そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

RANMARU 神の舌を持つ男 鬼灯デスロード編

http://ranmaru-movie.jp/
監督:堤幸彦 脚本:櫻井武晴

 

堤幸彦監督が向井理を主演に描き、2016年7〜9月に放送されたコミカルミステリードラマ「神の舌を持つ男」の映画化。
「絶対舌感」という特殊能力を持つ朝永蘭丸は、口内細菌を気にすることなくキスができる希有な相手に失恋。傷心の旅の途上、怪しげな鬼灯村で行き倒れてしまう。人工呼吸された時、なぜか口内細菌に不快感のなかった女医・りんに興味を持った蘭丸は、村の温泉で働くことにするが、「子殺しの温泉」という悪評がある村の温泉に次々と不吉な出来事が巻き起こる。(「映画.com」より)

 
この「RANMARU 神の舌を持つ男 酒蔵若旦那怪死事件の影に潜むテキサス男とボヘミアン女将、そして美人村医者を追い詰める謎のかごめかごめ老婆軍団と三賢者の村の呪いに2サスマニアwithミヤケンとゴッドタン、ベロンチョアドベンチャー!略して…蘭丸は二度死ぬ。鬼灯デスロード編」というタイトルからしてすでにもう滑り気味なんだけど、このドラマをよくも映画化したなあって意味で関係者はとても心が強すぎるような気がする。普通はこのネタで何かしらの勝算があるとは思えない(苦笑)
てことで連ドラが楽しめた人なら大丈夫…としか。まあオレは面白かったし楽しめたよ、ほんと。小ネタ笑ったし。(ただ劇場の反応はイマイチ。そりゃそーだ)
あとこの中で唯一のカワイイ担当、向井理がちゃんとカワイかったしw
しかし相変わらず誰得な映画である。若いヒロインがいなくておっさんばかり!木村文乃はヒロインだけどそういう担当じゃないしむしろドラマより痛々しくなってる!ゲストヒロインが木村多江(木村繋がり!w)でそのお相手が市原隼人って、どこにそんな需要が?(役者さんがどうこうじゃなく)一応若手だと永瀬匡がいたからまだ救われたし、あの謎のばあさん連中も良かったけどさw

とにかく相変わらずむやみやたらな小ネタ祭り、でも今までの堤作品みたいに一撃必殺二度見必死の小ネタというわけでもなく、数撃ちゃ当たるタイプの見逃しても惜しくないタイプの小ネタなのでマニアック度も低し。
個人的には藤厚とうふ店(藤原じゃなかった!w)の86と、慕辺美庵(ボヘミアン、そして葛城ユキ)の女将が財前直見だからこその「QUIZ」ネタに懐かしさを感じて笑いました。そういや「QUIZ」って長らく話題になってないのはやっぱりネタがやばすぎたからかなあ…
ばばあチューチュートレインとか寛治の「真田丸の真田です」、あと渡辺哲の頭デカいネタは何気にジワジワ来るよ。最後はなぜか裸の大将だしwww
とにかく小ネタギャグのネタが普遍的でなくオーバー40な知ってないと楽しめないネタばかりなんだよなあ。その辺のセンスはどうなのかと。
あと舞台は山形なのに最初に蘭丸が行き倒れる場所が知る人ぞ知る群馬の岩船山で、(知ってたから)ものすごい違和感だった。
鬼灯村、茅葺屋根の民家が実際に人が住んでる集落みたいだったけど、ロケ地は京都みたいね。ここはスゴいなあ。劇中の女岩の場所は福知山で茅葺きの集落は美山の「かやぶきの里」という重要伝統的建造物保存地区らしい。(パンフより)
そういやパンフが「成分解明(ネタバレ)」と称する解説本の体裁になってて劇中の小ネタを網羅。しかしこの映画でも大事なポイントに道路陥没があるんだけど、こないだの博多の道路陥没がかぶってくるとはさすがに思わなかったろうなあ(苦笑)笑いごっちゃないけど。
 
まあ内容的にどうかといわれるとドラマ版と同じくはっきり言って微妙としか言いようがなくて、「TRICK」まではまだ横溝系ミステリーの体裁はあったけど、ややそれっぽいニオイはしつつもまったくそういう筋立てはないし、だからといって2時間サスペンスのパロディでもないという中途半端さ。
ストーリー展開も相変わらず蘭丸の三助設定は特に話に重大に関わることもなく単なるお色気コーナーレベルの扱い、殺人は起こるけどその犯人探しのミステリーにしてもなし崩しすぎて評価できないし、そこがこの作品の一番の欠陥だと思うなあ。
水の話はあの程度でよかったのかなあ。なんで中国資本にした?突っ込まないのに下手に突くのは藪蛇な気がするよ?
採水企業の土地の買い占めっててっきり何か重大なお宝が眠ってるのかと思ったのに、あれは単なる取水制限の話に繋がるんだろか?そこはっきりしなかったぞ。
地下水の取水制限と道路陥没も突っ込まない(罰しない)のはどういうつもりで入れたのか(しかもちょっとだけ重要)そっから地下水路を繋げた話、蘭丸が明らかに成分違うって言ってたはずなのに繋げていいのかよ、ダメじゃん。美味しい水にそうでもない水混ぜていいのかよ。酒蔵の水もそうだけど。(殺人の話は置いとくとする)そもそも酒蔵があるくらいおいしい水が沸くから採水してるって話だろ。酒蔵ないがしろのまま終わっていいのか?
そして最後のオチがアレって…
蘭丸が恋するキャラが彼女なのも微妙だけど、まさかのその理由。いやそこもっと突っ込まなくていいのかー?家族として大事なことだろwwww単なるオチに持ってくるなよwww
こういうのはやはり脚本家の方向性の問題なんだろか?本当になんでこのネタを櫻井さんにお願いしたんだ堤監督…
 パンフであるw
 
追記。
パンフ読んだら何か妙に自虐的というか、キャストのトークも全体に投げやり感が感じられるんだけど(苦笑)しかも冒頭からしTVシリーズが視聴率悪くてTBSが映画製作から降りたって、マジかwww
解説は細かくてよかったので、今度観るときに役立てるよw
 
あとそうそう10月に新宿ピカデリーで展示してあった劇中車だよ。