そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

少女革命ウテナ最終回(ファミ劇)→カブト

せっかく最終回だからと思って一昨日30話辺りから見返したばかりだったけど、そういや棺桶車のハイウェイ暴走シーンって映画版なんだっけ。てっきりTVだと思い込んでたけど、あんなシーンTVじゃ出来ないか(苦笑)ちぇーっ、映画版見たいー。どっかにビデオがあったと思ったけどな。
しかしあのシーンがないとウテナは無駄死にっぽいし(死んでないけど)、アンシーがどうして暁生のことを見限ったのかという動機がちょっと判りづらいよな。鳳学園がなんだったのか、どうしてあの世界が成り立ってたのかも。無くても話は通じなくはないし、意味は判るんだけどさ。というか単純にあの無駄にハイテンションなシーンが見たかったよ。

ウテナ自体は久し振りに通して見たけど、最終回(39話)近くの2ヶ月くらいって、もう完全に最後のための観念的な話になってて、今見ると話の重さもあるけど、いろんな意味でかなりコワイよ。やっぱり幾原監督は天才だなあ。
これってエヴァのちょいあとだったんだけど裏(表?)エヴァ的な感じ?エヴァが子供視点で作品として未完成な面白さだとすれば、ウテナって大人視点の完成された世界なんだよね。(これもずいぶん乱暴な括りだけど)作品としての完成度が高すぎると敷居が高くなる・・・の見本みたいなものかと。
本当に脚本や演出、作画面での陰喩暗喩、意味の対比とかが物凄く計算されてるとこと、無意識でそういうことになっちゃったとこがバランスよくまとまってて、いろんな意味ですごいよ。詳しい考察とかはそれ専門のサイトなんかもあるみたいだけど、エヴァみたいに見る人によって解釈が違ってそれゆえに議論になるってものでもなく、こういうことだってハッキリ語られてるからそういう意味では広がらないんだよね。でもやはりそれも作品の完成度が高いからで、そういうところが面白いと思う人にとってはたまらんですね。
 
しかし改めてウテナ見ると、カブトの米村さんって絶対ウテナ見てるよな、というかすごく好きそう(笑)
ウテナが天道でアンシーがひより。幼いころに相手を助けると誓って間違った方向に突っ走るとか同じだよ。しかもウテナが棺の中のアンシーに手を伸ばすとこなんかそのまんまじゃんか(笑)
鳳学園は渋谷廃虚、もしくは東京タワーが見える範囲の狭い世界で、微妙なセカイ系だし。しかも天道はひよりの王子様にはなれないってのも(だって兄妹だから)同じか。というか、妹のために王子様を放棄しちゃった元王子?あーこうしてみると、いろいろ被ってると思うのは気のせいじゃない気がする(笑)
白倉さんだってアニメ版セラムン繋がりで見てなくはないと思うんだけどなあ。というか米さんは少女漫画カテゴリにしてもどちらかというとこういう舞台っぽい話が好きそうだけど、さすがに平成ライダーでやるにはいろいろ無理があるよなー。
まあこれと同じことをやりたいんだったら、やっぱり敵はワームやネイティブじゃなく、最終的には世間という外側の世界の大人なんじゃないか?多少そういう風にはなってたけど、もっとハッキリとそういってもよかったのに。断罪されるべきは最初の頃の天道のマイ正義なワケで、カブトってそれはダメだといわれて世界を革命(カブトの場合は自己の革命=世界の革命)する話なんだと思うぞ。その辺がうまくいってたらなあ・・・ってことでとても残念。ウテナの話だけどカブトで締め。w