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ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

良太郎は迷わない

他所んちにコメント して自分とこの感想 見返したら、謎感想だった・・・!
ちょっとあまりに端折りすぎたかなと思ったんで、も一度考えてちょい追加、みたいな。


感想の元になったオレ的見解としては*1、良太郎はもう決めてるんだよね。イマジンたちを倒すって。
それは、何となく巻き込まれて「自分に出来ることがあればやるだけ」と思って電王としてイマジンと戦ってた良太郎なんだけど、いろんな人の想いや、過去を変えることの代償を見てきて、絶対それは許してはいけないことだと思った。
最初のうちは侑斗にすら判ってないなら手を出すな的な邪魔者扱いされていたんだけど、判らないなりに自分が嫌だと思うことと、電王としての正義が一致してきたし、だからちゃんと自信をもって戦えるようになったってことだと思うんだよ。
それにはタロスたちみんなの力を借りることも必要だし、自分だけの力で戦うことも必要だと知った。そうまでして守らなければいけないのが時の運行であり、人の想いだと知ったからね。
だから良太郎は戦うことには、もう迷わないんだと思うんだよ。

でも自分のやるべきことを迷わないと思った時に、それがかけがえのない仲間を失うことだと知ったら?でも良太郎はすでに迷うことは許されないんだよね。戦うことの意味を知ってしまったから。そして侑斗が何かを犠牲にしながら戦ってるのも知ったし。
自分がやらなきゃいけないことが仲間を失うことだと知っても、それはやらなきゃいけない。だからこそ嫌だと思うし何とかして両方取る道はないのかと考え始める。でもそれは戦いを迷ってるってことじゃないと思うんだ。どうやれば自分が嫌な思いをしなくてすむのかという、良太郎の心の迷いなんだよね。
モモたちが消えるのはしょうがないことだと頭では納得していても、感情が納得出来ないから、無駄なあがきをしてみようとする。
せめて自分がその手伝いをすることにならなければ、心の痛みも軽いのかもと思ってみる。でもそれは詭弁に過ぎないのはたぶん自分で判ってるじゃないのかな、良太郎は。だから簡単に割りきれないし切り捨てられない。そこをモモに突かれて諭されるわけだ。「腐った饅頭食って死んじまったら同じだろ」と。
腐った饅頭は良太郎が一人で戦うことだ。一人で戦ってやられてしまったら、中に入ってるモモたちも同じようにいなくなってしまう。
それは良太郎だって判ってるけど、それでも、むしろその方が自分も一緒だから痛みはないと思ったとか?モモたちだけを死なせるなら、自分も一緒に死んでしまった方がいいかもと思った・・・と思いついたから言って見たけど、それは良太郎のキャラじゃないよな。単に目の前の嫌なことに目を瞑って、その可能性を考えないようにしてただけかな。
でもそれでみんな死んだら、誰が時の運行を守るのか。そう出来ない自分がいるのも知ってるから、良太郎は「それは嫌だ」(思考停止?)としか言えないんだよな。
それに対してモモは「そんな無駄死にするくらいなら、パーッと戦って死んだほうがいいに決まってるぜ」といって良太郎を諭すんだよ。だってモモたちは最初からそれが判って良太郎と戦ってきたんだからさ。
良太郎が「消えるなんて言ってくれなかったじゃない」って言うのも、ただのポーズじゃないかなあ、本当は薄々判ってたんだと思うんだよ、オレはね。単に考えたくなかったし、それを正面切って言われなかったから詭弁に使っただけかなと。だってモモたちがイマジンだってことは、最初から判ってることだし、一度消えたときにも実感したんじゃないのかなあ。

だから良太郎は泣くしかなかった・・・だって決めてるんだから、モモたちがいなくなることになっても戦わなきゃいけないってことはさ。迷ってるんじゃなくて、それが嫌なだけなんだよな。
あそこは良太郎が本当にただの子供になったとこだと思うんだけど、こういうときやっぱりモモは大人だなあと思ったのは、だからこそその辺いろいろ判っていながら、あえて良太郎に「俺を倒して行け」だったんだと思うんだよな。

*1:本当に良太郎を理解してるって気もしないんで、あんまり自信はないですが、あくまでオレはそう思うってことで。