そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

重版出来!#7

http://www.tbs.co.jp/juhan-shuttai/
脚本:野木亜紀子 演出:塚原あゆ子 原作:松田奈緒子
 
沼さんは気の毒だと思うけど、20年間ネーム出し続け、あれだけネームノートを溜めててダメなら、そりゃダメでしょうとしか…
今まで何人担当がついたのかわからないけど、担当にダメ出しされて自分のネームを直さなかったんなら、そりゃ沼さんが悪いよねとしか。才能云々以前にね。その辺三蔵山先生ははっきり言ってあげなかったのかなあ?
あんなにネーム描ける時点で凡人とは思わないけど、夢を追いかけてる自分が好きなだけでその気になればいつでもデビューできるかもしれなかったチャンスを自ら捨ててたんだと思うなあ。沼さんは「才能」がないのがわかってるから自分を「特別」だと思いたかったってだけだよね。
まあでも中田くんのネームが面白くて墨汁投げるくらい嫉妬してるのに、それが当の中田くんに伝わってないのはちょっと救いか。中田くんも中田くんで問題ありだけど。
少なくとも沼さんは自分のネームが理解されたことで浄化されちゃうくらいにソウルジェム曇ってたんだから、田舎に引っ込むのもいいかもね。てか別に田舎に引っ込んだからといって漫画描けなくなるわけじゃないし、むしろエッセイ漫画でも描けばいいと思うよ。ネットででもさ。絵は描けるんだし。
というかどうしてネーム以上に原稿を仕上げようとは思わなかったのかなあ。ネーム見てもらうとかじゃなく一本描いて他社に持っていってもいいんだし、このドラマってネーム中心に回ってるけど、基本はちゃんと1本の漫画として原稿仕上げろって話だよ。
まあでもアシスタントが陥りがちな罠だよね。原稿触ってればなんかやってる気になるというか、それ他人の原稿ですから!気づけ!
中田くんにストーリーの内容が伝わったんならもちろん三蔵山先生もわかってたはずよね。伝えたい事を伝えられないってのは技術の問題だと思うんでやっぱり自分の作風を変えたくないという心の問題だったんじゃないのかなあ。
つーかそれよりも他人への共感力がない中田くんがデビューしたあと、どんな俺様作家になるのかと思うとそっちが恐ろしいよ。あれじゃアシスタントが酷い目にあうに決まってる。寝ない食べない指示できないという最悪の漫画家になりそう。三蔵山先生のとこでその辺の教育もしてほしいよ?
あ、三蔵山先生のとこ、いきなりチーフアシ辞めちゃってメチャ困るんじゃないかなあ。気の毒。
ともかく沼さんの葛藤を演じきったムロツヨシがスゲえ。さすがというか泣かされた。でもあくまでもムロさんの演技と、自分が特別ではなかったことに気がついた中年男の話として泣けたってことね。
だって三蔵山先生のとこのチーフアシスタントなんて良い給料貰っててどこに行っても通用するプロアシに決まってるから、ヘタすりゃ漫画家になるより仕事としては安定してると思うもの。はっきり言って実家に帰る必要なんてないぞ?

ところで牛露田先生のところだけど、やけにキレイだし先生の身なりも小ぎれいで…と思ってたんだけど、公式のあらすじには「ゴミだめのような悪化した生活環境により、荒んだ娘アユと酒びたりで廃人のようになったかつての天才作家の姿だった…」ってあるんだけど。どう見ても酒浸りで廃人て感じじゃないよね?家もきれいに片付いてるし、娘だってそんなにやさぐれてないしー?もっと汚くていいんだよ?
あと40年前はスゴい売れっ子だったっていうけど、結婚が遅かったの?娘ちゃん若すぎない?そんなに売れ子だったなら他社でも描いてると思うけど、なんで一作で消えた漫画家になってるんだよ?
てか娘が勝手に電子書籍の契約しちゃえばいいと思うよ!w

あれえ