そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

特急田中3号#11

http://www.tbs.co.jp/tokkyuu3/
最終回!田中が幸せになって良かったー!気持ち良く終わってよかったー!
「みんなで会社を作ろう」は前回からいつ言うかと思ってたんだけど、やっとその話になったなー。なのはいいけど、ディテールがやたらリアリティあるこのドラマ的に、花形さんがあまりに現実的なこと言うからどうなるかと思ったよ。
田中の絵空事っぽい妄想を、「いい嘘はホントにしないとねぇ」というばあちゃん、アンタが一番悪いんだけど(苦笑)ちゃんと田中のあと押しもしてるからいいか。
花形の言う通り「就職は一生のこと」だし、卒業する花形たちと入学したての田中とは状況が違うし・・・と思ってたら、田中はかなり現実的に動いてた!
本気の田中は自主退学して資金稼ぎ、資格習得の勉強と何か本当に真面目に頑張ってる・・・。夢を現実にするためにはどう動けばいいのかということは意外とちゃんと判ってた田中に真面目に驚いた。というか、人を説得するには口だけじゃダメだよな。口だけ男だった田中が、まず行動というだけでも結構キタよ。
桃山さんや花形くんと会社をやりたいのは一緒にいたいから、という田中に「こんな馬鹿、放っとけないなあ」という桃山さんと「僕がいなきゃ会社は安定しないだろ」という花形くん。二人ともいいやつだよ!
広い青空が気持ち良くて、未来に夢が広がってる!
桃山さんも琴音ちゃんとうまくいき、資金稼ぎも順調。でも田中だけが照美君とサヨナラで、叫んで走っていく姿が切ねー(´Д⊂ヽ 青春!?

真面目に勉強する田中を労いに来たお父さんに、「大学行かせてくれて、ありがとう」と礼を言うところがちょっと泣けた。ジイチャンが店を興す話も良かった。田中、遊んでばかりで大学行ってないじゃんと思ってたけど、大学は勉強するだけじゃなくて、人との出会いの場でもあり、それが一生を左右するってこともあるんだよねえ。桃山さん花形くん、そして照美君と、運命の出会いをしたわけだね、田中は。本当に良かった・・・最初のままだと本当にただの馬鹿な大ボラ吹きでしかなかったよ?イタいドラマだと思ってたよ?(笑)
なんか会社作る話になるまでの流れが意外と堅実だったのと、花形の島岡さん人脈に桃山さんのお父さんの手助けもあって、田中の妄想ほどではないにしてもあんまり失敗するとも思えないのがなんかいいハッピーエンドって感じ。上手いなあ。
田中の言ったセリフで『旅をする喜びは知ってる。みんなと列車に乗った想い出が胸に焼き付いてる。その喜びをいろんな人に伝える仕事が出来るなら、俺は最高だと思ってる』がなにげに良かった。田中の語ることが自分だけの妄想から、だんだんと仲間のための大ボラになり、知らない誰かのための楽しみや幸せのための夢になってった感じでジーンときたよ。


そして九州に行ってしまった照美君と田中の恋が、今まで田中に励まされてきた、桃山さんと花形くんのおかげで成就するってのも何かイイ。マスターは気の毒だけど(笑)
九州から飛行機・・・にちょっと違和感があったけど、欠航って、そりゃ当然列車に決まってる!
そして仙台で北斗星に追いつく照美君の『時刻表は全部頭に入ってますから』、キター!やっぱり鉄オタ!過剰にドラマチックに盛り上がらない照美君の控えめな『よっ!』もこのドラマらしくてイイ感じ。『俺の特急列車に乗ってくれんの?』『ノンストップでお願いします』それってプロポーズ?(笑)

見終わってみると田中や関わった人たちの成長のドラマってわけでもなく、ただ人と人とは繋がってる、そして人生はその出会いで続いていくというのを鉄道にダブらせて語っている、見ようによっては哲学的なドラマな気もするよ。離れ離れになっても線路は日本全国どこにいても繋がってるし、たとえ挫けても新しい目的地を見つけて未来に向かって列車を走らせればいいと。そしてレールは二本ないとダメなんだ!いいドラマだったよなー。なんか青春!

田中のペアウォッチ、ちょっと欲しい(笑)DVDBOXのオマケに付ければいいのに。