そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

拝啓、父上様#11(終)

http://www.fujitv.co.jp/haikei/index2.html
やー、なんかすっごい爽やかに終わった。面白かった。
実は倉本聰ってそんなに好きじゃないんで北の国からも殆ど見たことないし、優しい時間も二宮目当てで見たけどリタイヤしたしで、それはなんでかというと何となく重いなあと思ってたわけで。
でもこのドラマはものすごく軽やかなんだけど、これって倉本聰のカラーなの?一応コメディドラマってことみたいなんだけど、コメディといっていいのかどうかも判らんのだけどさ。細かいところがどうとかじゃないんだよな。全体の雰囲気が変。
坂下とか女将さんの話とかいろいろあるけど感想はまあいいや。
雪乃ちゃんと津山冬彦先生の23年ぶりの再会の微妙な距離感がちょっといい。20数年ぶりでも街も人も変わらずそこにあって・・・というのは、神楽坂に限らず新宿でも渋谷でもだけど、何だか大人な風情があっていいなあ。津山先生の「立ち入れない場所」っていうのも、何だかリアリティ。そして雪乃ちゃんの言ってることが特にムチャクチャだとも思わないのは、何となく納得するんだよな、あれ。まあ結局本当のお父さんは謎のままだけど。
あとは女将さんを千葉のホームに送って、坂下にいる意味がなくなった竜さんから一平が選別をもらうところ。もらった左利き用の包丁に「一平」って名前が掘ってあるのが目に入ったとこで急にじわっときてビックリしたヨ、自分でも(笑)なんか女将さんのこととか、お嬢さんのこととか、竜さんの身の振り方とか、一平とナオミのこととかいろいろそこまでにあったからか?まあでも、あそこで一区切りだよな。あとは一平とナオミのことだけで。
そっちの方もうまくいってよかったよ。最初はてっきり高値の花だと思ってたのに(笑)
一平とナオミが会ってなかったのは30日と22時間?すぐ答えられない一平。これって雪乃ちゃんと津山先生が後味悪く別れた(らしい)あと、津山の方はどれくらい会ってなかったかすぐ判らないのに、雪乃ちゃんの方はきっちり判ってるのと同じだよな(笑)なんだろ、男の方はグズグズ考えてるんだけど、女の方は現実的ってことなのかなあ。それともそうであって欲しいっていう倉本先生の願望か?なんか判るようで判らない微妙な感じがモドカシイ。
カナルカフェで二人が会話?するところが、最後の最後で筆談ていうのもよかった。こういうちょっとモドカシイとこがまたいいなあ。喋ってるのと同じなんだけど、それを止めるためには手を押えないといけないわけで、その微妙な距離感がまた何とも。
さっきからモドカシイとか距離感がって言ってるけど、その何だかストレートだけどストレートじゃない人と人との関係性が神楽坂の街の雰囲気と合っててよかったのかな、このドラマ。なんつーか、ベタベタしてなくて、軽やかで爽やか。それが神楽坂の粋ってこと?
で、ナオミと一平はひと月離れてるのがちょうどよかったようで、再会したあとの顛末は教えない・・・と言われても(苦笑)イヤでもラブラブでよかったよかった。
EDがパピエに戻ってて、なにげにその後のストーリーが流れてるのも余韻があってよかった。ホント、スゴク軽やかに終わった感じ。こういうドラマも昨今あまりないよな。
そういやこないだからずっと神楽坂に行こうと思いつつなかなか行けないうちに、火事になっちゃったのが残念。割とロケ地近くというか、もともと狭いエリアだから、ロケ現場の近くじゃないかと思うけど大丈夫なんだろか?暇があったら行って来たいな。