http://wwwz.fujitv.co.jp/81/index.html
文字山の「なるぞうくん」と菅田の「ハチワンくん」、たいして変わらんと思うんだが‥‥(笑)
つか、将棋に負けて漫画家デビュー出来るんならオレも喜んで負けますよ?(将棋知らねー、というか子供の頃やったけど忘れた)
ストーリー展開は原作とほぼ同じだから別に突っ込むところもないけど、演出があまりにもハマりすぎてテンション高すぎる!止め絵多用はまさに漫画。殆どテンポとリズム、見せ方勝負だなー。ずっと対局してるからこうでもしなきゃ持たないんだろうけど。
駒をキャラクター、対局の流れを漫画のストーリー、しかも「起承転転転結」だという文字山に対して、菅田の必殺技「ダイブ」ってのはいい勝負だなぁ。この辺、原作漫画よりはっきり対比させてて面白かった!
要するに、相手の「指し手」の読み合いなんだけど、菅田からしたら先に流れ全体を自分の「ストーリー」として作り上げた文字山のそれを全て読み切ることが出来るか?意表を突いてくる文字山のストーリーを更にひっくり返すことが出来るか?という面白さに繋がってるのが、ドラマの更に上手いとこか。
菅田の「ダイブ」の本質は今回はっきり描かれたように、思考を自由にして何にも捕らわれないことで深く相手の手を読むということであるから、理詰めでストーリーを作り上げていく(意図しないキャラクターの動きも含まれる)文字山とは同じような深さでありながら全く違うスタイルというのがそれか。
駒を自分のキャラクターとして動かし(時には勝手に動く)そこで対話しながら指していくという文字山のスタイルで、菅田にも「なるぞうくん」たちが見えるのは、展開に圧されたとき‥‥ってのは原作よりも判りやすいよな。
対局自体がすなわち物語というのは、メタ視点で見てもこのドラマで最初から最後まで対局してるだけなのに勝負の流れがドラマチックに展開してるってことで、やはり勝負の流れは「ストーリー」なんだなあって感じ。
そして文字山が作ったストーリーが、菅田の粘りで対話形式になったとき、全てのストーリーを読み切れなかったがために相手に展開を投げるという戦法で文字山を窮地に陥れた菅田の指し手も、無限の選択肢から将棋勘で選んだ一手ということで、菅田の強さ故‥‥ってことか。決着は来週ね。
それにしても18やそこらの若者にそこまで深く人生を語る師匠、というか将棋ってすごすぎ。
で、予告。斬野が京本政樹ってのは二重の意味でスゴイキャスティングー!(苦笑)
ちょっと勿体ないのは溝端くんの演技自体は別に文句はないんだけど、滑舌があまりよくないせいでセリフに真剣味が足りないように聞こえるのが、こういうテンションの高い演出だと負けちゃうのがなー。せめて滑舌だけでもよくなればいいんだけど。
あとこないだ読売新聞に柴田ヨクサルのインタビューが載ってたけど、小学六年生の時に奨励会に入るかどうかというところまでいってたらしい。もともと将棋強いんだなー。(取っといたのに記事が見つからねー。あとで探すー)