そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

カペタ#43「ヒートアップ!」

榛名のファイナルラップのやつも書きたいと思いつつ先にこっちを。
一応ポイントになる回は作画いいのねと思って見てて、演出等はカペタとしてはまあ普通かなー…と思ってたんだけど、ラスト4周のとこからファステストのとこはちょっと引っ掛かったんで原作と見比べたら、アニメはアニメで再構成し直してて、展開が上手いというかアニメの方が判りやすいし面白かった。最後のキメの勝平太はやっぱりマンガの絵の力には適わんのだけど。まあこれはマンガとアニメの文法の違いもあるのかな。(そのへんのこともあって榛名の話は書いときたいんだが)
それよりちょっと今週の話見てて今頃だけど気がついたことがあったんで。あ、原作の話ね。


カペタ」って始まったときは、なんでまた「シャカリキ!」みたいなことやってんのかなーと思ったんだけど*1、相棒にノブがいてモナミやお父さんがいて一応チームという体裁で戦ってるから今までのものとは別のことをやりたいんだなとは思ったんだよな。でも何が違うかはっきりしない。その辺は話が進むにつれ、勝平太は「天才」じゃないんだということが判ってくると、それゆえのチームとノブなんだなとは思ったものの、でもまだなんだか掴めない。
元々曽田作品の主人公ってタイプやキャラは違っても、みんな狂気ギリギリの天才ばかりでライバルすら必要としない奴らばかりなんですね。ライバルや後ろを見ないで前しか見てないから、それがそもそも天才なんだよね、曽田キャラは。
で今週のアニメの方を見てて気がついたのが、勝平太はシャカリキでいえば、誰かといえばユタなんだなあということですか。鳩村や柘植でもいいんだけど、山岳コースでテルの背中を見ながら思わず手が伸びるほど引きずり倒したいと思いつつ、結局届かなくて諦めざるを得なかった鳩村と違って*2、勝平太は諦めないからまだユタだなーと。(ちなみにオレが好きなのは鳩村ですが)
志波にどうしても追いつかなくて、いろいろグルグル考えて自分の足りなさを後悔しつつ悔しがる勝平太を見ててあの鳩村のシーンを思いだしたんで、ああそうかと思ったよ。
カペタ」の平勝平太は曽田マンガの主人公にしては珍しく越えたい目標があって、届かないところにライバルがいて…と、とにかくまずはそれを目指していく、ある意味少年マンガの王道展開。少なくとも理解不能な天才とか閃きだけでピンチを乗りきる天才もいない、実に堅実なストーリーなんですよね。
少年マンガとしてはそれが普通といえば普通なんだけど、なんせ曽田マンガにずっぽり浸かってるとそんな当たり前の事も判らなくなってたよ、オレ!っていうことで(笑)
これからの展開、どうなるのかな?ナオミもそういう意味では理解不能の天才じゃない「才能のある努力家」という描写だし、勝平太が予測不能なのは尋常じゃない順応力だけど、今のところ天才レベルではない。このぶんだとそういう天才対決にはならない、ある意味やっぱり王道なのか?でもこういうのってゴールがあるわけじゃないからなあ。F1まで行くのかー?ってことでまったりと見守りたいと。
まったりといってもアニメの方は今週の話で最新刊の頭のとこまで来ちゃったから、またオリジナル入るのかな、かったるいんだよね、オリジナル展開。ノブの話ならまだ勝平太絡みだけど、モナミの話とかになると単に日常モノになるからさー。レース入れてくれよレース。(そんな無茶な。モンキーターンじゃないんだから)
原作の方が勝平太中心の話に絞ってるだけに、それ以外の話が絡むとなんか気が削がれるというか、見たいのは勝平太の話であってそれをサポートするノブの話だから、モナミのモデル話とかおとーちゃんの仕事とかどうでもいいんだよね。でも桃太郎の話は別よ?(笑)たまに入れてくれ、モナミ抜きで。
今のFSRSの話では新河と田中さんが好きなんだけど(当たり前だなw)、あの二人のやり取り、曽田先生みたいないい加減なギャグ絵でアニメもやってくれんもんだろか。それは無理か(笑)好きなんだけどなー。

*1:だから中学生編になるまではたいして面白いとは思ってなかった。

*2:うろ覚えで書いてたんでちゃんと見返しました。沖縄の一回目の山岳でこの時は諦めたんだけど2回目でのもう一度狙うんだよね。でもやっぱりダメだったんだけどさ。(体が追っつかなかった)確認するだけのつもりがうっかり全部読み返しそうになった。オソロシイよシャカリキは…