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ウルトラマンメビウス#10「GUYSの誇り」

『みんなセリザワ隊長に会ったこともないのに……ありがとう』


こないだからちょっと感じてたのが、ミライ=メビウスってルーキーだっていう先入観があって、ミライの見た目がわりと最初は頼りなげだったせいですごく若いように思ってたけど、実はそうでもないんだなあとここんとこのツルギとのやり取りで思いました。
メビウスの戦いっぷりは5・6話あたりでもう危なげなくなってるし、ミライの見た目もいつの間にかしっかりしてきてるし、ときどきみんなに指示を出したり、本来リュウが率いていかなければいけないはずの新生GUYSなのにどちらかというとミライが一番リーダーっぽいんですよね。まあリュウはそんなどころじゃなかったんですが。
もちろんその辺はミライの正体を知ってるっぽいサコミズさんが隊長だってのが大きいんですが、それにしてもミライは警備隊のルーキーってだけで実は結構歳はいってるのかなあ?


ツルギの扱いなんですがid:kasindouさんとこで紹介されてた「メビウス外伝『ヒカリサーガ』」というものがあるらしいです。ツルギが纏ってるアーブの民の怨念の鎧が「アーブギア」で、ミライが言ってた「ボガールを倒すために地球の人類を犠牲にすれば、今度は「地球」という鎧を背負うだけ」はこういう意味だったんですかね。ツルギの過去の描写としては微妙だけど、メビウスという作品としてはツルギがアーブの民の恨みを晴らすためにボガールを追っているということが判ればいいだけなので、特に問題なしかな。
地球の夕日を美しいというくらいだからツルギは悪いウルトラマンじゃないってことで、優しさゆえに鎧を纏ってしまったツルギが、リュウの想いとミライの言葉に心動かされたらしいのはいいですね。
ツルギの鎧に目がないのは復讐一直線てことでしょうか。

あとはGUYSオーシャンのメンバーが全く出てこないのはちょっと物足りなくて残念なくらいか、モニター出演でもよかったんだけどなあ。そこが引っ掛かったくらい。
サポート計画の立案がえらい時間かかってるんだけど、この辺も具体的な実行計画を含めた検討ってことでまあいいか。子供向けならクゼがいきなり思いついてもいいくらいだけど、こういう描写があるとちょっと説得力があるような気になるからいいか。

さり気なくミライを単独行動できるように配備したり、サコミズ隊長のキャラがなにげに利いてるんだけど、この辺ネタバレはいつごろなんだろ。過去のウルトラを知らない人には先週あたりで何者?という疑問が出てもいいはずなんだけど…とりあえず今の展開だとヒカリ優先なのかな。早く知りたいよ。もういっそ補佐官でもいいくらいだが(笑)


くどいとこから入ってしまいましたが、今回の話はわりとストレートにいい話で、特に何もいうことなし。ボガール殲滅優先の計画に、サポートといいつつ独自のツルギ&メビウス救出作戦を立てるというサコミズ隊長。
『希望を探すこともサポートのひとつ…でしょ?』ここでもちゃんとウルトラマンズの行動が念頭にあってそれを予想してのさり気ない立案ぶりが曲者ですね。『さ、どうしようか』ってみんなに対する問いかけから入っていくところが、あくまでみんなで考えてみんなで実行するということを促してて、大人でカッコいいです。そして総監代行でありながらそれを認めるミサキさんは一体何者なんだろう。謎ですな。
そしてウルトラマンのためと言いながら実はリュウのためでもある救出作戦に一丸となって取り組むのがGUYSの誇りってことですね。最近ちょっと各人のキャラが固まり過ぎてて、誰がどのタイミングで何をいうかが予想がつくんですが、それはちょっと贅沢過ぎか、あくまで子供向けなんだし。
人に迷惑をかけない状況で思いきり戦えるならそれに越したことはないとツルギとメビウスが共闘。平成ウルトラはあまり見てないんで、ついレオとアストラって思っちゃうんですが(笑)
この辺はアクションの絡みも美しく、久しぶりにウルトラマンの空中戦てことで見ごたえもあり(でもやっぱり板野サーカスって飛行機の方がしっくりくるんだけどね)、2人で描く∞の軌跡がカッコいい。
せっかく助けたのに結局ツルギは死んじゃったよ。母はまだかと思ったらそんなギリギリに〜!でも来週も出るみたいだから、復活してどうなるんでしょう、セリザワ前隊長とかさ。


今回のメビウスに助力を求めるツルギに言ったミライの言葉。
『言ったはずだ、僕たちはウルトラマンだと。それに僕の仲間たちも付いている。必ず、勝つ!』
どうもメビウスは単に憑依型ウルトラマンじゃないってことではなくて、ミライがちゃんとウルトラマンだという自覚があるのがいいのかなあ。ここんとこずっとツルギにしてた説教も、そういう揺るぎない信念から出た言葉ばかりだし。
過去の「ウルトラマンが出てきて怪獣を倒す話」じゃなくて、「ウルトラマンウルトラマンという誇りを持って地球人と共に戦う話」なんですよね、メビウスは。それでこそプライド・オブ・GUYSで、プライド・オブ・ウルトラマンなのかなあ。この辺がかなりツボに来た感じです。