そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ピンクとグレー

http://pinktogray.com
監督:行定勲 脚本:蓬莱竜太 原作:加藤シゲアキ

 
※なぜかアップしそこねてたんで書いてある分だけ年末にアップです(なのでネタバレはない)あとで見返して追記があれば書くかも。
 
これ、宣伝でちらっとすごいどんでん返しがあるとは聞いてたけど、確かにスゴいどんでん返し。ネタバレしないうちに見てよかった。ひっくり返しかたがハンパなかった。最初から62分のとこでどんでん返しがあって、そこからグレーパート(真実)に。
まあ何かあるとは思ってれば察しのいい人なら気がつくかもしれないけど、その後が結構長いのでどんでん返してそれがオチって感じではないよ。どんでん返しありきで宣伝してるけど「イニシエーション・ラブ」みたいなのではない。世界の見え方は確かに変わるけど。
ひとまず予告編程度のネタバレしない範囲で感想言う。
原作は読んでないんだけど、どうもかなりアレンジはしてるっぽいね。脚本の蓬莱竜太って「ガチ☆ボーイ」の原作者の劇団の人か。
 
ごっち@中島裕翔はもうホントイイ奴にじみ出てすぎ。カワエエ ( ´ω `*) 繊細で素直なとこがこの役にハマってる。真面目な話、自殺シーンで、素で中島裕翔が死んじゃったら芸能界の損失だよなあ手んとボンヤリ思ったくらいに繊細で美しいよ。マジでその5年に何があったんだよごっち…(;´Д`)って思わされた。
りばちゃん@菅田将暉はまたまたやってくれたよ。ホントもう、グレーになってから、マジでオレの涙を返せって思った(苦笑)あいつ本当に底知れないよ…
そしてあの二人のあの関係とか雰囲気、りばちゃんひとり取り残されていく感じが青春の光と影なんだけど、菅田将暉がやると本当にもうリアリティ感ハンパなさすぎて胸が苦しくなるよ。(あと予告にもあるあのシーンはあまりにも引っ掛けすぎるw)
マジ最後のほう、二人が決別するあたりで本当に泣けて来ちゃってなあー。ストーリー的に何かわからない違和感はあるんだけど、とにかくりばちゃんがそういうキャラだというだけで、ただただもたざるものの悲しみが胸に迫ってきて、とにかく菅田将暉の演技はヤバイ。
あと夏帆も相変わらずスゲエです。清純派に見えるけどそうじゃない、何でもやるのは知ってるんでビックリはしないけど、その豹変っぷりにちょっと笑ったw

とにかくキャスティングが絶妙すぎ。ネタバレのグレー以降を見ると、どちらかというと菅田将暉柳楽優弥なのになぜか中島裕翔なことに違和感で。だからちょっと混乱するし、あえてのキャスティングだろうけどどんでん返したあとの違和感がスゴい。それも含めて何が本当なのかわからなくなるのがいい。wikiを見たらその印象はどうも合ってるみたいで、(役名は違ってるけど)菅田将暉の役って確かに柳楽優弥と似てていいみたいね。
中島裕翔はさすがジャニーズのアイドル、どう見てもピンクパートのほうがハマってるし、グレー以降はなんでお前がそっちなんだ…っていう気になるw(ネタバレなのでボカしとく)

ただこの話、ひっくり返したあとのテーマが伝わりにくくて損してると思うかなあ。
そういうことを描きたいならもっと突っ込んで脚本練ってもいいと思うけどあの大ネタのためにその辺がちょっと曖昧になってるような。原作から結構変えてるっぽいけどそこを直すと違うものになっちゃうのかなあ。
そもそもりばちゃん=河鳥大はそこまで「自分」の存在に固執してるように思えなかったし、白木蓮吾のバーターで仕事したくないってのも嫉妬心だけにしか見えないように描かれてるから、最後なんでそれを投げて終わりなんだ?って思うんだよね。
とにかく中島・菅田を見るだけでもレディースデーなら十分お釣りくるw
ネタバレしたとしても中島裕翔の儚さと透明感、菅田将暉の衝動や焦り、柳楽優弥の底知れなさや強かさは見るべきものだった
ピンクパートがちょっとあやふやなとこがあったのは、主観の話だったからなんだなあ。