そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

「仲間がいるんだ」

こないだの電王46話は愛理さんと桜井さんの愛の話だって触れ込みでしたが、どうも初見のときにその話ってピンと来なかったんだよね。
感想で、愛理さんinデンライナーのシーンを申し訳程度の付け足しっぽいく下の方に書いてあるので何か察してもらえればと思いますが(笑)
謎解きの材料自体はドラマを見るうえで必要だから、そういう意味で重要ではあるんだけど、謎の部分以外で一番印象に残ったのは良太郎が愛理さんに「仲間がいるから」って言ったとこなんだ。(侑斗とデネブのとこが萌えなのは言わずもながだから、それはおいといてw)*1
quonさんとこの感想 のコメ欄でもそういうやり取りがされてたんで、思いだしたようにエントリをあげてみるけど、まあオレは何となくこう思ったって感じで。


あのシーンのあのセリフってすごく唐突というか、聞いての通り、文脈的に意味が通らないんだよね。
愛理さんが『でも、良ちゃんが戦ってるなんて思わなかった。平気?』と言うのに、良太郎がちょっと考えてから『仲間がいるから』って答えてる。
なんか、「母を訪ねて三千里」みたく「明らかにスゴイことしてきたから讃めて」じゃなく、久し振りに会ったお母さんに自分がやったことを認めて欲しいんだけど、いろいろ微妙というか讃めて欲しいんじゃないんだけど・・・って感じ。微妙に愛理さんの問いに答えてないし。戦ってきたことに対して「平気?」って聞かれてるのに「仲間がいる」って、返事じゃないよね。だから良太郎の本音というか気分がもれちゃった?って感じというか。
良太郎が1年間やってきたことって、他人からしたらイマジンを倒し、時の運行を守ってる「褒められるべき行為」なんだけど、愛理さんの話を聞いて微妙に自分がカヤの外だと感じた良太郎自身が納得出来る良太郎の得たものって、結局タロスたち「仲間」だけなんだよね。
それを聞いてモモたちがウウッとなったのって、単に自分たちのことを「仲間」だと言ってくれてるってことに感動したんじゃなくて、実は良太郎のことを一番よく判ってるモモたちの、良太郎の強がる気持ちを汲んだ切ない涙なんじゃないかなと。(もしかしてみんな判ってて言ってた?オレ今更なこと言ってる?>まだ他の感想あんまり見てない)
44話の良太郎とモモの「俺を倒していけ」のやり取りに代表されるように、良太郎が泣くほどに感情を揺さぶられることってタロスたちのことだけだよね。そういう流れで物語を見てた視聴者の気分ってのもあるんだけど、良太郎が電王になって得たもの、自分で実感として勝ち取った物って、まさに苦楽を共にしたモモタロスたち「仲間」だけで、誰かに自慢できるとすれば、その仲間と共に体験した「経験」なんじゃないかなー。
なんかそういうことを感じさせる良太郎と、タケちんの演技だったなあと、ちょっと切なくなったわけだ。

*1:いつも心に響いたセリフを冒頭に置いてるんだけど、この話で一番響いたのはこっちの良太郎のセリフ。でも話は愛理さんの話だなーと思って愛理さんのセリフにしてみた。