そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

あなたのことはそれほど#1

http://www.tbs.co.jp/anasore/
脚本:吉澤智子 演出:金子文紀 原作:いくえみ綾
 
オレは別に不倫のドロドロドラマが嫌いなわけじゃないけれど、なんだろう…このドラマの不愉快さときたら。
やたらキラキラ女子の波瑠もぼんやりした東出もちょーカワイイんだけど、このドラマのヒロイン・美津はすごくむかつくし、幸せアピールする旦那の涼太はなんだか薄ら気持ち悪い(…くなってきた)
爽やかNHK朝ドラ主人公コンビを連れてきてこの内容。どう考えても確信犯w
というか、この二人でただのありがちドロドロ不倫ドラマならなんとなくもったいないなあーって思いつつリタイヤでもいいんだけど、この夫婦が爽やか朝ドラコンビだからこその不愉快さだし、そう思ってみるとこのドラマってラブストーリーどころか思ったよりホラーじゃないかなあと思ったり。
なんかキャスティングが絶妙なんだよね。美津のあこがれの一番好きな人、有島くんが鈴木伸之ってところがなんかドンピシャというか。
中学時代にカッコイイと思ってた人が大人になったらだいたいこんな感じだよね…みたいな総意の塊みたいなw っだって大人として普通に考えたら涼太のほうがカッコよくね?みたいな。(オレ的に)いやだって奥さん妊娠してるのに偶然出会った昔の同級生(カワイイ)を速攻ホテルに連れ込むようなやつだよ?中途半端なモテ男だろ?
そもそも偶然出会う2年前に街ですれ違ったとき美津はまったく気が付かなかったわけだし、そこにいると認識してないと光り輝いて見えないって、なんとなく子供の頃のあこがれの人って感じはすごいわかる(笑)
いや普通に二人並んでたら有島くんより涼太の方に目が行くでしょうよ…としか言えないけど、ちょうどいいバランス。思い出補正かかり過ぎ。
あと有島くんの嫁が仲里依紗なとこも、何というかこのドラマのセンス好きかもw
そんで美津だよ美津。
ドラマ始まる前に原作の試し読みちょこっと読んだけど、なんかこんな雰囲気の話じゃなかったような…美津の一番好きな人じゃないと幸せになれない病って、漫画なら流せるのにドラマだと波瑠の演技のせいか変にリアリティあって、むしろこの人普通に見えるのに頭おかしいよ…?と。

別にいい人と結婚できたなら不倫なんかしないでその与えられた幸せで我慢しろって言ってることじゃなく、自分が追い求めた夢を叶えること=幸せだと思っていてそれを叶えるためなら何を犠牲にしてもいいと思っている、常に幸せの青い鳥を追いかける私に酔ってるヒロインにむかつくんだよ。
シングルマザーでホステスだったお母さんを見ててああはなりたくないという潔癖さはわかるんだけど、その潔癖さが恋愛至上主義に現れているところが歪んでるし人として微妙にアレかと。ダメな方の恋愛体質?
「卒業」ばりに駆け落ちした花嫁が「嘘ついていい人でいるより間違っても幸せの方がいい」っていうのは人に迷惑かけなきゃお好きにどうぞ、なんでそれせめて前日そう思わなかったのかなあーという親友の香子さんの言うとおりなんだけど、それを憧れるって言う美津がやばめというか。大人としてホテルウェディングやるくらいの状況わかれよって話で。
だから間違ってても幸せのほうがいいとかいう話じゃなく、やるなら人に恥かかせて迷惑かけんなだよね。しかもそ略奪された花嫁は挙句別の男と歩いてましたーって、末路が。まったくそれこそ罰が当たればいいって話だよ。もう一生結婚できなきゃいいのにあいつ。
だから美津が思う幸せっていう意味では、美津は絶対幸せになっちゃいけないと思うなあ。不倫がいいとか悪いとか、道徳的じゃないことはしてはいけないってことじゃなく、自分が思う幸せを手に入れるために他人に迷惑をかけてもそれは関係ないっていう人間なのが不愉快というね。
といっても、それで幸せ探しをし続ける趣味?の旦那もそれはそれで鬱陶しいとは思うけど。幸せを共有することを強いるなと。
ストーカー化する彼のことはまだイマイチよくわからないけど、ああいう二人で幸せになることを強いてくるタイプはちょっとむずかしいですね。奥さんと趣味が合わないなら放っとけよ。思い込み激しいよ。
ということでキャストは好みだけどなんかあんまり見る気にならないなぁ、リタイヤするべきかどうしようかと思ってたんだけど、ちょっと落ち着いてから考えたら爽やか朝ドラコンビを夫婦にしてこういう気持ち悪い不愉快な役をやらせるこのドラマ自体はちょっと面白いんじゃないかなあと思ってきたんでもうちょっと見ます。
とりあえず美津には毎回買い物の時に小銭が足りないって呪いをかけとく。不幸になればいい!