだから廃村にすることでコスト削減したいということをもっと念押しするべきだし、村人や市の職員がそれを認識してるかどうかはっきりさせといて、浅井のやることは全部市長に対しての挑戦状くらいにするべきじゃないかと思うんだけど。というか市職員のどの辺の人たちが廃村案に賛成してるの?言ってるのは市長だけにしても、住民はどう思ってんだ?最後は勝手においしいとこ持っていったけど。
微妙に浅井のやってることが対抗策と認識できてないというか。だから市長から釘を差されてるはずの岬さん(麻生久美子)がどうしたいのかイマイチわからなくて単なるツンデレにしか見えないのはどう捉えたら…
あ、どうでもいいけどあの農林商工課って、麻生久美子岩松了がいるからもしかして時効警察?(笑)
それとスカイランタンをダメにして中止にする策略の実行者が馬渕(浜野謙太)だってもっとはっきりさせないのかなあ。その制裁?もあんなもんで良かったのって思うし、あえて神主(イッセー尾形)にミスリードさせるのも中途半端。
結局手柄を山田課長(ムロツヨシ)が持っていった…と思ったらどうも浅井の裏工作?ってのもわからなくはないけど見せ方として微妙、山田の立場とリアクションがいまいちだったし。
ランタンが元通りになって使えた理由ももうちょっとちゃんと説明してカタルシスにしたほうがいいと思うけどなあ。ダメなのか行けるのか全然ハラハラしなかったし、むしろ井川親子の話で泣かせに持っていってるからそこじゃないだろ感。あの親子の絆はランタンが飛ぶ、妨害はあったけどどうしてもそれを飛ばしたかったということに何かを感じるんであって、ランタンが飛んでキレイだねー、思い出のクローバーがーとかじゃないと思うのよ。いやそこはもちろん大事なんだけどなんかズレてるというか。浅井が登美子さんがやらなきゃって言ってるけど、そういや登美子さんの病気は…?
あとなんかさ、あんな限界集落の村がある市の市長があんなにパリっとしてると田舎と都市部の感覚がなくなるというか。しかも星河市の市街地ってちょっと山降りたところだよね。なんでそんなとこが限界集落になってるのか実感できねえ。もっというと同じ市庁舎にいるはずなんだろうに市長室と商工課の雰囲気違いすぎて。てか原作は石川県なんじゃん。東京だと相当イメージが…せいぜい青梅とか八王子とかって感じ?
まあもうちょっとスカッと単純な話でいいと思うけど、ややこしい割にあんまり効果ない気がして、そこを結局力技で泣かせに持っていくのはドラマとしては今ひとつかなあって感じ。一応しばらく見るけどさ。
あ、市長がひるおびに出てるのはちょっと面白かったw 八代さんの隣にカッコよすぎる市長の沢村一樹www
 
あとスカイランタンってたしかに壮大でキレイだけどやったらアカンやつで、去年くらいから結構問題になってたはずよ?
番組最後にCGですっていう注釈はあったけど、だったらあえてスカイランタンを使う必要があったのかなあとは思う。普通に考えて河原とはいえあんな山の中で火のついたランタンを飛ばすのがどんなに危険か考えたらわかるだろうに。
あと問題になってるイベントは火災の害だけじゃなく、安価なランタンは針金ワイヤーを使ったものが多いらしく、それが動物に悪影響を与えてるらしい。劇中では和紙と竹ひごだから自然に還る素材だけど、そういう問題じゃないというか。

公式サイトでもわざわざ説明してるけど(http://www.tbs.co.jp/Napoleon_no_mura/skylantern/index-j.html)、劇中でそういう配慮はしてなかったんだから、そのへんからしてちょっとドラマというか番組としてのスタンスを疑うなー(-_-;)