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快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー#51「きっと、また逢える」(終)

テレ朝:http://www.tv-asahi.co.jp/lvsp/ 東映http://www.toei.co.jp/tv/lupin-vs-pat/index.html
監督:杉原輝昭 脚本:香村純子
『出せ、さもなくば殺せ…この老いさらばえた体で無力に生き延びるくらいなら、死んだほうがマシだ』
 
え、結局ルパンコレクションを全て集めて願いを叶えたところは見られないんですか?オーララ!なんでー?
まあなんでと言ってもそもそもが快盗たちが大切な人を取り戻すって話だったんで、彼らが大切な人を取り戻し、そして魁利が兄貴と和解する…ところで快盗たちの物語としてはきれいに閉じたってのはわかるんだけど、だったらどうしてそもそものコグレさんの依頼がコレクションを全部集めるなのか、ノエルの大切な人を取り戻す(ためのルパンコレクションの回収)とか、ノエルやアルセーヌが異世界人の末裔だとかいうネタを入れてきたんだ。なんかモヤモヤする〜
そしてその物語は警察である圭一郎たちとはまったく関係なかったねー。
いや、快盗である魁利たちもある意味被害者だ、彼らを守れなかった、危険なことをさせているのは警察である自分たちの落ち度だ…って圭一郎たちが知り、快盗たちの事情に寄り添う。そういう最後の流れなのももちろんわかってる。でもなんかやっぱりモヤモヤするんだよ。
キャラはもちろんみんな好きなのでその関係性も含めてとてもよかったし、一つの作品内でVSをやるというコンセプトも面白かった。でもなんか実際のストーリー展開としてはもう少し上手なやり方はあったと思うんだよねえ。前回も言ったからもういいけど。

新機軸といえば、敵ボス・ドグラニオを特別拘禁室にぶち込んだからギャングラーは組織としては終わってる、残党を掃討したら任務終了、1年間戦った組織のラスボスは拘束されまま生き恥を晒し続ける…っていうのは番組終わりの敵ボスの最後としては相当に酷いな!
いやそもそもドグラニオ様がいい気になってたのがいかんのか。組織を譲るとか余生を過ごすとかギャングっぽくないこと言ってたからか。ドグラニオ様はただ楽しくやりたかっただけなんだよな。お可哀想なオ・ヤーブン…
でもだからといって同情するかといえばこの人自分勝手な破壊行為や迷惑行為しかしてないので、まあ因果応報。いやそれ以前にギャングラーって結局具体的には何したの?市民の安全を脅かしてはいたけど結局なんだったんだ、ギャングラーって。
親分は1000年生きてても結局仲間の誰も信用してなかったし、楽しけりゃいいってだけでの組織運営、そもそもそこからしてボスにはふさわしくなかったのでは。ルパンコレクションを手に入れてどうするつもりだったのか。単にお宝だから手に入れたいってだけだったってことか?それはそれでいいんだけど、別に地道に人間さらったり殺したり(ゴーシュが実験とかやってるに決まってる)してただけで人間界を支配したいってわけでもなかったささやかなギャング組織のボスだっただけなのにな。いやそもそも異世界のギャングって一体。
てか、うーん、やっぱりなぜ国際警察が市民に直接被害を与えてるギャングラーよりも、そのギャングラーからコレクションを盗むことしかしてない快盗の方をギャングラーよりも目の敵にしてたのかさっぱりわからねえ。世間的に国際警察より快盗の方が人気な理由もわからねえ。
いいけどギャングラーの残党狩りが終わったら国際警察は存在意義なくなるよね。そしたら装備も返却してその時こそコレクションがすべて回収されて願いが叶うんだろか。まだ続く余地を残しての番組最終回?
ドグラニオ様は檻に入ったままだから、あと何年寿命があるのか知らないけど、殺さなくていいんだ?いったいどれくらい檻に入れとくんだ。それこそコレクションの力を使ってなんとかできないの?
でもって日本じゃなくフランス本部に移送すればいいんだし、そもそもフランス本部はルパン家と通じてるんだろうから対ギャングラー組織である国際警察なんか作ったんだろうからそっちに任せなよ。
もちろん快盗は最後の金庫付きギャングラー怪人のお宝を頂いたらそっちも用無しだよね。だって国際警察の装備はもともとルパン家からの横流し品なんだよねえ。その辺のことも結局どうなってたのか。
快盗がすでに快盗として活躍してるとこから始まった番組だから、最後も快盗は快盗としてコレクションを盗もうとし、それを国際警察が追いかける…という終わらない物語で終わらせたのもわかるけど、出来ればコレクションで願いが叶ったところが見たかったし(それはノエルのなのかコグレさんやルパン家の願いなのか、そもそもコグレさんとノエルって仲良くなかったよね?)、その上でみんなが新しい人生を始めるところで終わってもよかったなあと思わんでもない。警察の人たちはまあ警察だけど。
フランス本部にはルパン家のコレクションを渡してる人間がいるはずだし、ノエルみたいに開発してる人間もいるはずなんだろうし。そもそもがそれって異世界人の末裔なんじゃないの?いやそうなると国際警察の人間が異世界人の末裔じゃないことの方がおかしいよね。むしろ快盗の方がイレギュラーで。(というか快盗って存在は必要だったのか?国際警察がギャングラー怪人を確保して金庫の中身を回収する…までやればよかったんじゃね?(VSじゃなくなるよ!)

