そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

太陽と海の教室#10(終)

http://wwwz.fujitv.co.jp/sun-ocean/index.html
ハチの死はないも同然ですかー。潔よすぎ。
途中次原の自殺云々で話潰したけど、本来履修問題だけでやるつもりだったのか?というか、現実的に履修問題の解決策って補習授業しかないと思うし、それを隠して‥‥ってまずそれ自体あり得ないと思うんですけど。つまりドラマとしての話の落とし所は、理事長が方針を改めるべきじゃないのかなあ。なのにそのままで良いんだ!ビックリ。(現実的に認めない学校がそのままだってことは置いとくとしても)
そもそも元校長先生は、何のために櫻井先生を湘南学館に呼んだんだ?
これが履修問題と言うことでなく、単に進学校にありがちな「受験のための勉強だけやっててもいいのかお前ら」的な話なら判るんだよ。ということは、そもそもの番組的なネタ選定からして問題じゃなかったのかなあ。シリーズ展開がとか脚本がとかいうレベルの話じゃないよ?番組始まってからそれに気がついたんだとしたら、一番責任取るべきはプロデューサーだと思うんだけど。放送されるまで誰も気がついてなかったんなら、本当にバカじゃないの?
 
ということで、何だか判らないままみんな卒業してしまいました。3年1組しか補習受けてないように見えたけど、他のクラスの皆さんは卒業出来たんでしょうか?みんな大学受かったんだろか?進路についてどうしたんだろか?途中から流して見てたんで、ちゃんとフォローしてたならゴメンナサイね。
途中櫻井先生が生徒たちにいろいろ話してましたが、本来はそういうことをお話としてやりたかったんだよねえ、たぶん。何もかもが酷すぎたせいで全く心に響かないんですが。むしろ逆効果。
一応の主人公の洋貴と凛久の話だけど、最後ってこれをもっとちゃんとやるべきだったんだよね?洋貴に限らず自分の進路を決めてそれぞれ旅立とうとしてる友達たちと、目的もなく同じ大学に行くのが当たり前、そういう約束をしたんだから‥‥という目的のない凛久に「そうじゃないんだ」って言えなきゃ、このドラマの意味ないよね。羽奈は5話目でもう結論出てたし、灯里にしてもハチの意思を‥‥ってのは判るよ。川辺だって弟たちのために大学ってのは判る。大学に行くことと勉強することは違うってことだし、それを考えるためのこのドラマであって、櫻井先生の存在意義だよね?
というか洋貴の広島へ行くって、1話の内容がすでに遥か彼方になってるけど、船を造るなら呉に行かなきゃってことだろ。凛久は一体今まで何を見てたんだよ‥‥というか、全くそれについては触れられなかったしなー。酷い脚本だ。(でも脚本家のせいじゃないと思う)
このドラマにおける仲間の意義って、オレには全く響かないし本当に最後までどうしてこいつらが仲良いのかも全く判らなかったよ。自殺の話なんかやらないで、みんなそれぞれの各話エピでもやってれば、まだ理解出来たんだろうけど。学校やクラスの子たちだけでなく、あの仲間たちの繋がりですらよく判らない状態。少なくとも放課後凛久の家に集まって勉強するほど仲良くも見えないし。(というか普通こういうのって仲良いから家に集まるんであって、集まるから仲良くなるわけじゃないよね。だったら塾の方が良かったんじゃないか?)
それはともかく卒業あとの海岸歩くシーン、せめてサーファーや海水浴客をどかすことって出来なかったんだろか?そりゃ冬にもサーファーはいますけど気分の問題だしな。いない時間とか、いない場所とか、選べなかったのか?なんかもう何もかもやる気ないようにしか思えないよ。興醒め。
 
あと現代の受験事情って良く判んないんだけどさ、未履修科目があるってことは受験用の授業は余分にやってるってことだよね。それで十分じゃないならランク下げるしかないんじゃないか?そもそも勉強した分、本当に身になるの?それ以前に受けた授業にバラつきがあるってこと、気がつくよねえ。不安にならんかったのだろか。
よく判んないんだけど別にサボってるわけでなく授業自体はやってるんだから、履修問題ってやってない授業分が足りないのが問題なんであって、受けた授業総数は足りてるんでしょ?受けなかった分、大検みたいに試験をやって相応の学力があればOKってことにはならないの?それで卒業させるって出来ないのかなー?だってそれを知らない状態で卒業してる人いるってことでしょ。理事長の目論見は、そういう風に認めないことでなかったことにしようってだけなんだよなぁ、結局。それは生徒を守るってこととは違うと思うけどさ。
実際、履修問題って全ての教科を満遍なく勉強しなければいけないって言うことだけで、偏ってても良いんじゃないかって気もするんだけど。授業受けてても内職する奴ら一杯いそうだし、実際はその教科の内容なんか頭に入ってないよね。
ただ櫻井先生の言うように、知るキッカケがなければ面白さも、本当にやりたいことも判らないまま大人になってしまうってことはあるから、そこを突っ込みたかったドラマなんだよねー?
うーん、企画としては単に受験偏重の価値観を叩きたいだけだったのに、ヘタに履修問題なんかやったせいで何もかも台無しにしたとしか思えない。
生徒さんたちがみんな上手かったからドラマとしては内容メチャクチャでも何となく体裁は整ってたけど、本当にこんなドラマをやった子たちが可哀想。メイン以外の他の生徒もさ、せっかくの月9なのにいいとこなしだよね?とにかくみんな頑張ったと思うし、そういうとこでは見るべき物はあったと思う。それだけが救いでした。本当にキャストの皆さんはお疲れさまでした。心からそう思う。