そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

音也とゆりと真夜タンと

こないだのキバの感想 はなんかあまりに言葉選ばなかったらしいからちょっぴり反省しつつ、ちょっと補足してみる。
もう某所で体力消耗して疲れてて、頭働いてなかったんだ(言い訳)
えーと、28話についてはオレの言いたいことは simonさんが言ってくれてる から、あんまり言うことないんだ。これで十分、そうそうこういうことを言いたかったんですよ。
 
で、ついでに、コメント欄でヒドイ言われたんでちょっと弁解してみる。
 
わりと最初から音也は好きだったんで(というか音也しか好きなキャラがいなかったよ?)、まず音也の音楽を理解していない、才能をまったく認めていないカフェマルダムールにたむろする奴らが好きじゃないんだ。ゆりは元よりおニャン子好きの次狼さんやマスターもな。
音也がゆりを好きになったのは、たぶんルックスもあるけど、最初の頃の使命感に燃えるけだか‥‥(ゆりには使いたくないなー)、お高くツンとした他を寄せ付けない感じと、それ自体が母親の復讐のためという脆さや弱さを内包してるせいじゃないかと思うんだ。
音也って常に人生や女性に対して、余裕があって遊び心を忘れない、まさに伊達男的な自分を演出して楽しんでるんだろうから、ああいうクールビューティを女神的な扱いで好きになるようなタイプなんだと思うんだよ。
で、最初にカフェの彼ら彼女らは、音也の音楽の才能に対してまったく関心を示さなかったし敬意も払わなかったから、音也も音楽に関しては彼らには何も求めなかったと思うの。むしろ、なぜだか戦いにおいても小器用に強かったんで、そっちの方で認められたんだし、じゃあそれが「ゆりの役に立つのならいいや」ってことだと思うんだ。
 
そしてオレがゆりを好きじゃないのは、最初の頃は単に音也の良さを理解出来ない女だったからです。(今も理解してないけどな)
しかもどう見ても胡散臭い次狼の甘言に騙されて次狼のこと好きになり、婚約寸前までいっておきながら次狼がモンスターだと判った途端に拒否して、乱暴されそうになった所を音也に助けられたら今度はコロッと音也に参っちゃうでしょ。その前のゆりのために次狼に頭を下げる音也の侠気とか、まったくスルーだしね。
まあここまでなら、強がってる女がポキンといっちゃった、その可愛さ的なもので音也が慰めて、つかの間でもくっつけばいいよと思ってたけど‥‥
ところがゆりは折れたらただの女になっちゃった‥‥ってのがイヤなのです。
もうちょっと詳しくいうと、そういう女がある意味「可愛い女」なのは判るんだ。特に「強気だけどホントは脆い」女が好きな男にとって、そういう女がポキンといったときに支えてあげたいと思う気持ちは判る。オレもそういう女はキライじゃないんだよ。だけど折れっぱなしで、元に戻らない上に「ただの女」に甘んじてる女は好きじゃないんだ。
そもそも、今までその存在に対してちゃんと理解しようとも思わないで言い寄られてウザい言ってたくせに、なんかの拍子でいきなりゼロ距離関係になった途端にベタベタしだす、男に対してそういうタイプの女がキライなのです。ちなみに、お揃いのアイテム揃えたり、記念日とか言い出す馬鹿ップルは好きじゃないんだ。うっとーしい。
でもまあ、音也にオムライス作ってあげたりとかは、むしろ出来ないことを一生懸命やろうとする感じで、オレは好きじゃないけど可愛いと思う。音やんの反応もちょいと好きだからいじめる的だったし。
で、今の音也はゆりに対しては本心を見せてない、あくまで「伊達男・紅音也」として接してるわけだし、そうなるとまったく自分の音楽の才能は理解していないけど、自分の「強さ」の庇護の元で「女」として存在するだけのゆりに満足というのは、どうにも「音やんそれでいいの?」としか思えないんだよ。
今はラブラブだからいいとしても、才能を本当の意味で理解してくれないゆりにいつか違和感は覚えると思うし、それでも自分が選んだ女だということで我慢してたら、絶対にストレスがたまって音也の才能は潰れていくと思うのね。
だって自分を表現することが生きることである芸術家にとっては、それを認めてくれない、理解してくれない相手って絶対に自分をさらけ出せないと思うし、自由が信条の音也にそんな不自由な生活を強いることになるゆりは、パートナーに向かないと思うのよ。
 
そしたらそこに出会っただけで音也が素になるような女、真夜が現れた。
美しくて気高い上に無邪気で強い。しかも人間の愛とか芸術に対して興味を持ち、その良し悪しも判るときたら。
ファンガイアでありながら真夜のストレートな邪気のなさは、そりゃ名護さんだって素直に虜になるくらいだし、音也なんかイチコロだよ。つか、真夜には人にそう思わせる何かがあると思うんだ。威厳というか、一般ファンガイアだって真夜が来た途端、認めなくていい自分の非を認めちゃうし。
そんな気高い真夜たんが音也の才能を理解して、認めて大事に思ってくれるワケですよ。
今週、音也は真夜に『初めて芸術を理解する女に出会えた』って言ってんだけど、これは音也としては単に真夜への口説き文句のつもりで「俺の素晴らしい芸術を理解出来るお前も素晴らしい女だ」と言いたかっただけなんだと思うけど、図らずも真夜に『と言うことは、あなたは今まで誰にも理解されなかった、ってことになるわね』と言われたことで、自分が今までいかに自分の芸術を理解してくれる女と出会ってなかったのかを知ってしまったわけですよ。
ゆりでもいいと思っていたのに、ゆりが自分の音楽、ひいては自分を理解していないことを改めて思い知らされたわけですね。
だってそうだよな、ゆりが音也に求めてたのは次狼から救ってくれた強さと自分への賛美だけなんだから。
そして真夜は音也のバイオリンを聴きたがってるし、自分の音楽を守ってくれる。
音也の手は誰かに正義の鉄拳を振るうことではなく音楽を奏でるためのものであるといい、粗雑に扱ってはいけないと言ってくれるとすれば、音也の気持ちが傾かないわけがないと思うんだ。
だからと言って音也が今ゆりを捨てられるかと言えばそういう薄情な人間じゃないと思うから、あとは今は「ただの女」になっちゃってるゆりが、本来の自分の目的を思い出せば、音也の庇護は必要なくなるはずなんだよ。だって戦士に愛は必要ないわけだし。
たぶんゆりはそういう所で切り替えが利かない不器用なタイプだから、音也はゆりが好きなんだろうし、ただの女になったときは可愛いと思ったんだろうけど、そもそも交わらない道だと思うんだよね。
最初に音也とゆりは何となく合わないなーと思ったのはそういう感じというか、音也と真夜なら両方自立してるんだけど、音也とゆりってどっちか片方が依存してないと成り立たない関係だと思うのよ。で、音也は本来そういうタイプじゃないと思うし、ゆりにはもっと違った相手がいると思うんだ。音也みたいに「余裕のある大人を演じてる人」でなく、「本当に大人な人」ね。

まあ長々と書いたけど、そんなとこが音也はゆりとさっさと別れて真夜とくっついた方がいいんじゃないか、ゆりと一緒に暮らしてる音也はどうかしてる、と思うところです。