とまあ、最終回は最終回ですごく盛り上がって面白かったけど、そんな気になる謎や秘密がいろいろありすぎて、しかもほぼ解決されないまま終わったってのが結構気になりますよ。結構どころかめっちゃ気になるレベル。なんでみんな気にならないの?
もちろん意図的にそこら辺はスルーして表面的に快盗と警察の物語として成り立ってはいるけど、だからそのそもそもが対立する必要ないじゃんだし、元々コレクションを作った、今も管理してる異世界人の末裔が実際いるのに、なぜ彼らじゃなく一般人が快盗としてコレクションを集めなきゃいけないのか…って話になってルパパト終了〜になるんだけどさ。
根本的にツッコミどころありすぎなんだよなあ。わけがわからないよ。
しかもコレクション台帳が伏線だったってのはいいんだけど、あれどこに持ってたー?いや、ドグラニオ公園で空に浮かんでるコレクション見てあの本があればいいんじゃね?とは思ったよ。思ったけど、常に持ち運んでるなんて思わないじゃんw
最後は夏映画にちょこっと出てきてまた行方不明になってたジャックポットストライカーが鍵だったって、えー、大体なんで夏の後どっか行った?コレクション集めなきゃって言ってたのになぜ逃した。何のために喋れるように改造したの?
しかもそれを探してきたのは1年後、快盗になった勝利兄貴と彩さんと詩穂ちんだった…って、えええ?そのために特訓したの?他のコレクションを盗みに行ってたってわけじゃなさそうだよね。それなら圭一郎たちが知らないはずないし。お話として・感情的にはわかるけど全く意味がわからない。ノエルが、いやあの3人を助ける方法があるってことでは圭一郎たちが探してもいいんじゃないの?てか圭一郎たちは1年近くもドグラニオの金庫の中に魁利たちがいるの知ってて開けられないからどうしようもないってことだろうけど、
コグレさんでもいいから警察と協力すればよかったんじゃないの?だめだ、この国際警察と快盗=ルパン家という根本の部分の関係性が全くわからないのが気になる!
あとさ、あの劇中でルパンレンジャーって子供にも人気があって世間のウケもよくてわりとアイドルっぽい扱いだったけど、そもそも ギャングラーからコレクションを盗んで(取り戻して)ただけの怪盗たちのどこが犯罪で何が悪いのかさっぱり分からないから全然ピンとこないんだけどなあー?国際警察が人気がないってのも全然わからない。直接ギャングラーから市民を守ってるのは国政警察だろ?なぜ人気ないの?
ところでドグラニオ様の金庫の中公園で遠真が初美花に髪切られてたけど、お腹は空かなくても髪は伸びるんだ? それともあの中でご飯食べられるのか。時間の流れどうなってる?
キャラも好きだし番組自体は楽しんだし、割と楽しい話もの回もたくさんあったんだけど、もうちょっと盛り込めたでしょってとこがお多いのが残念だったかなあ。ああ、素直に面白かったーって言えないのがなんかモヤモヤする〜!
でも皆さん1年間お疲れ様でした!楽しんだ!
 
予告。
スーパー戦隊バトル、めちゃめちゃ楽しみだし期待高まるよ!