そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

マンガが面白くない

行きつけのブログさん(って言うと飲み屋みたいだね)で紹介されててた記事ですが
ふぬけ共和国blog・「マンガ面白くない派」に転向!?
http://funuke01.cocolog-nifty.com/blog/2006/02/post_30e8.html

最近本当にマンガを読んでいないんで、ここに紹介されたマンガも殆ど判らないのですが、全般に最近のマンガが面白くない理由が「時代の勢いがなくなった」とか「しみったれマンガが増えた」という見方には賛成。要は「劣化コピー」が増えたからなんだと思うけど。


オイラも子供の時は近所に行きつけの貸本屋があったせいで、それこそ漫画誌殆ど全てに目を通し全てにおいてそれなりに楽しみ、単行本も興味ある限りチェックしていたんですが、大人になってからは雑誌はたまに夢中になるのものが出来たとき以外は買わなくなってて、(曽田が連載してたときのチャンピオンとサンデーくらいか)しかも一冊のうち面白いと思うものが半分くらいになって来たころから、何となくマンガが面白くないなあと思い始めて今に至るんですね。
面白いマンガももちろんあるんだけど、全体からのパーセンテージで言うとどんどん下がってるんで相対的に「面白くない」ってことに。
劣化コピー」ってのは、昔の手塚や石ノ森みたいな超ベテランのストーリーテラーが描いたものを、言葉は悪いけどマネしていろんなバリエーションのマンガが出来たわけだけど、昔はみんなそれぞれちゃんとしたテーマ性や哲学みたいな物を持ってたと思うんです。ジャンルがシリアスでもギャグでもエロでも、少年少女マンガ問わず。何というかエポックな人たちの魂は受け継いでいたというか、描いてる方にも何か伝えたいという気持ちがあったというか。
それがある時から何かが当たると途端にその追従マンガが増えて、やたらマンガ自体(マンガの物語性も含めて)を消費するようになり、「どこかで見たようなマンガ」が増え続け、部分的には見るところはあるんだけど全体的には物足りない感のあるマンガが増えてきたなあという印象なんですね。全体的に裾野が広がったんで、玉石混淆の石だけがが増えた感じなんですが。


これは同人誌業界見てるともっと欲望に忠実なだけに(笑)それが如実で、簡単に言うと規模だけは大きくなってジャンルも細分化してきてるけど、内容自体はどれも似たり寄ったりで独自性のある物が殆どなく、わずかな差異で成り立ってる…ということでしょうか。薄くなってるといってもいいかもしれない。マンガを描いたり同人誌を出すことが簡単になってきたからだとも思うんですが。
オレもここ数年、コミケには行きはするんだけど友達の手伝いばかりでスペースから出ることも殆どない(要は見て回る気が起こらない)から、本当に現状認識が正しいかどうかは判らないんですけどね。流行り物にも手を出さないし。
元のマンガが好きだからといってそのパロディが読みたいかというとそうでもないし。逆に元が面白いものは原作だけで十分なんだよね。(ハガレンなんかその最たるもので作者の自家パロだけでお腹いっぱい)
裾野が広がれば思いも寄らない才能が出てくる可能性もあるから、面白いマンガ自体が出てくることはあると思うけど、やっぱり全体的には面白くなくなっていってるんだと思う。


とまあ、前々から思ってたことですが、たまたまそういう記事を見かけたんでちょっと語ってみた。