そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

貴族探偵#6

http://www.fujitv.co.jp/kizoku/
脚本:黒岩勉 演出:相沢秀幸 原作:麻耶雄嵩
 
前編の前言撤回はしないけど、この後編解決編はちゃんと期待以上に面白かった!
でもやっぱり召使いたちの活躍がないと面白さは半減だよな!今週は目一杯あって楽しかった!
それもあるけど、前編でいかにも桜川家のご令嬢と執事の身分違いの恋ゆえに…みたいな展開に見せといて実はって感じで結構捻ってきてたし、そう思ってたオレたちがつまり妄想浪花節推理を展開する愚かな女探偵レベルの推理でしかなかったという皮肉。
というか本気で愛香さんの推理は推理じゃなく妄想なんだけど。何の根拠も裏付けもないのにありきたりなストーリーをでっち上げてそれを事実として(ここが一番まずい)相手に突きつけ、いかにも本当のことのように警察ほか皆さんに披露するって、本当に愚かでしかない。
しかも皐月さんと友也がそこにわかりやすく乗っかるようにお互いかばい合って冤罪を作る瞬間を見た!的な、ダメなパターン。愛香さんに謎解きやらせたら冤罪にしかならねえ。貴族様に禿同。
それにしても密室殺人はあまりにもご都合がすぎるわけなんだけど、そのご都合をつまらないとさせない召使いたちの再現映像が素晴らしすぎてドラマ的にはツッコミどころでありつつも突っ込めないというのはすごい。これ原作ではどうなってんだ?再現映像やるの?
今回の再現映像は情報番組ネタで攻めてて笑った。中田さんのパネルも3パターンだし再現映像も3パターン。ひるおびの新聞版だのとくダネ!のレポーターだの、これは解決編に時間かかるの仕方がないwww
とにかくあの密室トリックはナシなんだよ。でも問題はそこではないので問題なし。
花婿候補の3人が密室で殺し合いそして誰もいなくなったところに執事の友也を桜川の婿にするということでめでたく二人は結ばれることが約束されました。めでたしめでたし…
なんだけど、じゃあ明らかに怪しいダイイングメッセージを残した毒殺された金山は一体と思ったら、まさかの頼まれ仕事だったという意表を突く展開。
だって密室殺人でもご都合過ぎて胡散臭いのに、まさかのダイイングメッセージって普通ねーよ、喋って伝えろよ(口から血を吐いててムリってことか?)って話だったんだけど、もしかしてダイイングメッセージといういかにも推理小説っぽいネタを見せることで密室殺人をアリと思わせるというレトリックだったのかと。
そういやちらっとTwitterで花婿候補が4人なのに離れの部屋が3つしかないのがおかしいって見かけたんだけど(ネタバレしたくなかったからちゃんと見ないで流したら見失ったけど)まさにそれで、そもそもこの事件がドラマ的にどこに続くかというと最初の寝たふりどおり貴族様の正体に迫る話で、しかもそこにはお師匠様の事故死にも絡んできてる…って、謎が謎を呼んで全体の話に関わってきたよ。何この展開すげえ。というか本当に師匠の喜多見切子は死んでるの?死んでるから幽霊なんだろうけど、死亡届が出てないってことなのあれ。今回の金山みたいに死んだと見せかけて実は生きてるってことは?
一応ざっくりTwitterを眺めてみたけど、原作ファンの絶賛しかなくてすごい。どういうこった。
しかも来週の話が原作の1話で師匠の話って期待しかない。