そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

牙狼〈GARO〉-DIVINE FLAME-

http://garo-divineflame.jp
監督:林祐一郎 脚本:小林靖子 原作:雨宮慶太

 
いやーメッチャカッコよかった!TVシリーズを全部見てから行ってよかった!
1時間20分足らずですごくテンポよく話が進むのに内容メチャクチャ濃くて見応えあってまさに濃密。作画も最高だし超絶動いてるのでこの映画は絶対大画面で観るべき!
次から次への神アクションシーンてんこ盛りだし、湖上のジェットスキー風魔戒騎士たちの戦いが超絶的アクションで言葉もない格好良さ。
あと魔戒騎士のBL影付けがゴシック調で良いですね。マジすげえです。この作画は大画面で見るべき。
いや真面目にこれ、物語としてもTVシリーズ合わせて牙狼シリーズ最高傑作じゃなかろうかと。実写じゃやりにくいとこもあるだろうけど父と子の物語としても、世代を繋いでいくことでの永遠性を描く話としても自由度の高いアニメは上手くはまってたかも。
今回は特にヘルマンの息子ロベルトの親代わりとしてもレオンの人間としての成長、それも魔戒騎士であること=守りし者であることを捨てて一人の女性を守ることを選んだダリオとの対比があるせいか、本当の守りし者の役割を自覚し、魔戒騎士として人を守るということと、人として子を作り・育て、次の世代に繋げていくことの本質に気づくということが上手く語られていたので。もちろんそこに一時的とはいえヘルマンがいるということも大事だけど。
牙狼自体が設定的にはアニメ向きだとは思うけど、この映画も展開はちゃんと牙狼のフォーマットになっていたので最後の最後のド派手な究極最終形態の黄金騎士(天剣煌身ガロ)もアレはアレでと言うか、これでもかというてんこ盛り攻撃にお腹いっぱいと思いつつも最後の最後でスカッとしましたw
そしてヘルマンとの別れに泣く。・゚・(ノД`)・゚・。 いやでもヒメナさんがちゃんと別れを言えてよかった、本当によかった。
レオンもアルフォンソ(活躍してるわりに影薄)も成長しててカッコいいし、牙狼らしく裸はエロいしエマさんはお尻だし魔戒騎士はカッコいい。
TVシリーズから4年後の後日談としてストーリーがとてもまとまってて、今回靖子先生(だけじゃないだろうけど)いい仕事してるなあ。
キャラたちのその後の活躍、特に気になってたヒメナさんのお腹にいたヘルマンの息子(でレオンの弟)ロベルトも交えてのあの世界のその後としてきれいにまとまってた。
確かにこれ、あのTVのラストからの続き考えるの大変だったろうなーと思ったけど、こうなるべくしてこうなったという感じ。やっぱりロベルトがどんな子になるのかは知りたいし、ヘルマンだっていろいろ名残惜しいことあったろうし(そういやレオンも死に目に会えてないし)そういうところでちゃんとみんなが落とし前を付けられて良かったよ。なんか作品の出来がどうこうよりもみんなが幸せになって清々しく物語が終わったということにひと安心したw

ストーリーはよく考えるとあるんだかないんだか、ほとんどがアクション主体で構成されてるような印象なんだけど、まあもともと牙狼ってそうだしな。
メンドーサが残したらしい魔道具、ツィルケルの環がの発動を止めるそこにゲストキャラのダリオとサラの悲恋が重なってという筋立てだけど、むしろアクションが多いせいか、何となく話が回ってる気がして面白く感じるのかも。
というのはロベルトがさらわれ生け贄にされそうになる…ってことが今ひとつよくわかんなかったけど説明なかったし特に理由もなかったような。まあそこも別にそんなに気にならないし。
あとはアルフォンソの許嫁のお姫様はもう一回最後に出てきてくれても良かったような気がするくらいか。
ダリオ役に萩原聖人・サラ役に小宮有紗ってことで、声の感じが声優さんとちょっと違っててそれもいい味付けになってた。つかダリオは目が潰れてるほうが渋くてカッコ良かった気がしなくもなくw
あとTVシリーズの時の絵はデザイン的すぎてオレはちょっと苦手だったけど、劇場版は良い意味で普通になってたし、とにかく最初からクライマックスのラストまでまったく手を抜かない作画とアクションに唸る。本当に素晴らしい。
全体に演出がちょーカッコいいし、絶対大画面で見るべき。オレももう一回くらい劇場で見たいデスよ。
 
一応特設コーナーにも行きました。風狼敷買ったよ。半券で飴ももらった(満足感)
 
あ、監督の色紙があったんだけどレジの近くだったんで写真撮りそこねたわ