そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

テセウスの船#8

https://https://www.tbs.co.jp/theseusnofune/
脚本:高橋麻紀 演出:松木彩 原作:東元俊哉
 
うんまあ、基本的にこういうドラマ側が嘘ついてる(ミスリードですらない)脚本&演出のドラマって信用できないんだけどさ。
大騒ぎしてる心さんや文吾を見てもまったくハラハラもドキドキもしないし、何やってんだろうとしか。これ世間的に面白いのかなあ?
犯人はみきおだって言った上でそのみきおを止められるのかどうかじゃなく、作劇として最初から止められない(止めるつもりがないまま1話終わらせる)のが前提、彼がなぜそういうことをしようとしてるのかもわからない、その上共犯者がいるってのもわかってんだから止める止めないが問題じゃないよね。
というか心さんが頭が悪くて喚くしかないってどういうことでしょう。ちゃんと頭使えよ。心さんがまた過去に戻ってきた時点で歴史は変わってる、しかも手の内はみきおに知られてるのになぜ心さん的に“過去”のデータに基づいて事件を止めようとするのか。
しかもたぶんレーティングというかこの枠の自主規制的に猟奇的なこともできないんじゃあ、果たしてこれに意味があるのかどうかすら…白黒パンダくらいのどんでん返しがあればまだ楽しめるんだけど(あのドラマが面白いとは言ってない)、まったくもってドラマとしてヘタクソです。むしろ主人公たちがやたらうるさい分だけ不愉快。
せめてこういうのって推理とか謎解きとかあればともかくだけど、日曜劇場枠のサスペンスドラマっていつもそうじゃないよね。まだ金10枠の方がミステリーやサスペンスとして全然信用できるよ。
とにかくまともなドラマなら何か謎があればそれを解決していく、その積み重ねを見せていくものだろうに、これは毎回謎だけを行き当たりばったりに重ねるだけ。主人公が動いてるのにまったく事態が変わらない、変えられないのは視聴者的にストレスだよ。なんつーか、そいうこというのもアホらしくなってきたな。

基本的には歴史が変わって過去に戻った、じゃあどうすれば惨劇が起きないのかって話が実は文吾を殺そうとしていたってなるならそもそもなぜタイムスリップしたのかにも言及して欲しいし、何をどう変えようとしてるのか主人公が分かってないのがイラっとするというか。
あえて引き合いに出すけど「僕だけがいない街」みたいに主人公がそのためにいろいろ考えてその過程で新たな謎がわかり、過去と未来でリンクして初めて解決するという話でないななら安易にタイムスリップみたいに時間SFとか使わないで欲しい。もっというならオレはそういう奇跡が起きるならそれを可能にするのは「人の想い」派なので、そこに根拠がないならやめろよとしか。
いやこれはそういう話のはずだろよ。心さんが過去と未来の失った家族を取り戻す話なんだから。最初にそこに至るまでの主人公の描写と掘り下げが決定的に足りなかっただけなんだけど。
 
たぶんわかってやってるプロデューサーとそれを上手く消化できない脚本家、さらに混乱させるその場限りの演出?あまりにも不誠実かと。つか原作ってどんな話なの?ミステリーだから犯人や展開などをあえて変えてくるのはわかるけど、変えた結果とかわかってる?変更してすごかったって意味ではオレ「白夜行」くらいのレベルの話するよ?
とにかく前回も(いや毎回そうだけど)だけど今回の演出は今までで一番ひどいね。
あと一応いうけど、警察官である文吾が危険だというのを信用しない小学校の先生たちもどうかと思うよ?文吾のことを村人が信用してないって話ならちゃんとそういう描写するべきだよね。あと文吾がいないってことは駐在所はお留守ってことでそれもどうかと思うけど。
文吾もいくら子供でもみきおを正当に拘束できないわけないだろもう少し考えろだし、心さんがうるさすぎるのがいかんのか?あの状況で本当に一人でみきおに会いにいくとかアホかと。
まさかとは思うけど子供みきおの意識に大人みきおの意識がタイムリープしたって話じゃないよね?文吾を殺そうとしてるってわかったなら、まず警察官として彼を恨んでる人間がいないかどうかくらいは調べろとも思うしー。