そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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侍戦隊シンケンジャー#2「極付粋合体」

http://www.toei.co.jp/tv/shinken/http://www.tv-asahi.co.jp/shinken/


ううーむ、やっぱりどうも靖子たんの作劇には乗れないんですが、靖子たんはスロースターターなので一応まだ様子見。
今回の話って殿のためにというか「戦いの覚悟」を見せる話だと思うんだけど、なんかウヤムヤのうちに殿の言うことが正しくて、みんなで心を一つに外道衆と戦わねばって話になってるけど、まさに最後のナレーションが言うように無理やりですよ。
イエローに対して「お前は強かった」じゃなくて、まず殿が信頼するに足る人物だという描写をしなきゃいけないはずだよねえ?だから殿の言うことが一見非道に見えても、実際みんなを率いることが出来る、命を預けて信頼できるリーダーで、しかも口だけじゃない強さに納得するってことなんじゃないのかなあ。そこんとこを少しでも見せてくれれば納得出来るんだけど、1話よりも納得出来なかったよ。
大体、殿以外は戦いを始めたばかりだし覚悟と言われても実感出来ないと思うんだけど、だからこそその、本来殿を守るはずの侍である他のメンバーに対して、自らが率先して危険に赴き、それを見てみんなが感動‥‥ってことじゃないのか?いや殿も一人でも戦ってたけど、その前にみんなに行けと言ってんの見るとちょっと順番違う気が。
侍の使命だから殿を守るじゃなくて、緑みたいなのもいるんだから視聴者的には「どうして殿をお護りするのか」ということを見せて欲しいんだけど。イエローの話よりそっちが先な気が‥‥
1話目で殿って、他のメンバーを巻き込むのは‥‥みたいなこと言ってたよね。その辺での迷いの吹っ切りがいつの間にかされてるのもちょっと。他の侍たちが戦いに覚悟を見せるのなら、殿は彼らを危険にさらしても戦うという、その上の覚悟を見せるべきでは?殿が「殿」である理由が欲しいんですよ。その辺、どうも今回の殿はちょっと人間味がない感じに見えますよ。うーん、納得出来ない。
あと青のキャラ立てもギャグキャラのつもりかも知れないけど空回ってるというか、相葉は表情固いから、演技はそんなにまずくなくても見てて楽しくないんだよね。あ、一応言っとくと、オレ相葉は好きじゃないですから。えーと、顔が。(顔というか表情が)
あと敵の狙いは、この世に不幸をまき散らして三途の川を溢れさせ、この世を乗っ取るってことでいいの?ちょっと回りくどいなぁ。乗っ取ったらどうなるのよ?まあそれも様子見ってことで。
1話目の感想で、サムライトルーパー的なトンデモ感がないなあって言ったんだけど、実はオレが一番思い出したのは「コンバトラーV」なんですが、あれって1話で使命を持った者たちが各地から終結するところから始まってて、子供心にもドキドキするような「これから何かが起る感」があって、その辺のジワジワ盛り上がるシリアスさがよかったんだけど、どうもこれにはそういうところも感じないのが残念というか。使命は持ちつつもバラバラなみんながまとまるのは戦いに対する使命感や覚悟じゃなくて、「仲間との一体感」じゃないのかなあ‥‥と思ったり。シンケンジャーで言えば「殿への忠義」かな。
あと靖子たんの脚本は戦いのシーンが当たり前すぎて面白くないな。キャラ同士のやり取りは結構面白いというか大人目線で見た面白さはあるけど、最初にがっと掴むわけでもないからなあ。今んとこキャラがイマイチ差別化されてなくてのりきれない感じ。
おでん合体はギャグというかちょい狙いすぎか?そのあとの殿の「俺が余ってるだろう」のほうがツボかも。
まあちょっと狙い所は判らんではないけど、どうも中澤監督の真面目な演出が徒になってっていうか、ハジケ具合がイマイチかなあ。正直微妙。来週に期待です。
音楽は侍ロボのアクションシーンはちょっと派手で良かった。若干田中公平風味ではあるけどねw


予告。次回は緑はいいけど持ち回り早すぎるよ。その前に殿のことをもうちょっと突っ込んで!