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仮面ライダー剣・映画DC版感想

本編見て、コメンタリー入り見て、メイキング見て、二回目の本編見ながら感想です。てか、読み返したら感想でなく解説じゃないかい、これ。
でも感想はもう何回も書いてるし今更だし。何度見ても冒頭のシーンは鳥肌立つくらいイイし(あそこのジョーカー封印後の、力尽きて崩れ落ちる剣崎がまたいいんだよ〜。椿、GJ!)、ジョーカー対アルビノJのシーンはBGMもいいし、好きなシーンです。最後の始封印シーンからキングフォームへの流れはテンポといいBGMといい、神だよ。「俺たちと始の力で!」は涙出そうだよ。
全体的に石田監督のメリハリある画面と叙情的なBGMが相まって、堪らんワケですよ。井上御大のミステリー部分はできれば削っといて欲しかったけどさ。もしくは映画公開時にも書いたけど、新世代は志村以外は死んでないってことにして欲しかったなあ。


で、DC版ですが。
最初に思ったのは何でそこを削るんだー?ですよ、奥さん!ストーリー的にとても重要な説明の部分をさくっと削ってます。説明が長いから削ったのかな?なくても大丈夫だと思ったから(監督談)削ったのかな?完全に話を理解するなら、短いほうがテンポがいいとか言わずDC版をオススメします。テンポはそんなに変わらないですから。
あ、TVの時にやったニュージェネレーションがついてないのは何でだ?特典で付けて欲しかったなあ。ていうか、当然入れるべきものだと思うけど…。占いは削っていいから。
一応以下ネタバレ防止で。


追加分は比べたわけじゃないから大雑把にですが、
・冒頭のレリーフ発見の洞窟のところ(映画風なタイトルバックに変更)
・橘さんの回想話とレリーフの説明
・天音万引きシーン(トイレでの着替えとか唐橋とか)
・睦月が志村を疑うところ&橘さんが志村を擁護するところ
・天音が狙われる理由の説明&志村の正体がバレるところと橘さんが襲われたらしきとこ
たぶんキャラやストーリーに関係するところはこの辺かなあ。
それ以外のちょっとしたシーンの追加やセリフの追加(思ったよりひと言削ってるのが多かった)、アクションシーンの追加、せっかく撮ったから使おっかなーって感じの追加は結構ボロボロあって、見覚えのない画はチョコチョコ入ってました。それでトータルでプラス17分くらい?

しかしちょっと言いたいのはねー、一番に重要だと思われる「橘さんの回想話とレリーフの説明」が削られてるのは納得イカンなあ。睦月が志村を疑うとこは、最悪なくてもいいけど、レリーフの説明、あれ取っちゃうと何で《14》が存在するのかってのが全然判らないよ。DC版を売るためといわれても仕方な…げふんげふん
オレですら驚いたよ、そんな設定。つかここだけ通常版と比べて確認しました。


映画版では、前回のバトルロワイヤル(御大用語)で勝ち残った人間(御大的にはヒューマンじゃないのかな?)は、その力を使うことを拒否し、独自の進化をした…って、えええ〜〜!じゃあ今の人類は、ヒューマンから派生したわけじゃないんじゃん?! (てゆーかヒューマンはアンデッドなんだから偉大な力を使わずどうやって進化するんだろね。あれっ、もともと人間て種族はいて、ヒューマンUDがその代表なんだっけ?独自進化も有りなんだ)
で結局、その偉大な力は《14》となって、レリーフの中に眠っていたらしい。そしてアルビノジョーカーが生まれた理由は語られなかったけど、四枚のKカードが生み出したカードがバニティカード(何じゃそら)で、アンデッド復活でそれは消滅したけど、それがキーかな?とは橘チーフのお考え。

えーと、この削ったとこでほんの2分くらいかな。でもこれが入ってるのと入ってないとじゃ、エライ違いですよ!? 占いのシーンなんかなくてもいいから(しつこい)、こっち入れて欲しかったよ。


睦月が志村を疑ってたんで橘さんが志村を擁護するシーンがあるんですが、ここがまた、橘チーフが余計お間抜けだって強調されてるワケよ。まさに騙されてるヨ、アンタ!状態。
いいけど、例え初見でもこの映画の性格上、橘さん=ジョーカーだってのは有り得ないわけで、スタッフだけがその辺をミステリー仕立てにしたくて設定が浮いてるんだけど、そのせいでホントにもう天野くんに同情したくなるくらい、映画の橘さんはワケわかりません。オマケにEDはハシャギ過ぎだし、アンタ何物だ!? まだ「一人称・私」の時は操られてましたって方が納得できるよ。つか、そうしてくれ。志村は大学で古代語を学んでたらしいけど、それって城南大学?(苦笑)

それ以外の細かい追加でちょいと大事なのは、睦月の面接あと、剣崎が虎太郎をなじるところと、虎太郎の家で睦月がパクろうとしたのが黄金のボディブラシだったと判ったとこ(ちなみに前カットは黄金風呂に感心する睦月)。虎太郎が天音ちゃんのために持ってきたケーキは行きつけ有名店のパティシエに作らせた物だったこと。あとEDのバカ騒ぎの顛末がロングバージョンで入ってて、EDタイトルバックは別バージョンで。夜景とBGMがマッチしてていいEDですよ。泣ける。

監督コメンタリーは、喋る方も聞く方もあまり上手くないので、特に聞いても聞かなくてもって感じだけど、ロケ場所の解説や石田未来ベタ褒め(あの子は確かに上手いよな)とかいろいろ聞けます。でも剣崎のシーンで冷静に「今咬みましたね」と言われるのはちょっと辛いぞ(;´Д`) 冒頭のシーンは褒めてたけど。
ロケ場所ですっかり騙されたと思ったのは、新BORADが海沿いにある様にしか見えないところ。道程は銚子だけど建物は熊谷(埼玉の外れ)らしいです。※埼玉県立大学埼玉大学と間違えやすいのでロケ地巡りをする人はお気をつけを。
まあはっきり言って、石田監督、インパクトのある絵作りは上手いんだけど、アクションも編集もお任せっぽいみたいですね。あんまり拘りなさそう。冒頭シーンの高速撮影と通常撮影の繋ぎのリズムやテンポとか、スゴイ上手いと思うんだけどあまり語ってないし。
あと監督は天候に恵まれてるってのが、全てを差し置いたプラス要素ではないかと立証されたことか。TVシリーズの40話(対トラG)でもちょうどいい具合に雨降るし、今回の映画でも梅雨の季節だっていうのに、ロケ中は殆ど雨降らなかったらしいし、最後の《14》との決戦も2日間のロケのうち初日曇りで2日目晴天という、逆だったらかなり酷いことになったんじゃないかという様子だったらしいんで、もう何か憑いてるとしか思えない恵まれようですよ。この辺はコメンタリーで言ってますのでよかったら確認を。


ボーナスディスク(なぜか虎太郎カーのピクチャーディスク)はメイキングの追加がちょっと。メイキング、確か映画公開前に発売だったような気がするんで、その時点ではネタバレになるところを追加したってとこかな。特にEDのパーティシーンとか。インタビューもちょっと増えてるし、通常版はかなり物足りなかったから、これもこっちがオススメです。
あと見どころはプレミア上映会の小芝居がオレは好きですね。あの5人(と広瀬さん)が揃うと、妙なノリになるよね。でいつもオカシイのは天野くんてことで。あの中では最年長のはずなのに…(^_^;)