そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

紅の紋章:飛び道具満載の最終回

http://www.tokai-tv.com/benimon/
最後の数話、余りにも急展開すぎ!昼ドラ侮れねー!
つか飛び道具が次々と現れて現状を確認する隙すら与えねー。翻弄され、なすがままでしかない視聴者に昼ドラクオリティを見たよ。カブトのライブ感なんか目じゃねぇな。
最後の最後に"神"登場。辻家の前妻の実家であるところの川田家のおじい様(珠彦、綾子からすれば。邦代さんのお父さま)である川田政吉@井上順は医学界のドン、沢村久蔵の後見人。しかも今まで堂本家の娘だった、いや違うと、純子と道也の絆と思いを結んだり解いたりしてた、つまり兄妹だから愛してはダメ、兄妹じゃなかったから愛しあってもいい、でもその事実はお互い自分しか知らないと思ってる・・・(なんだこのややこしさ!)と言いつつ、実際は素性の知れなかったヒロイン純子の本当のお父さんはその川田政吉だった!えええ〜!
ということでまたまた道也さんの為に息子の孝行ともども沢村の妾になることを承知した純子だったのに、その話は有耶無耶に。ていうかドンの後見人の生き別れの娘だよ?無理じゃん。というか沢村先生、辻家の跡取りにも当たる(これは結局純子の嘘ってことに)孝行を手に入れるために辻興産を吸収して圧力かけたんだよな。後見人・川田さんの縁戚関係に当たるって知らなかったのか?
そして純子に何かと対立してた(だって辻家の叔母であるところの邦代さんは辻家の後妻に入りたかったのに、辻さんは純子と結婚してしまったから単に口うるさい要らない人になってしまった)邦代さんを庇った事故が元で純子は失明!邦代さんは純子の母の形見のブローチが川田家のものだと知っていたけど言い出せなかった・・・けど純子の常の「利他的行動」でとうとうその事実を認めることに。そして純子はやっと本当の父親と会うことが出来たのだった・・・(別に出生の秘密は全く悩んでなかったけどな)
結局最後は自分の気持ちに正直になった道也が(政吉が後押し)純子に本当の兄妹じゃないから一緒に暮らそう、オレが純子の目になるよといい、純子は孝行が道也の子供だと告白して、3人で暮らすことになりハッピーエンド。
えーと、この最終回付近で言うと重要なのは、道也と純子が今度こそ本当に幸せな状況の中で結ばれた(純子は失明してるから余計に)ということですね。純子と道也に対しての反対って状況的にも対人感情的にも全くなくなってる。それを踏まえたうえで、それ以外の関係性って全て投げっぱなしなんだけど、逆に投げっぱなしでも状況だけはこの2話できっちり説明してるから、あとはご想像にお任せします的ないい意味での投げっぱなしエンド。そうか、こういう持っていき方があるんだなあと、昼ドラ脚本のテクニカルさに脱帽。
どう見ても行き当たりばったりにしか見えないヒロイン逆境モノなんだけど、やっぱり以外と作りはしっかりしてんだな。そしてこの逆境モノの一番の要は、純子のヒロイン像。どんなときでも信念を捨てない、常に他人のためにだけ行動するブレない主人公、純子。この人がこんなでなければこの物語自体全く成り立たないと思うんだよなー、とは見てる途中何か事が起こるたびに思ってたんだけど、時に偽善的にすら見えるヒロインも、とりあえず酒井美紀の説得力とブレなさ感で最後まで貫き通したよ。なんだかすごい力技だった。昼ドラ恐るべし。とりあえず見といてよかった。
次のはちょっと見ないなあ。全く食指が動かん。現代物っぽいしな。