そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

1ポンドの福音#8

http://www.ntv.co.jp/1pound/
このドラマって、耕作が途中リセットバカになっちゃったことを除けば、結構ちゃんとしてるよな?
原作がどうなんだか判らないからあれなんだけど、耕作とシスターの恋を毎回同じように演出しなけりゃいけない(耕作が成長しない)って、よく考えたら結構な縛りだなぁ。
なのでそういうとこを抜きにすると、ドラマとしては面白いなーやっぱり。ボクシングに賭ける人たちのことはきちんと描いていたと思うんだ。面白いんだもん。
紅は人として鼻持ちならないイヤなやつだけど、ボクシングが好きだということとそれに対して本気だってことは、借金があるからとかホストだからってこととは関係ないんだよな。そういうとこでこのドラマは、ホストだろうがタクシー運転手だろうが電気屋だろうが関係ない、ボクシングは職業ではなく人生なんだってことを真面目に描いてるよな。
人生なんだから何を目標にするかは人それぞれで、お金でも女でも生き甲斐でも何でもいいし、ぶっちゃけ人のためだろうが自分のためだろうが、そんなことは他人にとやかく言われることもない、人ぞれぞれの理由でいいってことなんだよね。
だから耕作がそのボクシングに対して真面目でない、それは原作の"才能はあるけど意志が弱い"という設定をこのドラマでは上手く生かしきれなかった(生かすつもりもないでしょ、これ)から、耕作の態度にムカツクんだよ。紅が仕事では酒を飲んだ振りするくらいストイックなのに、会長に隠れてアンパン食べちゃう耕作とかさ。いろいろ微妙なんだけど、耕作をそういうバカにしか持っていけなかったのがちょっと残念。
でも紅と戦うと決めた耕作に対してシスターが間違ってますって言うのは間違ってて、耕作は耕作の拘りで戦うんだってことが紅に伝わってる時点で紅と耕作の試合は成り立ってる、その辺でちゃんと耕作の本気が見えたのは良かった。ホントに最後の最後なんだけどw
上田が勝巳にボクシングを勧め、先週の三鷹さんの話を引っ張って「ボクシングを始めるときも大事件が起こるんだ」といって"例えば"で話した「好きな子を助けるためにボクシングを始めた」ことが、上田にとってのボクシングのキッカケだったんだろうなぁ。上田の引退をさり気なく受け取める三鷹さんとのやり取りとか、上田関連のエピはちょっと泣けることばかりで、こういとこは上手いんだよな、この脚本。
結局耕作の「愛」が勝っちゃって、これはこれでスッキリ。来週最終回か、耕作は成長したのかなー?