そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

マイ・インターン

http://wwws.warnerbros.co.jp/myintern/
監督・脚本:ナンシー・マイヤーズ

 
やっと見に行けたけどあんなおじさんインターンが会社に居てくれたら…!というドリーム映画だった(笑)でもすごい面白くて楽しくて癒された!ファッションもステキだし、映画自体は軽快で見終わってとても気持よかった。
新興のネット通販ファッションサイトの社長ジュールズ(アン・ハサウェイ)はイケメンで育メン主夫の旦那と可愛い娘がいて、会社は大盛況で本人は分刻みで働いて大忙しという成功した女性経営者。でも急に大きくなった会社はその分パンク寸前、家庭も実は…というギリギリ状態。そこに会社のシニアインターンシップ制度で入ってきたベン(ロバート・デ・ニーロ)。引退してそこそこお金はあって悠々自適だけど妻に先立たれて心にぽっかり穴が空いて、それを埋めるためにやりがいを求めて会社のインターンシップに応募してきた元印刷会社役員だった70歳のおじさん。ジュールズは最初は彼はたぶん使えないし必要ないと思って邪険にしてるんだけど、基本優秀でキッチリしてるベンは気がついたら会社の人気者で「みんなのおじさん」状態。そこでやっと彼の価値に気がついて信用していく…という、ストーリー自体に特に捻りはないけどとても面白くユーモアがあって楽しめる話だった。
プラダを着た悪魔」の主人公のその後を描いてるみたいな…ってのはあながち間違ってない感じ。映画のメインビジュアルが赤と白で主役二人が並んで立ってるってのもプラ悪を意識してるふうだし。
ジュールズの主人公像を見るに監督が女性なせいかもあるのか、イマドキの女性像として仕事だけのバリキャリはもう古いらしいってことかなあ。
ネット時代の波に乗って成功するジュールズは確かに成功者で、会社はフランクで風通しがよく部下にも本当に慕われてて無茶を言っても誰も文句言わないし(だって社長が一番働いてる)、起業することになったら優秀で才能あった旦那は主夫として子育ての面倒をすべて引き受けてサポートしてくれるし、高級住宅街に住んで高級ブランドを着てステキでカッコよくすべてをに手に入れてる感ものすごい。
というか家庭も仕事もその両方で成功を…というアラサー既婚者のドリーム全開感がとてつもないよ(笑)
その上でいろいろパンク寸前、無自覚に人生の岐路に立ってた時に現れた、物凄く有能で紳士なシルバー人材(のちになんでも相談できる親友)をも手に入れるってどんだけ!そんな人生ない!後半ジュールズは決断を迫られるんだけどそれすらも贅沢すぎるというか、一応ネタバレに触れそうなので言わないけど、とにかくあんな素敵なおじさんが会社に、しかも自分の部下にいたらいいよね!って話。もちろんそんなシルバー人材を活かすのは社長としての柔軟さと自らの間違いを素直に認める潔さだけど、そんな人いるのか?としかw
ワンフロアの広い社内を自転車で走り、高級ブランドをサラッと着こなすアン・ハサウェイはもちろん素敵なんだけど、やっぱりデニーロのベンがステキすぎる。容赦無いなりきり型スーパーアカデミー俳優なデニーロさんはどう見ても人当たりのいいそこら辺のおじさんにしか見えない。オーシャンズの真似事をやってもゴッドファーザーなところは微塵も出てこないしw(そりゃそーだ)(というかオレもはそんなに見てないけど)
規則正しい生活を好み常に紳士で、着てて一番楽なのは(体に馴染んだ)スーツで、クラシックな年代物を使い続け、仕事のやり方も整理整頓されてて人当たりもよく気配り上手、細かなことまで目ざといけど思いやりを持って思慮深く、人を傷つけるようなことはいわないしそのくせユーモアやジョークもあって頭の回転が早く、おまけに紳士でモテモテ。あっという間に社内恋愛?で彼女も出来るって、ほんと出来すぎw(そういやあのマッサージ師のレネ・ルッソナイトクローラーではチョー怖いテレビ局プロデューサーやってたよなw)
いつの間にかみんながベンに影響されてネクタイを締めたりクラシックなスタイルを好むようになるとか、ついには居候のお願いとか墓が空いてるとか、みんなが頼りにしてる感ハンパない。そして癒される〜w
というかイマドキのアラサーキャリア女性に必要なのは見かけだけの白馬の王子様ではなく経験豊富で出しゃばりすぎず頼もしい人格者のシニアアシスタントだった…っつーほんとドリーム映画(笑)
でも映画は全然イヤミでなく良い映画よ?家事や仕事に疲れた女性は見に行くことをオススメするよ。そういう人ほどドリーム映画と割りきって何も考えずに楽しんで癒されるべきかもw