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脚本：松田裕子 演出：南雲聖一 原作：阿川佐和子
吉高由里子でドジっ子新米検事って、またかよ…というか、またいつもの日テレのこの枠のお仕事コメディドラマなのかと思ったんだけど、 後半はまあまあ持ち直したかなあ。
不用意にドジっ子だけど仕事には熱意を持ってて、今回の事件も地道に調べて積み重ねるというあたりが割とちゃんとしててキャラ自体は筋通ってるし骨太な感じはした。
でもさー、根本的にこの事件はどうかと思うんだけど、少なくとも石黒賢の上司が頭おかしいレベルのパワハラ、てかパワハラと言うかあれ殺人未遂だろよ。同僚も300万もらってる時点でヤバイけど、もし被害者の向井さんが死んでたら（その可能性大）それどころじゃないんですけど… リアリティ…
主人公の雰囲気的にレディコミあたりが原作なのかなと思ってたら阿川佐和子かー。作家としてはよく知らないけど原作どの程度変えてんのかな。
最初の方はなんとなく女性蔑視とか”女の子”検事に対する（あえて女性じゃなく女の子と言うけど）「コイツ仕事できんの？」とか「え、こっちが検事なの？」みたいなの入れてるけど、そもそも引ったくりに遭って警察に駆け込んでデートを連絡無しでぶっちするようなヒロインじゃあしようがないねとしか思えないんだよね。それ自体がドラマはなんか構成間違ってると思うんだ。こんなヒロインをどう見ればいいの？
原作とはだいぶ話違うみたいだし無理なくドラマっぽい感じになってはいるんだけど、共感できるかというとちょっとむずかしいというか、とにかくリアリティはどこですか？
コメディじゃないってのはわかったけど、そういや冒頭の彼氏は結局待ち合わせどうしたの？普通連絡取れないからって帰らないだろよ。それで付き合って４年目？マジで意味がわからない。
正直吉高ちゃんはもっとデキる子だと思うからこんなコメディっぽいドラマでドジっ子をやらせるより、オレの希望としてはそろそろシリアルキラーとか菜々緒がやりそうな悪女路線でもやってくれたほうがきっと楽しいと思うんだよね。文豪の名作路線とかさ。
もうその引ったくりに遭う冒頭でまたこんな役かよと思った時点で見る気失くすもの。なんでこの枠は吉高ちゃん使うの？ものすごい女優として価値落としてる気がするよ。（あくまでも私見ですが）
ヤスケンもいつもの感じで、正直なんというか、ながらとまではいかないけどステレオタイプで変化を望まない層が見るものなのかな？オレ見なくてもいいかな…
それにしても吉高の名前が「凛々子」で、彼女の妹がついこの間までわろてんかで「リリコ」だった広瀬アリスってどうなのよ。いやそれ以前に吉高が29歳、広瀬アリスが23歳って、広瀬アリスまだ23歳だったのか！ということに絶望した。吉高だって可愛いけど妹が広瀬アリスだなんて、一番嘘くさいよ！（笑）
そういやゲストの森矢カンナが出てたんだけど、森カンナがいつの間にか改名してたことも知らなんだよ。この二人は親友らしいので（＞wiki）なんの忖度なのかなと思いつつまあそれはそれで。
