そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

仮面ライダーカブト「第10話」

『俺はもっと、大事なものをつかんだ…!』


『俺は、俺は、変身したんだぁーーー!!』冒頭アバンの加賀美ザビーの(というか伊藤さんの動きに)笑った!加賀美がそこにいるよ。変身はいいけど加賀美ザビーは荒々しすぎだよ(笑)
カブトエクステンダーはスゴ過ぎ。ビル壁のガラスが割れたり、ワームが潰した車の窓が割れたり、気の使いどころが細かくていいね。エクスアンカー(っていうらしいよ、あの延びるとこ)を地面に突き立てて止まったり乗っかったりするのもいいね。

演出は前回と同じく田村監督。天道と加賀美の友情話は全部この人?それともたまたま?盛り上がりとしては4話の方が盛り上がったけど、今回はキャラが増えたうえにいろいろ複雑な人間関係が絡み合ってて面白いよ。戦闘シーンがドラマの中に当たり前に組み込まれてて、脚本は同じ米村さんのはずだから、監督の意向が入ってるのかなあ。9話もそうだけどこういう構成は30分飽きなくて面白いよね。ある意味アニメや特撮って変身シーンやメカを出さなきゃいけない制約があるからややもすると同じような構成になりがちだけど、こういう風に上手くドラマと噛み合ってて、しかもちゃんとラストの盛り上がりとシンクロしてるとそれだけでカタルシスが得られるね。(ホメ過ぎ?)やっぱりこういう戦いの物語は戦いの中で何かを失ったり何かを得たりするほうが俄然燃えるよ。「ライダーバトル」ってのは余りにも何もかも現わしてないからあまり使いたくないけど、やはりライダーは敵対であれ、共にであれ、戦ってこそ華というものでしょう。
つーことで、今回はせっかく手に入れたザビーの資格を結局天道との友情?故に手放す加賀美。男同士の絆が熱いね!友情というよりはなんだか判らないけど絆なんだよね。


矢車さんカコイイ!真の大人だ。さっそく自分の問題点を見つけて自己反省。それが新たなる麻婆豆腐か。なんかいい感じに認めあってるよ、二人とも。
前回己の道を踏み外してザビーの資格を失った矢車だけど、やはりもともとはリーダーたる人間なのですね。ちょっと天道様にペースを見失わされただけなんだよね。早く自分を取り戻してまたザビーになって欲しいもんです。いくら加賀美がザビーになったのがめでたいといっても、ザビーはやはりスマートにカッコイイ矢車さんの方がいいよ。しかし天道、何で勝手にサルの厨房を使うんだ?(笑)どうやって、いつの間に鍵を?
そして加賀美はシャドウの隊長に。ちょっと待ってよ、ライダーにはなれても隊長は無理だろ、普通。ザビー≠シャドウの隊長じゃないはずよ、中身の能力は問題じゃないのか?でも影山はいいんだね、加賀美が隊長でも。それも一つのパーフェクトハーモニー?そんな加賀美にザビーの紋章。紋章が刻印されること自体の意味はさっぱり判らんが、これって他のライダーにもあるのかな?とりあえずそんなニュアンスではなかったけど、さて。
天道よりはちゃんと他人に気を使えるひより。ますますコミュニケーション不全という設定がどこかへ。
天道の方は加賀美父と邂逅。加賀美父にも尊大な天道様。一体どこまで判ってらっしゃるのか。いやそれ抜きにしても年上の、頭下げてる相手に『ああ』はないもんだ(笑)お父さんもご立腹よ?それより加賀美には「おおいに迷惑」だの「それなり楽しませてもらってる」だの、いろいろ意味深ですね(笑)


ザビーとカブトで共にワームを倒すという加賀美の夢はあっという間に打ち砕かれ。そういや田所さんと岬さんの今週の出番てこれだけかー。
ひよりに湯豆腐を作る天道は隕石落下時に何かあったのか、かなり思う所あるような素振りと言動です。天道はあの時どんな「希望という名の花を見た」のか?それはベルトとどんな関係あるのかな?渋谷隕石のことに関してはいつもより強い感情を示してる天道の態度はどういうことなのかちょっと気になるよ。
ここのひよりに対する態度はいつのもの天道を考えるとことさら感情的で親切のような気がするんだけど、今まで天道が自分と関わりを持つ人間を特に作ってこなかったらしいということを考えると、ベルトの目覚めとともに加賀美、ひより、岬、矢車と、天道に関わる人間が急に増えてるのはまさに運命が動き出したみたいで面白いですね。ドラマだからってことはいいっこなしでさ。
加賀美に下された指令もお見通し天道様、加賀美の意志を尊重する方向らしいね。そのためなら天道自身はザビーと戦うことも厭わないと。加賀美の方はカブトを倒すか倒さないかとしか考えてないけど、天道はあくまでザビーに負けないといってるだけなので、ザビーを倒すというより、ここですでに他のことを考えてる…?つまり天道様の素晴しい洞察力は、加賀美にザビーであることを止めさせるということを考えてるようにもとれるんだけど。
天道を友達だと思ってる加賀美だけど天道は?『友達か…俺のもっとも嫌いな言葉を使いやがって』嫌いなのは言葉として安っぽいから?


現われたワームにやっぱりメタメタな加賀美隊長。そらそうだ、隊長なんて一朝一夕に出来るもんじゃないよな。というワケでシャドウの指揮は影山任せ。影山くんは新任隊長をバックアップしてくれていい奴だ。何のわだかまりもないのかー(苦笑)
ここの演出もクロックアップの特性を十二分に活かしてて、凄く格好いいし上手く見せてるよ。クロックアップしないとカブトと同じ世界に入れないのがまたいい。影山たちは蚊帳の外。まさに選ばれた者のバトルだね。
もちろん問題はそっちよりも加賀美と天道の友情が生まれる瞬間?
あんなにワームと戦う力を欲しがってて、それを得たことをあんなにも喜んでいたのに、その力を自ら捨てることは単に変身能力を手放すだけではなく属する組織にも反逆するということで、変身する前より加賀美の決断は大きいはずなんだけど。そのことを天道によって目の前に突きつけられ、迷った揚げ句の選択。
『おばあちゃんは言っていた。「友情」とは"友"の"心"が"青"くさいと書く』言葉としては「友情」だの「友達」だの軽く使わないし信じない天道。お互いの立場をぶつけ合って、最後は体を張って、ザビーの資格を失っても天道を信じようとする加賀美をやっと友人として認めてくれたのか、天道は?そのために怪我をしながらも、信じてるからこそ後ろを振り向かないで立ち去る天道の秘めた思いが熱いよ。


そして新たなるトンボの男?トンボを停まらせるポーズは天道が天を指さすポーズと同じだけど?
相変わらず何を言ってるのかよく判らない加賀美父。三島は通訳か。三島が判りやすく噛み砕いた所へ、「ふふふ…それはどうかな?」*1って言ってくれたら本田博太郎は神。
もう感想なのかツッコミなのかよく判らんね。カブトはいいたいことが多すぎるよ。オレ論過ぎてスマン。


予告。井上キャラらしい登場のトンボの人。合コンにいたのはこいつか。やっぱりライダー同士は引きあう?そしてなぜタケノコを持つカブト?気になることばかりで来週も目が離せない!
ひよりと加賀美のコント。カブト煮ってそのまんま過ぎ。でも演出上手いな、柴崎助監だっけ。

*1:くどいようですが「本田博太郎 〜magical mystery UPAAAAAAAAAA!!!!!〜」グループ魂)の中の本人ナレーションの一節。