そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

シスコン天道

今日はまとめて書くことが出来んから思いついたことをちょこちょこと。
今日のを見てて思ったんですが、普段の天道の樹花に対する溺愛ぶりから考えると、天道がひよりに対して抱いてた感情として「生まれる前に殺された可哀想な妹」っていうのがものすごく根強くあるんじゃないかと思ったんですね。
7年前にひよりを見たときに(出自がどうであれ)多分ワームだということは判っていたのに両親と違って殺すことが出来なかった、憎しみを持つことが出来なかったのは、かつて母親のお腹の中にいるのが判っていたときから妹の誕生を楽しみにしていたんじゃないかとか、それが例えワームであっても現実にちゃんと生きていたことに、ワームだからといって殺すことが出来ないくらい「可哀想な"妹"を守らないと」という意識が芽生えたからじゃないかなーと。
7年前、ひよりを助けたあとどういう経緯があったのかは知らないけど、ひよりと一緒に暮らすことなく離れ離れになり、いつか自分が助けると人生を賭けてもいいくらいに思うその「妹」に対する感情が、一緒に暮らす樹花に対する、端から見てて異常なほどの愛情になったんじゃないのかなあ…、と思いましたよん。


だから天道の「ひよりを守る、永遠に」には迷いがないと思うんですね。それが7年前からの天道総司の存在理由だから。
世界中を相手にたったひとりの人間を守る、ということは(現実にワームなんだから世界中が敵なんだよね、理屈でいっても)言葉だけだとカッコイイけど、実際はこれほどまでに狂気をはらんだものになるんだなと。今日の天道さんにはそういうことを感じました。
あと1話で樹花が天道に対していう「お兄ちゃんは一度も間違ったことない」というセリフがずっと引っ掛かってたんですが、「ひよりがワームであっても守る」という決意自体が間違ったものだと判ってるからこそ、あの時樹花のセリフを肯定できなかったってことかなあ…と納得しましたです。
ずっと、天道が7年前に間違ったことをした結果が今の状態なのかなと思ってたんですが、今の天道の存在意義そのものが「間違ってる」ってことだったんですね。