そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

小説 仮面ライダーウィザード

http://kodomo.kodansha.co.jp/ehon/3148718.html

 
1年も放置してたせいか、ウィザード本編の記憶がちょっとおぼろげですw
なんか本編の後日談的に普通に彼らが日常を送ってて、それでいいんだっけ?って気分にはなったんだけど、ウィザードって結果的にはそういう話で良かったんだよな。晴人はMOVIE大合戦のあと戻ってきて相変わらず面影堂に居候ってこと?働けよっていうか職業・魔法使い(警察の外部嘱託メンバー)ってことでいいのかしら?w
黒晴人が出てきて…という展開は良くありがちだけど、そもそも本編で晴人のことをそこまで掘り下げてもなかったんで(これは確か感想でもちらちら言ってたけど)いろいろ微妙?でもまあ話としては満足。
ほんとなら本編でもうちょっと晴人と凛子ちゃんのフラグ立てといて欲しかったなあと思うんだけど、晴人の凛子ちゃんへの想いと二人の関係がはっきりして、最終的にくっついたのはさすがに本編では出来なかったろうしやんなくてもいい話ではあるんで、まあこういう話で終わるならそれはそれで良かったってことで。
もともとオレは凛子ちゃんかコヨミかだと、身も蓋もなくヒデー話ですがコヨミってもう死んでんじゃん派なので、普通に凛子ちゃんとくっついてくれればいいなあと思ってたというか。
その辺、本編でもう少し晴人にとってのコヨミってなんなのか(その好意はどういう好意なのか)をやっといてくれればよかったと思うんだけどさ。そもそも晴人という人間がどういう気持で戦ってたのかをもうちょっと掘り下げてくれてればコヨミに対する気持ちもはっきり決着付いてたろうにという。まあそこはこの小説で補完できたけど。(遅いよ)
話の内容としては仁藤や他のレギュラーキャラも活躍してくれたし、ウィザードの世界の後日談を楽しめたかなあ。
でも凛子ちゃんがただの女の子になりすぎててちょっとイメージが…マジでこんな女刑事さんイヤだ(苦笑)凛子ちゃんって女だからという頑張り空回りな部分はたしかにあったし弱いところもあったけど、だからこそドラマでのあのキリッとした雰囲気が良かったんだけど、この小説の凛子ちゃんはそりゃ侮られるよねとしか。もうちょっと、晴人もそうだけど凛子ちゃんもキャラとして役者さんが演じた本編のキャラを踏襲して欲しかったというか。
んで話の内容としては別にこれでいいんだけど、小説作品としてはちょっと、なんというかラノベにしてもうーん…(^_^;)
晴人と凛子ちゃんが交互に一人称で語って話が進むのはいいんだけど、ぶっちゃけ気持ちや行動を全部セリフで説明される小説は好きじゃないし、モノローグと同じことをセリフで言ってるんだけどその内容も同じことをぐるぐる考えてるだけで、その悩んでる、考えてる内容もキャラの内面描写としても浅いんだよね。
それぞれが登場人物としてのキャラ付けはあるけど描写が単純で深みがないから、モノローグ表現として内面描写があるのに全然キャラが掘り下げられてなくて、要はキャラが全然生きてないというか。すごく薄っぺらなの。そもそもが作者はきださんでウィザードのメインライターなのに。
起こってる出来事も実際そんな大したこと起こってないんだよ、ごちゃごちゃやってるから長く感じるだけで。(途中で飽きそうになった)でもメインは晴人と凛子ちゃんそれぞれの気持ちの話だからそっちに絞ってくれればいいのになんか余計なこと突っ込んで散漫になってるって感じ。上手い人が書いたらたぶんもっとすっきり短くなるよこの話。
いや本編もきださんの脚本って全然面白くなかったというか下手だったけどさ。その上キャラの掘り下げ上手くないよねー。内容としてがキャラメインの話だったけだけにその辺がなんとも残念でした。
真面目にオレこの本読んでて、凛子ちゃんはまだしも本編の晴人が思い出せなくて困ったよ。普通の晴人も黒晴人も、どっちも白石くんがやった操真晴人からはイメージとしてつながらなかったです。だって本編でも晴人って過去に何が起こったかは書き割り程度にしか描かれず、内面もそんなに掘り下げてなかったし。結局「俺が俺の希望」なのかなんなのか。
まあ晴人と凛子ちゃんの子供としてコヨミが生まれ変わるっていうのは良かったです。ずっと不幸だったコヨミが幸せだと感じる終わり方でよかったです… (つω・`。)