そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

バーフバリ 伝説誕生

http://baahubali-movie.com/densetsutanjou/index.html
監督・脚本:S・S・ラージャマウリ

インド国内で大ヒットを記録し、インド映画として初めて全米映画興行収入トップ10入りも果たしたアクション大作。監督は、ハエに生まれ変わった主人公が活躍する奇想天外なアクションコメディ「マッキー」を手がけたS・S・ラージャマウリ
巨大な滝の下で育った青年シブドゥは、滝の上の世界に興味を持ち、ある日滝の上へとたどり着く。そこでシブドゥは美しい女戦士アバンティカと出会い、恋に落ちる。彼女の一族が暴君バラーラデーバの統治する王国との戦いを続けていることを知ったシブドゥは、戦士となって王国へと乗り込んで行く。そこでシブドゥは、25年もの間幽閉されている実の母の存在と、自分がこの国の王子バーフバリであることを知る。(「映画.com」より)

 
ちょうど地元のミニシアターで「伝説誕生」と「王の凱旋」連続上映してたからひとまず伝説の方観てきた!ちょー面白くてステキすぎ!
最初この髭もじゃのおっさんが主人公かよ、何歳だよ25?そんなまさか!(本人は38歳だったんでひと安心w)と思いつつ、インド映画っぽい突然のミュージカルロマンス展開、やり過ぎ感で笑う!
とか思ってたのに、後半突然のお父さん世代の話では笑いどころかめちゃめちゃカッコよくって惚れる!というか父と子のキャスティングが同じって!そりゃ見たらバーフバリその人だってわかるよな、目が似てるとかの問題じゃねえ!いやそれどころか、この主役のプラバースさん普通にセクシーでカッコイイし!
ぱっと見はバラーラデーヴァの人のほうが端正な顔立ちでイケメンだなーって思ってたんだけど、だんぜんバーフバリのほうがイケてる!ヤバイ惚れるw漫画みたいな微笑みヤバイ!
もう全体にケレン味しかない絶妙な漫画アクションがヤバーイ!ベタだけどスケールデカいしハチャメチャ感スゴい!
WOWOW でやってたやつの録画はあったんだけどあえて映画館で見てよかった。大画面で観るべき映画だったよ。このケレン味は「HiGH&LOW」と同じ系統かも。漫画チックな物量作戦て意味でも。とにかくお金とセンス(目的)の問題なのか。スゲェよ。スゲェしか出てこない。バーフバリ!バーフバリ!
しかも途中で恋仲になるゲリラの女戦士がヒロインかと思ったら、ヒロインはまさか母だった!どう見ても怖いけど。
あと何にもまして国母シヴァガミの人すごい。最初の逃げてくるとこもそもそもすごかったけど、何者なんだと思ってたらから…(状況からしててっきり侍女かなんかだと)あの人睨まれただけで石になりそう!目力半端ねえ!やり手ババア感すごい!
前半見ててちょっと気になったのは、シブドゥの女戦士アバンティカへの近づき方が物凄いストーカーチックなとこ。
いや笑いどころでもあるんだけど(過剰すぎてって意味で)、勝手にタトゥー入れられてるのになぜ気が付かない?状況的にはロマンチックだしトキめくんだけど、お前を求めてやってきた、俺が惚れたからお前は俺のもの、俺に惚れるに決まってる!みたいなの、インドの性被害のニュースとかよく聞くからちょっと気になったというか。南インドではあんな無茶苦茶が成り立つのか…?
他のインド映画なんかも割りとキャラとしては女性がとても強いのに、結局更に強い男性が出てきて求愛するとなびくみたいなのって、まあそういうお国柄なんだろうし、娯楽作品ってそういうもんだろうから仕方ないけど、現実の余計な情報のせいで素直に楽しめないのが自分的には残念。
そして後半、ちょっとした過去の回想かと思ったらそのまんまお父さん世代の話になるし、むしろこっちの方が面白かった。だってものすごい戦争シーンとか、ハリウッドレベルじゃん。あの蛮族とかどこの何者なのかっていうのがファンタジーだけどw
そんでカッタッパさんカッケー…と思ってたら、まさかあんな衝撃的な引きで終わるとは。引っ張り方がロード・オブ・ザ・リングwとりあえず続きを見に行かねばならぬ。すぐに!
あとなんというか、シヴドゥとアヴァンティカのロマンチックなシーン、タトゥーのことも含めてものすごくJKのギャル文化というか、JKが好きそうなラブラブ愛情表現の嵐だと思った。手や肩に入れたタトゥーが二人が抱き合うことで一つの絵柄になるとかある意味カッコイイ!w
とにかく何もかもが過剰で独特のテンポ感があって、VFXがリアリティじゃなくファンタジー表現のためにある感じなのがとても良い。VFXじゃないけど膝で滑ってくるスライディング土下座みたいなやつおかしすぎ(土下座はしてないけどそんなノリの)ヘンテコギミックな戦車とか!アクションとか動きすごいね!
あのマヒシュマティ王国とかの世界観のファンタジー度合いも良いね。ギアナ高地が漫画家たちに〈発見〉された時以来のトキメキ!やはり高地の天上世界は良い。王族の息子が川に流されるってのも貴種流離譚(オレ大好物)の基本だし、やはり川上は常にロマンだな!そこが滝の上ならなおさら!
次作も楽しみ。というか明日観に行くけど!