http://www.ktv.jp/crisis/index.html
脚本・原案：金城一紀 演出：鈴木浩介
小栗旬・西島秀俊・野間口徹・田中哲司ときて期待しないほうがありえない。オグリンと西島さんがコンビでさらに田中哲司と野間口さんがいるってオレ得でしかない（断言）しかも上司は長塚京三と飯田基祐だし、新木優子はオレはほぼ初めましてだけどクールな凄腕ハッカー良かった。
そして1話めとしては完璧な、理想の筋立て。
初っ端の新幹線内の事件でキャラと能力を紹介。チーム内人間関係を見せつつどういう寄り合い所帯なのかを上司の鍛冶局長と青沼課長のやり取りで見せといて、メインの事件で彼らチームの立ち位置とチームワークを見せつつ犯人はそそのかされただけで真犯人は別にいるし、最後はその平成維震軍とかいうテロ組織からの宣戦布告で締め。
あとたぶん謎の新興宗教の教団も当然絡んでくるよね…とまあ無駄なところがなさすぎて（笑）
新幹線の事件で、小栗旬が主役だからか稲見朗を最後まで出し惜しみって勿体つけてるなあーと思ったんだけど、キャラ的にも事情持ちはともかくとして一番やばそうなサイコパス？煽ってるのか本心なのかわかんないけど、今のとこ「起爆スイッチ押せばよかったのに残念」も「明日この国がなくなってるかも」も本心っぽいなあ。計算された大胆さにニーチェ読んでますアピールとか、カッコよすぎるｗ
田丸は裏表なく真面目なストイック男っぽいけど、稲見には無関心かなと思わせといての無言じゃんけんと黙って拳ゴッツンコ（に応じる）ってのは金城先生あまりにも女子の嗜好をわかってるとしかｗ
吉永班長はわかりやすく脅し上手いし、爆弾担当の樫井は共感覚という特殊能力持ちで楽しそうに爆弾解体してるとことかいいねーｗ余裕〜みたいな。サイバー担当の玲さんも仕事超早いし、チーム全員優秀すぎ。あいつらすべてにおいて話早くていいなあーw セリフいらねーじゃんｗ
見る前は番組ビジュアルもあってもっと稲見と田丸がコンビっぽくて特殊班チームがフォローするのか思ってたんだけど、とりあえずオグリンが主演ってだけでチームはチームだった。むしろそのへんは言われなくても「SP 警視庁警備部警護課第四係」とほぼ同じか。
てか金城原案だからSP＋BORDERで野間口徹がいるのは当然としても、西島秀俊の関係者に石田ゆり子ってMOZUかよ、なんでそこに石田ゆり子持ってきたｗｗw
それにしてもさ、鍛冶局長のいう規格外の事件が起こってるから規格外のチームで対抗するっての聞いてなんだかパトレイバーの後藤さんみたいだし、公安機動特捜班てなんとなく特車二課な気がしてきたなあーって思ってたのに、最後で骨折した競走馬に例えて安楽死とか真顔で言うって恐ろしすぎて前言撤回って思っちゃったよ。
青沼課長のほうがチームに懐疑的かと思ってたら局長がドライすぎて死ぬ。
というかチームメンバーの過去の事情とかここに集まってる理由とかはまだわかんないけど、あの爆弾付けたバカ息子の事件で彼ら特殊班の（正義的に）危うい立ち位置をわからせるところも上手すぎる。
バカ息子があんな目にあっててもまったく改心するどころかドス黒さを増していく中（あいつメンタル強えーなあ！）、そんなバカ息子の酷すぎる事件をもみ消してる父親の大臣が元警察庁エリートの総理候補ってのもアレすぎる。
てことは鍛冶局長肝いりの秘密部隊は正義のために戦うのではなく、そんな政治的スキャンダルが絡んでくる国家の危機的なテロを力づくでもみ消すために存在するってとこがすでに真っ黒。特殊班は何のために戦うのか、ドラマ的にはスキャンダルのもみ消し仕事ばかりはまずいよねえ。
どっちにしてもあんなバカ息子、ほんとに起爆ボタン押しちゃえばよかったし父親の大臣は失脚すればよかったのに。
ストーリーも設定も硬派すぎてさすが金城一紀だし、少なくともストーリー的にはすごく広がりあっていいな。
ただ映像的には、映画的な雰囲気出そうとしてるんだろうけどイマイチ感あって、そのへんは意味なくスケールでかそうなハッタリきかせてた「MOZU」のほうが上手かっなあ。（さすがの羽住英一郎監督だし）もうちょっと頑張れ。
ともかくアクションとか新幹線借り切り？とか、何もかも本気すぎて凄い。というかたーのしーｗ
音楽がとてもキルラキル…！と思ってたら澤野弘之ってのもむやみに壮大に煽ってくるし、毎週期待しかないよ。
いいけど新幹線の車内でいきなりあんな暴力沙汰始まったら動画撮られてアップしちゃうよね？（＞ユナイテッド航空ネタ）というかこれから捕物始まるなら乗客はともかくとしても車内販売は止めとけよって思うぞ。邪魔だろ。てか乗客に伏せろとか動くなとか呼びかけろよ。飛び道具持ってなくてもこえーよ。
あとこのインタビュー読むと、まさにストーリーやら設定が最初からアンビバレンツすぎて、マジでどこに行くのこのドラマ…
- 小栗旬＆西島秀俊が語る、格闘術“カリ・シラット”から伝わるドラマ『CRISIS』の個性 http://dogatch.jp/news/cx/44235
