そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

スピード・レーサー

http://wwws.warnerbros.co.jp/mach5/

どうしようかなーと思いつつ、今週いっぱいだしやっぱり見るなら劇場でと思って突発で見に行って来たよ。
オレは楽しめました。ケレン味ばかりの極彩色B級映画でしたが、別にこれで良いんじゃないかなー?なんか文句ある人は何を期待して見に行ったんでしょ。
オレ、「マッハGoGoGo」はたぶんちゃんと見てはないんだけど(あんま記憶が‥‥)でもその代わり子供の頃は「マシンハヤブサ」が好きでしたよ。「グランプリの鷹」も好きだったけど、それよりも荒唐無稽なハヤブサの方が好き。だからこの映画もOKなのかなー?なんかDNAに刻まれたインチキバカ映画好きの血がそうさせてるとしか思えん。
原作を見たことないっていったけど、今MXテレビでやってるんだよね。それ見たけど映画と同じじゃん(笑)
何の前情報もなく見たせいか、ビックリしたのが「スピード・レーサー」ってのが、主人公の名前だったのにビックリしました(笑)姓はレーサー、名はスピード!んなまさか!w しかもパパの名前がパパ・レーサーって!確かに英語じゃパパじゃなくてダディだよな。兄ちゃんがレックスって普通の名前だから、ちょっと面食らった。大胆過ぎる。
 
ということで感想ですが。
マッハ号がカッコヨスギ!やっぱり白であの形ってカッコいいというか、作ってる方が「マッハ号イカスー!カッチョイー!萌えー!」とか思って作ってんだろな(笑)そうとしか思えん。オレもムッハー(*゚∀゚)=3
とにかく画面がスゴすぎて目がついていかん。オレがついていけないんだから、普通の人はもっとついていけないはず(笑)実写っていうか殆どVFX画面なんだけど、コースのデザインのせいもあるかなあ。冒頭のレースとか、何の説明もなく兄ちゃんの車の幻影をダブらせるんだから、頭では意味判ってても目が納得できないよ。何が何だか。せめて「カーズ」くらいにしてくださいw
途中のラリーコースは全然平気。画面がというより、あんなレースをしててよく車が壊れんなーとそっちの方が気になるヨ。ラリーは燃えた!
つかレースシーンどころか全ての画面が極彩色でカラフル。えーとあれ、チャリチョコとかビッグフィッシュみたいな画面。ティム・バートンの。それにテカテカビカビカのレースだの車だのが目まぐるしくて、最近のはやったことないから知らんけどワイプアウトとかあんな感じの画面が延々とカメラ移動ありで見せられるんだから、そりゃついてけんよな。
画面はもろマンガチックだし、まあちょっとやり過ぎ感はあるけど面白いけどな。
世界観自体がタツノコアニメ的というか、無国籍な架空の世界でニンジャとか普通に出てくるのが笑った。忍者というか何じゃって感じでパパがあっという間にやっつけたり、レース妨害当たり前とか、何もかも荒唐無稽。車なのに空中戦、フライングキックってなんだよ(笑)こういうのオレは大好きなんだけど。
 
肝心の話の方は不親切すぎというか、大筋の話は判りやすいし単純なんだよ。レース界で大企業の利益に絡んだ不正が当たり前に行われているから、それを変えなきゃという話で、「走らなければ意味がない」というレースバカの主人公が家族を背負ってそれに挑み、勝利を勝ち取り世界を変えた話なんだよ。判りやすいだろ?
ただ、その説明が何もないと言うか、話のディテールがすっ飛ばされてて説明ないまま成り行きで展開して、とにかくそういうことなんで、とばかりに最後のグランプリにいつの間にか主人公が出られることになってるし。
フジのレース辺りもあまりにパッチワーク的で、さすがに「いつレース終わったんだ?」と思ったけどさ。いやさすがにそこは誰もチェックしなかったのかと‥‥脚本はもうちょっと何とかして欲しかったなあ。
ただ細かいとこは確かに何が何だかなんだけど、ラリー辺りでは大筋は判るから別に問題ないし、ラリーレース自体がエキサイティングなので、そんなことどうでもよくなってくるよ。無問題無問題。「そこら辺のドライバーより上手いわよ」って言っていきなり替え玉やるガールフレンドカッコよすぎ!間違っててもいいって言うレーサーX潔すぎ!弟と猿うっとうしくてオカシすぎ。
たぶんレースを減らして、その分登場人物を描いたり、状況説明をしたりすれば「カーズ」的なある程度判りやすい話になったと思うんだけど、そこら辺もをばっさり捨てた潔さというか、そのぶんレースなんだよなきっと(苦笑)
まあメインはこれでもかと言わんばかりに「家族愛」なんだけど、家族の絆とか(ガールフレンドも家族なんだよな)、死んだ兄ちゃんとか、レーサーXの正体とかはちゃんと描かれてたからお話の細かいとこよりもその辺で満足したってのもあるかな。だって他の登場人物がどうこうってことよりも、主人公がいかに家族が大好きで家族のために走り、レースが生き甲斐かってことのほうが重要だもん。
なので、グランプリレースの途中でマッハ号が停まっちゃってそこから復活するとことか、ウォシャウスキー兄弟はケレン味の何たるかが判ってるような盛り上がりにオレちゃんちょっと泣けちゃったよ。変か?
いやだってさ、マシンが復活するかどうかレースに復帰出来るかどうかって、勝って大企業の思惑を潰すってことよりも、まさに走ることに意味があるかどうかって盛り上がりじゃん。兄ちゃんに言われた「彼女の声を聞け」とか、レーサーXの「君が勝って世界を変えるんだ」とか、パパとの43回GPを見てた時の「人生の全てが変わった」とか(セリフはウロですが)、そういうのが全部集約してのあの復活でしょ。マッハ号のエンジンが再始動するのって、オレは原作知らないからついマシンハヤブサの方のハヤブサエンジンが点火されるとこ思い出したんだけどさ。(あれってジェットエンジンだよなw スゲー大好きだった)あと細かとこは覚えてないけど、サイバーフォーミュラ(TV)のクライマックスもこんなテンションだったなあ‥‥と。
そんな大団円に何だか判んないけど満足いたしました。ああ、何でこんなに長々と感想書いてんだ(笑)