そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

フランケンシュタインの恋#3

http://www.ntv.co.jp/frankenstein_koi/
脚本:大森寿美男 演出:狩山俊輔 原作:メアリー・シェリ
 
綾野剛は激しくカワイイんだけど、どうしてもこのキャラで見たいと思ったものが見られてない感。
ほんとマジで深志くんと博士の話だけでいいのになあと思い始めてきた。いやラジオの話もあってもいいけど〜
津軽さんにしても稲葉先輩にしても教授にしても、深志くんがキノコの怪物だということをどう認識してるのか。ファンタジーがファンタジーとして扱われてないという座りの悪さ。
いつもの河野Pのドラマならもうすこしメタファー使ったり、直截な言い方を避けてオブラートに包んだり回りくどかったりしながら答えに近づいていくという心地よさがあるんだけど、とにかく全てが直球勝負。しかもビーンボールばかり。あさっての方に飛んでったボールは拾わないよ?
とりあえず深志くんの不老不死の秘密とキノコの秘密には迫ってるけど、だからそもそも皆さんが深志くんのことを怪物だと認識してなくて問題にもしてないからそれで何がどうなるのか、悪い意味で全然展開が読めないんだ。
やりたいことはわかるしお話の雰囲気はいつもの河野Pのテイストなんだけど、怪物が人間と混じって生きていくことで起こった問題に対しての問いかけがないまま、ただ答えだけを言われても…という気分。
天草のラジオも怪物の質問になんで共感したのかもわからないし、それこそいきなり聞いてない答えを語られた気分。おまけに十勝のリアクションがとてもリアリティありすぎてやっぱり不愉快。天草が何考えてるのかもよくわからないし。普通にあれ、嫌がらせにしか見えないんだけど。
あと今回の室園さんの話って深志くんと津軽さんには関係ないじゃん。これどっかで繋がるの?もうちょっと深志くんに直接関わってたり、問いかけの答えになるならともかくそうじゃないし、むしろ必要ない暴力性を見せられてなんか不快なんだけど。
とにかく何もかもが噛み合ってなくてバラバラで、その中で深志くんだけが自分の怪物性を延々と問いかけてるのに津軽さんがまたトンチンカンな絡みをしてくるので、これ、稲庭先輩の片思いをどうしたいドラマなのかと。(そっちかよ)
もっと深志くんの境遇だけに集中して見ればいいのかなあ?綾野剛の存在がこの話に対しては一番正しくて激カワなのが唯一の救い。それだけでなんとか見てはいられる。