そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

フランケンシュタインの恋#10(終)

http://www.ntv.co.jp/frankenstein_koi/
脚本:大森寿美男 演出:狩山俊輔 原作:メアリー・シェリ
 
どうもオレ、9話の感想書いてたんだけどアップしないうちに削除したみたい… orz(しかも削除した記憶はある)
7,8話に続いて見てそのまま感想書いた記憶はあるのに…なんでや…てことでちょっとあとで追記する(たぶん)
 
てことで最終回。
中途半端に稲庭工務店が騒動になってるけど、謎の菌を持つ不死の怪物が家を建てるのって、食品関係の次に嫌かも。変なキノコ生えそうじゃん?
それよりも今まであんなに周囲に菌の専門家がいながらまったく調査研究されないままだったキノコ人間・深志研をなんで今さらどこが確保しにきた?保健所?謎の組織が秘密の研究のために(人体実験的な)研さんをさらいに来たとかならすごくトキメいたのになあ。そもそもなんでそういう話じゃないんだ。研さんに対する迫害が足りないんだけど(オレ内比較)、そういうのやっちゃダメなのかなあ。そういう話じゃなかったことにむしろガッカリ。こんな終わりでいいんだ?どの辺が衝撃の最終回だった?
メタファーはなんとなくあった気がするけど、教訓があるわけでもなくメッセージ性が強いわけでもなく、ストーリーとしてまとまってるわけでもないままロマンチックにすらなりきれないこのドラマは一体何だったのかと。何のためにこのドラマをやる必要があったの?そのへんはもうすでに言ったから今回特に言うことないけど。話を大ごとにできないならそれなりに小さなご近所世界で描けるものはあったはずだと思うんだけど、なんでうまくいかなかったのか。

まあそんなドラマでも綾野剛はとてもとても良かった。他の人もなんとか。
でもヒロインのはずの津軽さんのことは最後までさっぱりわからなかったよ。なんで最後に研さんを山に送っていくのが桃園さんなの?津軽さんと研さんて何かしら絆みたいなものってあったのかなあ。そもそも津軽さんはサキさんじゃないし生まれ変わりでもないし、単に見てくれが似てるだけの血縁者だよね。
そんな津軽さんが研さんを好きになったとしても恋愛は理屈じゃないから別にいいんだ。ただ彼と彼女の間にある何かがこのドラマではまったく描写されなかったことに驚くんだよ。というかそんなならどうせなら稲庭先輩の過去の血縁者とかも出してサキさんの取り合いとかやればよかったのに。(博士のことはそれはそれで)稲庭先輩も地元っ子でいいよもう。
研さんについて言えば途中の感想で言ったとおり、オレ的に思い描いた物語は、本来ここにいるべきじゃない人外(精薄の人)が人を愛したゆえにこの世界に居場所を見つけようとして、この世界の仕組みを知り、適応して、でも完全には馴染めないなりに世界の片隅でひっそり人間のために生きていくことを良しとするそれはそれでハッピーエンドな話だと思ってたんで、最終回見るに何もかもボタン掛け違ってて評価しようがないですよ。
いや途中一瞬だけ世界の絵柄が見えたと思ったけど、それはどうやら蜃気楼だったようだしさ。
ああ残念だなあー、もったいないなあー。この番組が残念なところはせっかく素晴らしい素材を用意したのに調味料無しで全部炒め物にしちゃったとこですよ。まずくはないんだけど全然美味しくないし見た目も良くないという。残飯や失敗飯ってのはまたそれはそれで何かの努力の証だからさ、つまりこのドラマって何もしてなかったってことなんだよ。
最後、取って付けのような数十年後の後日談みたいな話、まあそれはそれで。きっと研さん(もしくは彼が所属する何らかの財団)は研さんの研究で得た資金であの山一体を買い取って私有地化してるんだよね。だったら山の周囲はもっと近未来の街にして取り囲んでたりしても良かったと思うけど(CGでね)
まあこんなドラマ見返すことはなだろうしいつもだったらさっさと削除するとこですが、こんな役やる綾野剛(メチャカワイイ)なんてもうないだろうし、何よりこういう設定大好きだし、人間になりたい不死で人外の怪物好きとしては何か想起するものもあるので(某仮面ライダー剣とかな)とっとくですよ。でも本当に何もかもがダメだったドラマだなあ。最初の段階で企画するところはどういうものだったんだろう。戦犯は誰なんだろう。
脚本家が悪いというより、なんでこの人呼んできてこういう発注してしまったのかを知りたい気分。