http://www.superhero-movie.com
監督：金田治 脚本：井上敏樹
何と言ったらいいか、この映画は「藤岡弘、の藤岡弘、による藤岡弘、のための映画」でしたー。ゴーストたちはオマケね、オマケｗ
ただいろいろカッコイイのは確かだけど、スマン、オレは無理でした。こういうメッセージだけのお話は苦手なのだ。本郷猛の言いたいことはわかるんだけど、それをストレートに出されてもというか… *1
見てる間ずっと「？？？」ってなってたんだけど、ちゃんと前情報見とけばと（苦笑）企画が藤岡弘、で脚本が井上敏樹先生だから仕方がないのか…（^_^;）
とにかくストーリーとしては本当に何が何やら。見終わってそういうことじゃないってのはわかるけど、それでもうーん、オレは本郷猛には思い入れがないのでつまんなかったです。ストーリーがないのものはダメなんだ。
ということでノバショッカーが相当わけがわからなかった。経済で世界を支配って何それ電力自由化？みたいな。でも結果やってることはただのテロだよね。長澤奈央は何のキャラだったのか。
そして地獄大使は一体…？本郷猛が本郷猛である以上、地獄大使もまた地獄大使として在り続け、そして滅んでいく運命だったのか…（井上敏樹先生の男の世界としてはわからんでもないのだが）そういや大杉漣が地獄大使って２回めだよね。前よりも今まさにハマった感。
あと最後まで立花麻由ちゃんが本郷猛に対して何者だったのかがわからなかったよ。雰囲気ではわかるけど説明なしすぎてわからなかったよ。立花のおやっさんの孫？はいいけど、なぜ「猛」と呼び捨てなのか。なぜそこまで本郷猛にべったりなのか。（というか3年離れてただけなのに一体…）
むしろまったく説明がないせいで逆にそこはかとないエロチックさは感じたんだけど。何か関係性が明かされるのかと思ってたけど、本当に最後まで何の説明もなかったことにビックリ。潔すぎるｗ
まあその辺で何となく「THE FIRST」を彷彿させるのは井上先生だからか？
金田治監督の映像は大変美しかったし相変わらずカメラワークとか凝っててカッコイイよ。（金田監督LOVE！）
昭和には興味ないとは言ったけど、1号の造形は確かに45年経った今の藤岡弘、さんとシンクロした本郷猛で、戦いの年月の重みを感じさせるところは素晴らしかったです。中身はやっぱり岡元次郎さんだったよねｗ
もちろんなぜネオサイクロン号なのかとか、そもそもなぜ本郷猛が蘇ったのかとかなぜアレキサンダー眼魂が麻由ちゃんに…とかいろいろあるけどそれもいいやｗ
とにかくこの手の企画の時は何よりも主演の藤岡弘、さんがが楽しく演じてるのが一番なので、企画自体にはまったく文句はないです。
今ググッてこの記事読んだんだけど
- 『仮面ライダー1号』で描きたかったのは「本郷猛、」- 白倉伸一郎プロデューサーに聞く<前編> http://news.mynavi.jp/articles/2016/03/26/kamenrider/
なぜ「45周年」でなのかってとこ、もしかしたらインタビュアーは若いのかもしれないけど、オレも同じ年代で平成ライダー17年見てきてるから白倉さんの言う「機が熟したという感じがする」ってのすごくわかるんだよね。
5年後の50周年でも何かできるかもしれないけど、この企画で5年後なんて何の保証もないんだよ。今の東映のスタッフで出来るギリギリの時期というかまさに本郷猛の物語をやるならまさに「今でしょ！」って気がするのよね。よくこれ企画通して藤岡さんにオファーしたよなあ。
まあ5年前とか軽く言ってるけどそれって震災のあった時じゃんよ。オーズやっててレッツゴーやった時じゃんよ。そう考えるとまさに「今」なのよね、たぶん。5年後はまた別のことをやればいいんだよ。
